赤ニキビの原因と治し方や潰し方!潰す時や治らない時の注意点も

思春期だけではなく、大人になってもできてしまう赤ニキビはなかなか治らないものが多く、困っている人も多いのではないでしょうか。

特に、女性はどうやってメイクや髪型で隠すのがいいかと毎日苦労している人も多いと思います。

中には、赤ニキビができていることに気がついたら、洗顔のついでに潰して芯を出してしまうなんていう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、赤ニキビを潰す時にはいくつかの注意点を知っておかないと、早く治すことができなかったり、余計に悪化して痛い思いをしたりするだけでなく、跡が治らないまま残ってしまう可能性があるのをご存知ですか?

ですので、赤ニキビは正しい治し方を知って対処することが大切なんです。

そこで、今回は赤ニキビについて、白ニキビや膿を持ったニキビなどとの違いや、赤ニキビができてしまう原因についてご紹介するとともに、皮膚科での治療法や市販のステロイドをはじめとした薬や化粧水などによる治し方をまとめました。

また、赤ニキビの悪化をできるだけ起こさないようにする潰し方や、キズパワーパッドなどを使ったアフターケアについてもご紹介しますので、赤ニキビ対策の参考にしてくださいね。

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赤ニキビの原因とは?

赤ニキビ=毛穴が炎症を起こしている状態

赤ニキビとは、毛穴に皮脂などが詰まり、そのせいで毛穴にもともと存在しているアクネ菌という細菌が増えて炎症を起こし、赤くなっている状態を指します。

なお、ニキビにはいくつかの段階があり、それぞれ次のように呼ばれています。

1:白ニキビ

汚れなどが毛穴に詰まり、それによって皮脂が出口を失って皮膚の下に溜まっている状態で、白くポツンとした盛り上がりができます。

2:黒ニキビ

皮膚の下に溜まった皮脂が毛穴を押し広げた状態で、その開いた部分から空気に触れた皮脂が酸化するため黒く見えます。

3:赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビの状態から、毛穴に詰まっている皮脂をエサに雑菌やアクネ菌が繁殖したために炎症を起こし、赤く腫れ上がった状態になります。

4:黄ニキビ

赤ニキビがさらに進行し、毛穴の中に膿が溜まっている状態です。

赤ニキビの原因はさまざま

赤ニキビの原因は、体の中に原因がある場合と体の外に原因がある場合があり、人によってさまざまです。

しかし、主な原因としては次のようなものがよく挙げられます。

1:皮脂の過剰な分泌

・ストレスや睡眠不足、生理周期によるホルモンバランスの変化

・糖質や脂質の摂り過ぎや食生活の偏りによるビタミンB群の不足

・喫煙やストレス、食生活の偏りによるビタミンCの不足

2:炎症を引き起こす・悪化させる行為

・洗顔のしすぎ

・保湿不足

・ニキビを手で触ってしまう

・ニキビに髪が触れている

・枕カバーなどの寝具をこまめに換えていない

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赤ニキビの治し方は?

病院での治療

ニキビは医学的には「尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)」というれっきとした皮膚の病気ですので、皮膚科で毛穴に詰まっている皮脂を取り出したり、飲み薬や塗り薬による治療を受けることができます。

なお、日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドラインでは、感染症やそれに伴う炎症を抑えるための抗生物質の飲み薬や塗り薬のほか、アダパレンというニキビができにくくなる効果が期待できる塗り薬を組み合わせた治療が基本です。

また、毛穴に詰まった皮脂を針で穴を開けた上で押し出す処置や、抗生物質の飲み薬による治療、そして漢方治療なども症状に合わせて行われるようです。

日常生活でのケア

日常生活においては、ニキビを治すというよりも作らない、悪化させないということが大切になってきます。

そのため、規則正しい生活やバランスの良い食事を心がけ、不用意にニキビに触れてしまわないように気をつけましょう。

また、ニキビができるとどうしても隠したいという気持ちから髪の毛で見えないようにしてみたり、女性であればコンシーラーなどで塗りつぶすように化粧をしてしまったりするかと思いますが、これはどちらもニキビを治すという点から見ればNGです。

ですので、ニキビにはなるべく髪が触れないようにするとともに、化粧についてはベースメイクを極力薄くして、アイシャドウやリップなどのポイントメイクに重点を置いて、視線がそちらに向くようにするといいでしょう。

もちろん、クレンジングや洗顔、保湿はしっかりと行うようにしてくださいね。

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赤ニキビは潰してもいい?ダメ?

赤ニキビを自分で潰すリスクとは?

