手足口病は新生児にうつる?症状や感染予防法!髄膜炎についても

1手足口病は子どもが感染しやすい病気で、全体の患者数のうち5歳未満が8割を占めると言われています。

しかし、手足口病には残念ながら予防ワクチンや専用の薬が無く、感染してしまったら、発熱には解熱剤、口内炎や発疹には塗り薬と、それぞれに処置をして治癒を待つしかありません。

5歳程度の子なら手足口病に感染しても「数日間はつらいけど、頑張って我慢してね」と思えますが、生後1ヶ月未満の新生児が感染したら「死んでしまうのでは」と心配になりますよね。

そこで今回は、手足口病は新生児にうつるのかについて、また症状や感染予防法、髄膜炎についてをご紹介いたします。

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手足口病は新生児にうつる?

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新生児は、母親のお腹にいる間に胎盤を通して抗体を貰っており、生後は母乳に含まれる抗体で免疫力も付いていますので、感染症にかかりにくいと言われています。

しかし、その効力も万能ではないようですし、身近な人が手足口病に感染した場合はうつることもあるのだとか。

ただ、母親が手足口病に感染したからといって、その母乳を飲んで新生児にうつることは無いそうなので安心してくださいね。

どちらかというと、くしゃみやせきによる感染や、手足口病のウイルスが付いた手で新生児を触ることによって、うつる場合があるようです。

手足口病が新生児にうつった場合の症状はコチラ!?

手足口病を発症すると、発熱や発疹、口内炎などが出てきますが、新生児の場合でもその症状に変わりはないようです。

ただ、言葉が話せない分、異変を早く察知してあげることが大切で、いつもよりよだれが異常に多かったり、ぐずることが多い場合は、何かしら具合が悪いと言えます。

それらの症状だけで手足口病であるとは断言できませんが、可能性はありますので注意深く見ていてあげるようにしてくださいね。

そして、微熱が出始めたと同時くらいに湿疹が出て来たら、さらに手足口病を発症している可能性が高くなるのだとか。

新生児は、よく「突発性湿疹」という病気になると言われていますが、これは高熱の後に湿疹が出てくるものです。

手足口病も湿疹が出るので間違えやすいですが、発熱の後ではなく同時に湿疹が出始めたら手足口病の可能性が高いので、早めに病院で診察を受けてくださいね。

手足口病が新生児にうつるのを防ぐための感染予防法はコチラ!?

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手足口病は、感染した家族からだけでなく、児童館や公園など子どもが多く集まる場所でも感染しやすいと言われています。

なぜなら、新生児は、おもちゃなどをすぐに口に入れたり、舐めたがるので、それをみんなで共有して感染することが多いからです。

そのため、おもちゃを舐める時期は、洗浄や消毒をこまめにすることや、子ども同士でコップやストロー、おしゃぶりを共用しないこと、食器類の除菌を念入りにすることが大切です。

また、大人と違って子どもはくしゃみや咳を我慢することができませんので、思いっきり相手に浴びせてしまうことがあります。

なので、手足口病が流行する夏場で、特に新生児の体力が低下しているような時には感染しやすくなりますので、これらの場所に行くのを避けた方が良いと思います。

また、おむつの交換場所も同様で、手足口病の際は便にもウイルスが含まれるので、拭きとった時に母親の手や衣服、交換台にウイルスが付着する可能性があるのだとか。

なので、おむつ交換後は、必ず念入りに手洗いをするように心がけて、手足口病が新生児のお子さんにうつらないように注意してくださいね。

手足口病で新生児は髄膜炎になる?

手足口病の原因でもあるエンテロウイルスは、無菌性髄膜炎という病気を併発させる可能性があり、これは新生児でも発症することがあります。

症状として38度以上の発熱と頭痛や吐き気などが現れるのですが、無菌性髄膜炎は、後遺症が残ることは殆ど無いと言われています。

ただ新生児の場合は、症状がはっきり現れないうちに髄膜炎が進行している場合があるそうなので、気付くのが遅れて症状が悪化すると、後遺症が残るケースもあるようです。

なので、少しでも髄膜炎の可能性があるような異変に気付いたら、ただちに病院で診察を受けるようにしてくださいね。

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髄膜炎の原因が本当に手足口病か気になる場合はコチラの記事もチェック!

(関連記事:髄膜炎とは?原因と症状を大人と子供別に!初期症状と対処法も

手足口病が原因で赤ちゃんが乳離れしてしまう?

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手足口病になると、口の中や舌に口内炎ができてしまうので、痛くて母乳を吸えない赤ちゃんも多いようです。

しかし、生後1ヶ月未満の新生児であれば、まだまだ母乳が必要な時期ですので、さすがにそのまま乳離れをすることは無いと思います。

ただ、卒乳が近付いている時期に手足口病に感染して、母乳を吸った時に痛みがあると、それをきっかけに乳離れをしてしまうケースがあり、お母さんは寂しく思ってしまうようです。

なので、まだ母乳が必要な時期の赤ちゃんが手足口病になってしまった際には、母乳をスパウトやストローマグなどに入れてあげると良いそうですよ。

また、マグがまだ使えない新生児の場合は、痛みがひどい時期だけ、あまり力をかけなくても吸える哺乳瓶を使うのもおすすめです。

そして、繰り返しになりますが、母親が手足口病に感染していたとしても、母乳から赤ちゃんに感染することはありませんので安心してくださいね。

ただ、くしゃみなどの飛沫感染や、手に付いたウイルスなどからの感染はありえますので、もし他の家族に育児を代わって貰えるなら、お願いした方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、手足口病は新生児にうつるのかについて、また症状や感染予防法、髄膜炎についてをご紹介いたしました。

手足口病の場合、新生児だから症状に大きな違いがあるわけではありませんが、髄膜炎の場合は発見が遅れると後遺症が残る可能性がありますので、注意が必要です。

また、赤ちゃんは言葉が話せない分、普段よりさらに注意深く観察して異変を察知してあげることが大切です。

手足口病だから大丈夫と侮らず、些細なことでも不安を感じたら、新生児の場合はすぐに病院で診てもらうようにしてくださいね。

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手足口病の感染や再感染をきちんと防ぐにはどうしたら?

手足口病に感染すると、子供は登園できなくなりますし、大人がかかると仕事に影響が出て大変なことになりますよね。

なので、感染や再感染はできれば避けたいところですが、実際は手洗いやうがいを徹底したところで、ウイルスが体に入ってくるのを100%防ぐことなど、無菌室に入らない限り不可能です。

それでは、どうしたら良いかというと、ウイルスが体に入ってきてもウイルスを退治できる体にしておけばよいのです。

つまり、人間が自然にもっている免疫力をしっかり高めておければ、たとえ手足口病の原因ウイルスに感染しても発症しないので怖くありません。

そこで、続いて免疫をつける上で最も良い方法についてご紹介いたします。

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「手足口病の再感染を防ぐために免疫力をつける最良の方法とは?」

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