首のリンパの腫れの原因と痛みや熱などを伴う時の対処法!何科?
ふと首のあたりを触ったら、あれ、腫れている?とビックリするようなしこりがあった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
そんなとき、こうした首のリンパの腫れの原因で疲れなどや頭痛などの痛み、微熱を伴う場合に冷やすなどの対処法が良いのかどうか知りたいですよね。
それから、首のリンパの腫れがある時に病院は何科が良いのか、子供の場合や痛くないケースについても気になりますよね。
そこで今回は、首のリンパの腫れの原因と痛みや熱などを伴う時の対処法、また、何科が良いのかなどについても詳しくお伝えしていきます。
目次
首のリンパの腫れの原因は?対処法も
首のリンパが腫れている場合、そのほとんどが何らかのウイルスや細菌の感染によって引き起こされる以下のような病気です。
1、 リンパ節炎
・ ウイルス性
代表的な病気はインフルエンザで、他にもサイトメガロウイルス、風疹ウイルス、麻疹ウイルスによっても起こり、首だけでなく体のあちこちのリンパが腫れ、これらの症状がある時には、内科または小児科を受診してください。
(関連記事:ウイルス性リンパ節炎の原因や症状と治療期間!うつるの?)
・ 化膿性
上気道炎や扁桃腺炎を起こしている黄色ブドウ球菌や溶連菌などによって首のリンパが腫れ、痛みや発熱を伴います。
そして、化膿性のリンパ節炎は、感染を起こした部位から近いリンパ節が腫れることから、首の場合は例えば咽頭炎や扁桃炎、口内炎や歯周炎、中耳炎、体にできた化膿創からの感染によって起こることが多いようです。
これらの感染症によって起こるリンパ節炎を疑う場合は、内科や耳鼻科、口腔外科、整形外科などを受診してください。
(関連記事:化膿性リンパ節炎の原因や症状と治療期間や抗生剤!小児の時も)
・ 結核性
結核菌によって引きおこされ、顎部のリンパ節のほか、体の中の縦隔のリンパ節にも炎症が起こることがあり、結核を疑う場合にはまずは内科または呼吸器内科を受診してください。
(関連記事:結核性リンパ節炎の症状や診断基準と治療期間!うつるの?)
・ 亜急性壊死症
原因不明の良性のリンパ節炎で、腫れや痛み、発熱を伴い、比較的若い世代に多く発症する病気で、自然に治癒することのできる症状ですが、病気の診断には血液検査や組織の一部を採るリンパ節生検が必要なので、原因不明の腫れが現れたらまずは内科を受診しましょう。
(関連記事:亜急性壊死性リンパ節炎のストレスなどの原因と症状!入院は?)
この他にも、猫や犬に引っかかれた傷や噛まれたところに細菌が感染して起こる「猫ひっかき病」や、薬剤アレルギーによってリンパ節が腫れることもあります。
(関連記事:猫ひっかき病の症状や検査と治療法や抗生剤などの薬!何科?)
首のリンパが痛くないのに腫れている場合は悪性疾患の可能性も
もしも首のリンパ節がずっと腫れており、次のような症状が確認できるのであれば悪性疾患の可能性があります。
・ 押しても痛くない
・ 固い
・ 徐々に大きくなる
この場合、ヒトの免疫システムを構成している「リンパ球」と呼ばれる白血球が無制限に増え続けて腫瘍ができる「悪性リンパ腫」の可能性がありますが、悪性とついているものの、最近では医療技術の進歩による早期発見で治療を行えば治癒する方が増えているそうです。
それから、悪性リンパ腫はホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類に分かれ、日本人の場合はほとんどが非ホジキンリンパ腫で、首や脇の下のリンパ節が腫れ、しこりができたりしますが、痛みを伴うことはないという特徴があります。
その他には、次のような症状が現れます。
・ 発熱
・ 体重が減る
・ 盗汗(寝間着を替えるほど汗をかくこと)
・ 全身倦怠感
・ 体のかゆみ
・ 皮膚の発疹
このような症状に気づいたら、できるだけ早く内科を受診して下さい。
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首のリンパが腫れている!とりあえずできる対処法は?
首のリンパの腫れのほとんどは、前述の通り細菌やウイルスの感染によるものなので、感染症自体を治療するうちにすぐに良くなりますが、子供の場合は痛みがつらくかわいそうなので、まずは熱をもって腫れている部分を冷やしましょう。
例えば、冷たく濡らしたタオルや冷湿布で首元を冷やすだけでも、炎症が治まり楽になりますよ。
それから、食欲がなくても水分補給だけでもこまめに行うと、体内に入った水がリンパの流れを良くして完治につながりますし、睡眠をとることで免疫力が上がれば、早く原因菌やウイルスを退治することができるので、よく眠って疲れを取るようにしてください。
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首のリンパの腫れと間違えやすい症状は?
首のリンパと一言で言っても、実は図のように細かく分けると様々なリンパ節に分かれるので、他の症状と間違えてしまうことがあります。
例えば、おたふく風邪の場合は耳下腺や顎下腺が腫れ、食べ物を飲み込んだ時に痛みが現れることが多く、首のリンパ節と場所が近いので、紛らわしいかもしれませんね。
また、蜂窩織炎(ほうかしきえん)といって皮膚の下の深層部分が化膿した状態のことで、赤くなり腫れ発熱や頭痛、関節炎などを伴うこともあり、下半身にも症状が現れ、この二つの症状は特に子供に多いのですが、大人でもかかることがあるので注意しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、首のリンパの腫れの原因と痛みや熱などを伴う時の対処法、また、何科が良いのかなどについても詳しくお伝えしました。
首のリンパの腫れは、そのほとんどがウイルスや細菌への感染によって起こるリンパ節炎で、または口内炎や咽頭炎など化膿性のものや、結核性、亜急性壊死症などがあり、発熱や痛みを伴うので、まずは冷やしタオルなどで冷やして症状を和らげてから病院の内科か小児科、状況に応じて口腔外科などを受診すると良いとのことでした。
一方で、痛みを伴わない場合は悪性リンパ腫が疑われ、症状の特徴をお伝えしたので、早期発見のためにも早く内科を受診すると良いのでしたね。
それから、首まわりには細かなリンパがたくさん走っているので、おたふく風邪など子供に多い症状と間違えやすいので、迷ったら自己判断せず早めに病院を受診するようにしましょう。
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