虫刺されで傷口から汁が出る時の対処法!毒抜きや止まらない時も

画像1虫刺されというと、蚊に刺されて、赤くて小さな痒みのある腫れができるイメージの強い方が多いのではないでしょうか?

しかし、虫の種類によっては、虫刺されの傷口から汁が出ることがあり、なかなか止まらない時はどうしたら良いのでしょうか?

また、こうした虫刺されの時の毒抜きのポイントについても、知っておきましょう。

そこで今回は、虫刺されで傷口から汁が出る時の対処法や、毒抜きや止まらない時について詳しくお伝えしていきます。

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虫刺されで傷口から汁が出るのはなぜ?

虫刺されというのは、虫が人間の皮膚を刺したり、吸血する時に毒成分や唾液腺成分を皮膚に注入するため、それらの物質に対するアレルギー性反応でかゆみや痛みが生じると言われています。

なので、蚊などでも刺された傷口から汁のようなものが出ることがありますよね。

これが、刺された時に注入される唾液腺成分や毒成分そのものである可能性は高いです。

それから、虫による皮膚アレルギー反応は2種類あり、虫刺されの直後にかゆみを伴う発疹が生じるものは即時型アレルギーで、数時間後から半日以上経って発疹や水疱が生じるものは遅延型アレルギーとされています。

このため、特に遅延型アレルギーの場合は、刺されてからずいぶん経ってから炎症に気づくので、毒が既に蔓延していて、消毒して毒を抜こうとしても、なかなか毒成分の汁が止まらなくて困る時があります。

でも、そのままにしておくと、咬まれた所がふくれあがったり、皮膚の上に流れ出した毒を含んだ汁に触れた手で他の皮膚を触れることで、別の部位に炎症が生じ、体のあちこちが痒くなってしまう可能性もあります。

ちなみに、このような症状を放っておくと化膿して大きく腫れ、歩けないほどの痛みに襲われることがあるのですが、これはブヨが原因であることが多いそうです。

そして、ブヨは体長2~4mm程度の大きく黒い虫で、主に高原や山間部の水辺に多くいるので、キャンプなどのレジャーの時に被害に遭うことが多いですが、家の庭などでも刺される可能性はあることが特徴です。

なので、こうしたブヨなどの虫刺されで傷口から汁が出た場合にはどうしたら良いかチェックしておき、できるだけ早く対処できるようにしましょう。

虫刺されで傷口から汁が出る時の対処法は?止まらない時も!

ブヨなどの虫刺されで傷口から汁が出ている時には、まずは患部を清潔にしてから、よく洗った手の爪で傷口を挟んで、汁を搾り出すようにしましょう。

また、市販でも購入できる「ポイズンリムーバー」を使うと、注射器状になっていて、清潔な状態のまま毒を絞り出すことができるので、家庭用に1本置いておくと便利ですよ。

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(関連記事:ポイズンリムーバーの使い方や効果とおすすめ!にきびには?

それから、刺された直後の場合は43度以上の熱いシャワーを30分以上当てると、汁に含まれたブヨの毒成分を消し去ってくれるのでオススメで、電子レンジで温めた蒸しタオルや、外出中なら自販機で買えるホットの缶飲料でも効果的です。

こうした応急処置を行った上で、ステロイド剤と抗生物質の両方が配合されていて、化膿をともなう発疹にも効果のある、次のような塗り薬を塗ると良いでしょう。

・フルコートf(田辺三菱製薬)

・ベトネべートN軟膏

フルコートf軟膏とベトネべートN軟膏ASは、抗生物質のフラジオマイシン硫酸塩を配合しているので、少しジクジクした痛みとかゆみを伴う発疹に効果的です。

ただ、こうしたステロイド薬は、使用上の注意を守る必要があり、炎症部位が少し光る程度に塗るだけで良く、必要以上に塗らないことがポイントです。

また、ステロイドの作用で肌の免疫力が下がるので、1週間以上使用し続けるのは控えた方が良く、もし皮膚が赤くなるようなことがあればすぐに使用を中止しましょう。

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汁が止まらない時は?

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虫刺されの傷口から汁を絞り出し、薬を使っても汁が止まらない場合は、結節性痒疹に感染している可能性があり、これは豆粒程度の硬く盛り上がった発疹が多発して、ひどい場合は数年間も症状が続いてしまう慢性湿疹にかかっているかもしれません。

そのため、自宅での汁を出す治療などでは対処ができず、医療機関で患部をわずかに切除し、顕微鏡で検査を行って、結節性痒疹の診断が確定したら治療を行うそうです。

そして、ステロイド外用薬を用いて発疹を治療していくか、発疹が広範囲に及ぶ場合は、パーミロールという透明な粘着剤入りのポリウレタンフィルムを使用して、患部を覆う治療まで行うので、大変ですよね。

ただ、それによって手でかいてとびひ状態になるのを防ぐことができて、薬もきちんと浸透して早めに症状を和らげることができるそうですよ。

(関連記事:結節性痒疹の原因と漢方や市販薬と食事の注意点!完治する?

(関連記事:パーミロールとは?使い方や褥瘡への効果!オプサイトとの違いも

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遅延型アレルギーではダニにも注意!?

ダニと言えば、家の中で布団や衣服に潜り込んでいる虫のイメージが強いですが、実は屋外にも「マダニ」と言うダニが生息していて、これに咬まれると危険です。

そして、マダニによる虫刺されでは、重症性血小板減少症候群(SFTS)という感染症を引き起こしてしまうのですが、この病気はまだ治療法が確立されておらず、命の危険のある恐ろしい感染症とされています。

(関連記事:SFTSの症状と治療や検査の仕方!感染経路や対策と致死率も

また、マダニに咬まれると、かゆみが生じないことが特徴なので、咬まれていることに気づかずに悪化してしまい、感染症を引き起こしてしまいます。

そのため、皮膚に覚えのない赤い点や腫れができていて、なおかつ汁が傷口から漏れていてなかなか止まらないようであれば、ブヨではなくマダニによる可能性も高いです。

さらに、野山に入った後で、発熱や嘔吐、下痢などの症状が現れた場合は、マダニによる感染症を引き起こしている可能性が高いので、できるだけ早く病院を受診しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、虫刺されで傷口から汁が出る時の対処法や、毒抜きや止まらない時について詳しくお伝えしました。

まず、虫刺されで傷口から出ている汁は虫が注入した毒成分で、毒が回ってから虫刺されに気づくことの多いブヨなどの虫刺されでは、汁がなかなか止まらないのでしたね。

そのため、傷口から出る汁は、手の爪で搾り出し、温めると毒成分を抑えることができ、その上でフルコートF軟膏などを塗ると良いのでしたね。

そして、もしも汁が止まらなければ結節性痒疹の可能性があるので、医療機関を受診して検査を行い、ラップ状のフィルムなどで対処するのでした。

また、もしも傷口から汁が出ているのにかゆみがなければ、野山などにいるマダニの可能性が高く危険なので、早めに医療機関を受診した方が良いのでしたね。

虫刺されで傷口から汁が出ていたら、たかが虫刺されと軽く見ずに、早めに対処して、しっかり治していくようにしましょう!

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