赤ニキビを自分で潰してしまうと、より症状が悪化したり治りが遅くなったりするだけでなく、跡が残ってしまうリスクがあるので注意が必要です。

というのも、ニキビを治すには膿だけではなく毛穴に詰まっている皮脂、いわゆるニキビの芯をきちんと取り除く必要があり、それは爪などで力任せに押し出そうとしてもうまくいかないことが多いからです。

そして、赤ニキビは炎症だけが起こっている状態で、膿などがまだ溜まっていないために血が出てしまうだけのこともあります。

そうやって、赤ニキビを傷付けてしまうことで炎症が悪化してしまったり、その部分がかさぶたになってしまい、さらにそのかさぶたを気にして剥がしたりしてしまうと治りが遅くなるだけでなく、跡になってしまうこともあります。

それだけでなく、素手で触れてしまうことにより、手についている雑菌がニキビや潰した時の傷に感染することがあり、そうなると赤ニキビが化膿して治りにくくなってしまうのです。

ですので、ニキビを自分で潰すということのリスクをきちんと理解して、できれば避けたほうがいいでしょう。

赤ニキビを潰す時に注意すべきこと

ニキビを潰す事自体あまりおすすめできませんが、赤ニキビを自分で潰すという場合に注意したいのは、「患部を清潔にする」「素手で触らない」「アフターケアを必ず行う」という3つの点です。

まず、患部を清潔にする・素手で触らないというのは、先ほどもお話した通り、手についている雑菌などで悪化させないためです。

ちなみに、毛穴の詰まりを押し出すための「コメドプッシャー」という器具も市販されていますので、素手でニキビを潰すことを避けるためにはそういうったものを使用するのもいいでしょう。

そして、潰してしまった後には、雑菌が繁殖したりしないようにきちんとアフターケアを行うことが大切です。

具体的には患部を水で洗って清潔にし、ワセリンなどの刺激の少ない保湿剤でカバーしておきましょう。

なお、意図せずニキビが潰れてしまったという場合にも、同じようにアフターケアをきちんとと行っておくと治りが早くなりますよ。

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赤ニキビが治らない!どうしたらいいの?

「保湿」がニキビを治す近道!スキンケアを見直そう

赤ニキビが治らないという時にまず注意したいのが、「洗顔をきちんと行う」ことと「保湿を必ず行う」ということです。

一般的に、ニキビというと皮脂や汚れのせいというイメージがあるため、洗顔を行う人は多いと思いますが、保湿も同じくらい大切になります。

というのも、肌が乾燥している状態では外部からの刺激や細菌などから肌を守るバリア機能が低下してしまうからです。

ですので、以下のポイントに注意して洗顔と保湿の方法を見直してみることをおすすめします。

【洗顔】

・1日に何度も洗わない(1日に2回程度でOK)

・よく泡立てた洗顔料を使用して、ゴシゴシと洗わない

・洗った後は水で十分に洗い流す(熱いお湯は皮脂を流しすぎてしまうことも)

【保湿】

・洗顔や入浴の後すぐに行う

・清潔な手で行う

・化粧水は優しく付け、手で叩き込んだりしない(そっと押さえるように)

・化粧水の後は乳液やクリームなどで水分の蒸発を防ぐようにする

また、紫外線も肌のバリア機能を低下させたり、皮膚科でニキビ治療をしている場合には日焼けによって副作用が出やすくなったりすることがありますので、日焼け止めクリームなどで紫外線対策もするようにしましょう。

■潰した赤ニキビが治らない時は

潰してしまったニキビが治らないという時は、皮膚の深い部分まで傷ついてしまっている場合や、雑菌が感染して化膿してきている可能性がありますので、きちんと処置をする必要があります。

具体的には、前からお話しているように清潔にすることと保湿を行うことですが、このとき消毒液などを使ってしまうのは避けるようにしましょう。

というのも、消毒液は傷をつけた後よりも付ける前に使うもので、場合によっては刺激となって傷の治りが遅くなってしまうことがあるからです。

ですので、基本的には洗顔や保湿を心がけ、どうしても治りが遅いという時には皮膚科医の診察を受けたり、炎症を抑える効果のある塗り薬などを使用するといいでしょう。

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赤ニキビにオススメの基礎化粧品は?

