結核性リンパ節炎の症状や診断基準と治療期間!うつるの?

風邪や怪我などでのど元などのリンパ節が腫れた経験はわりと誰にでもあると思いますが、こうした急性のもののほかに、結核性リンパ節炎というのもあります。

なので、結核性リンパ節炎とは何か、その症状の特徴や診断基準と検査、感染するのか、隔離する必要はあるのかといったことについて知りたいのではないでしょうか。

それから、結核性リンパ節炎の治療方法や治療期間も気になりますよね。

そこで今回は、結核性リンパ節炎の症状や診断基準と治療期間、また、うつるのか、といったことなどについても詳しくお伝えしていきます。

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結核性リンパ節炎とは?症状の特徴など!うつるの?

肺結核の原因にもなる結核ウイルスがリンパ節に感染することで起こるリンパ節炎のことを結核性リンパ節炎といって、リンパ節に細菌が残ると症状が慢性化しやすいことが特徴の病気です。

そして、感染経路は肺結核にかかっている人などから結核菌に空気感染することが主な原因と言われていて、体内に侵入した結核菌が肺で増加し、近くにある肺門リンパ節から首周りにある頸部のリンパ節に広がっていくことによって症状が現れるそうです。

それから、結核性リンパ節炎自体が空気感染することはなく、隔離の対象にはならないそうですが、患者の膿んでいる部分に手で触れたりすると、それが原因になってうつる危険性はあるので、注意が必要です。

そして、症状の特徴としてはリンパ節の腫れや傷み、全身の倦怠感、38度以上の高熱などの症状が出て、肺にあるリンパ節が腫れると気管の圧迫や肺の機能不全なども起きるそうです。

また、首のリンパ節に結核ウイルスが感染すると、首周りが腫れ、皮膚に穴があく自壊、リンパ節が膿むといった深刻な症状が現れ、特に後頭部から首筋にかけて2~3cmサイズの赤い腫れが現れる事が多いのが結核性リンパ節炎の診断基準となります。

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結核性リンパ節炎の治療法や治療期間は?

結核性リンパ節炎は自然治癒することはない病気なので、少しでも疑いがある場合は、内科、もしくは呼吸器内科で早めに診断を受けることが大切で、前述でお伝えした症状の特徴の確認と、血液検査、CT検査、超音波検査、病理組織検査などを行なうそうです。

そして、治療法としては、肺結核と同じくストレプトマイシンやヒドラジドといった抗結核剤の投与が効果的とされているのですが、この薬剤を6ヶ月から12ヶ月程長期にかけて服用し、その間に少しずつ症状が改善されていくそうです。

ただし、ウイルスを完全に体内から取り除いておかないと肺結核やリンパ節炎の再発につながるので、症状が楽になったからといって薬を中断したりせずに、医師の指示に従って最後まで飲みきるようにしましょう。

そして、結核性リンパ節炎は放置すると症状は悪化し、慢性化する可能性があるので、首回りのリンパ節の腫れや全身の倦怠感が1ヶ月以上続くようであれば、まずは内科を受診して医師に診てもらうようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、結核性リンパ節炎の症状や診断基準と治療期間、また、うつるのか、といったことなどについても詳しくお伝えしました。

結核性リンパ節炎は肺結核と同じ細菌への感染によって起こり、肺から首まわりの頸部のリンパ節が腫れて全身の倦怠感や38度以上の高熱が長引くことが特徴で、リンパ節炎自体が空気感染することはないので隔離の対象にはならないのですが、膿んでいる部分に触れるとうつることはあるのでしたね。

そして、治療を行なわないと治ることはなく、慢性化し悪化して、深刻な症状も出てくるので、できるだけ早く内科などを受診し、症状の特徴や血液検査など様々な検査を行なって診断し、肺結核と同じ薬の服用を半年から1年ほど続け、完全にウイルスを退治するまで継続しないと再発のリスクがあるのでした。

このように、首の腫れや熱なども風邪かと思っていたらリンパ節炎という場合もあるので、少しでも疑いがある場合はできるだけ早く病院を受診してくださいね!

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