赤ニキビ対策の基礎化粧品を選ぶための3つのポイント

赤ニキビを早く治すためには保湿が重要だというお話をしましたが、その効果をさらに高めるために化粧水などの基礎化粧品を選ぶ時に注目したい3つのポイントをご紹介します。

ちなみに、普段から使っている基礎化粧品があるという方はそちらを使って保湿しても構いません。

また、基礎化粧品は肌に合うかどうかも非常に大切ですので、しみるなどの刺激を感じる場合や赤ニキビが悪化したという場合には使用をやめて、症状が改善しない時は皮膚科医に相談するようにしてください。

1:ノンコメドジェニック、もしくはハイポコメドジェニックの表記がある

「コメド」とは、毛穴に皮脂が溜まっている状態のことで、ニキビのごく初期段階を指します。

そして、ノンコメドジェニックやハイポコメドジェニックと表記されているものは、皮脂による毛穴の詰まりが起こりにくいということが実験で証明されている商品です。

ただし、すべての人に対して絶対に毛穴の詰まりが起こらないとは言い切れませんので、トライアル品などでしばらくの間試してみてから購入することをおすすめします。

2:保湿力が高いものを選ぶ

肌の乾燥はバリア機能を低下させて外部からの刺激や感染に弱くなってしまうだけではなく、乾燥した状態を保護するために皮脂が多く分泌されるようになってしまいます。

ですので、セラミドやヒアルロン酸、ステアリン酸コレステロールや大豆レシチンなどの保湿成分が含まれているものを使用するといいでしょう。

3:炎症を抑えてくれる効果のある成分が含まれている

赤ニキビは炎症が起こっている状態ですので、それを抑える効果のある成分が含まれている化粧水を利用するのもおすすめです。

なお、炎症を押さえる効果を持っている成分には、ビタミンC誘導体やミネラルオイル、グリチルリチン酸などがあります。

市販の赤ニキビ対策基礎化粧品のおすすめは?

赤ニキビ対策の基礎化粧品については、先ほどご紹介したポイントを基準に自分の肌に合うものを選んでいただければいいのですが、ニキビ対策の評価が高いものには次のようなものがあります。

・ルナメアAC

・ノブACアクティブ

・オルビスクリアシリーズ

これらの基礎化粧品は、ニキビ対策に有効な成分がしっかりと含まれているだけでなく、敏感な状態になっている肌にも使えるように処方されています。

また、どれもトライアルセットがありますので、化粧水や美容液などをトータルで試しやすいのも特徴です。

ですので、赤ニキビ対策の基礎化粧品をどれにしたらいいかわからないという時にはまずはこれらから試してみるといいでしょう。

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赤ニキビに効く薬はあるの?

■キズパワーパッド

赤ニキビを隠すために絆創膏を貼るという方の中には、傷が早く治る効果があるキズパワーパッドを使おうと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、赤ニキビにキズパワーパッドを使用すると思わぬトラブルが起こる可能性があるので注意が必要です。

というのも、キズパワーパッドは次のような傷に使用しないよう注意書きがされています。

・感染が見られる傷

・感染を起こす可能性がある傷

・ニキビ

ですので、基本的には赤ニキビには使えないということになります。

しかし、潰してしまった場合などで、完全に詰まった皮脂(=ニキビの芯)が取れたということであれば、よく水で洗い流した上でキズパワーパッドを使用している人もいるようです。

なお、その際にも消毒液や塗り薬と一緒に使わないなどの注意書きをよく読んでそれらを守るとともに、貼った後の状態をよく観察し、痛みなどの異常が見られる場合にはすぐに使用を中止するようにしましょう。

また、傷に対してキズパワーパッドが大きいからとハサミなどで切ってしまうのは防水効果や抗菌効果が低下してしまうので、患部に合わせた小さいサイズのものを使用してください。

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■塗り薬

赤ニキビはまだ化膿していない状態のため、炎症を抑える効果のある塗り薬を使用するのが効果的です。

なお、市販されているニキビ向けの塗り薬はたくさんありますが、赤ニキビ対策として評価が高いものには次のような薬があります。

・ペアアクネW

・テラ・コートリル

そして、ペアアクネは非ステロイド、テラ・コートリルはステロイドの塗り薬となるのですが、ステロイドは炎症を抑える作用が強い一方で、長期に渡って大量に使用すると副作用が起こることが知られています。

また、赤ニキビができやすい部分である顔はステロイドの副作用が出やすいと言われていますので、用法や用量を守って使用するようにするといいでしょう。

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まとめ

いかがでしたか。

赤ニキビとは毛穴に詰まった皮脂が炎症を起こしている状態で、原因はホルモンバランスの乱れや栄養の偏り、ストレスなどによって皮脂の過剰な分泌が起こることが挙げられます。

そして、治し方としては日々の生活習慣や食生活を見直すとともにスキンケアをしっかりと行うこと、炎症を抑える薬などを上手に利用することが挙げられます。

なお、赤ニキビを潰すのは雑菌の感染によるニキビの悪化などを招くことがあり、基本的にはおすすめできませんが、どうしても行う場合には清潔な器具を使い、傷口の洗浄や保湿などのアフターケアもきちんと行うようにしてください。

ぜひ、今回ご紹介した基礎化粧品や塗り薬なども参考に、赤ニキビをきれいに・早く治してくださいね。

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