腋窩リンパ節の場所としこりや腫れや痛みの原因と対処法!

乳がんは特に女性にとって注意したい癌の一つですが、この乳がんは乳房周辺のリンパ節(主に腋窩リンパ節)への転移をしばしば起こすとされています。

なので、腋窩リンパ節とは何か、その数や場所、痛みやしこりの大きさ、腫れが起こる原因で腋窩リンパ節炎や、癌の転移やレベル、痛い場合について知りたいのではないでしょうか。

それから、腋窩リンパ節の症状への対処法でマッサージも気になりますよね。

そこで今回は、腋窩リンパ節の場所と、しこりや腫れや傷みの原因と対処法について詳しくお伝えしていきます。

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腋窩リンパ節とは?場所や数と傷みやしこりが起こる原因!

腋窩リンパ節とは、画像のように乳房周辺に集まる20~30個のリンパ節群のことを指します。

出典:本村ゆうじ公式HP

そして、脇の下には腋窩リンパ節以外にも様々なリンパ節があるため、日頃のストレスや身体の冷え、運動不足などでも腫れやすく、傷みを感じたり、しこりのようなものを感じることがあります。

ただ、これらのほとんどは、放っておくにつれて自然と消えていく一時的なリンパ節炎に過ぎないのですが、腋窩リンパ節の場合は乳がんの転移であることが多いそうです。

そして、初期の乳がんの場合、脇の下の腋窩リンパ節に腫れが現れても傷みはなく、動かないしこりがだんだん大きくなっていき、進行してから傷いと感じることがあるそうです。

そのため、進行するまで放置してしまう方が少なくないようですが、脇の下に違和感があり、傷みを伴わない場合はかえって急いで病院を受診した方が良いでしょう。

それから、乳がんはリンパ節に転移してから遠方の臓器に転移すると考えられているため、早期に腋窩リンパ節への転移が確認されたら、手術で乳房周辺のリンパ節をキレイに取り除くことにより、癌の進行状況が分かると同時に、癌の全身への転移を食い止め、手術の成功度を高めることができるのではないかと考えられてきたそうです。

しかし残念ながら実際には、乳がんは腋窩リンパ節を経由して段階的に進展するわけではないことが分かり、現在、腋窩リンパ節転移は手術後の治療方針を決める際に重要となる癌のレベルを現す信号のような存在と認識されています。

出典:ナグモクリニックHP

腋窩リンパ節は、脇の下の部分への転移がレベル1、鎖骨の下がレベル3、その中間がレベル2といったように分類されており、乳がんのリンパ節転移はまずレベル1に、ついでレベル2、ついにはレベル3へと順次に生じ、ごく稀な例ですがレベル1を通らずに直接レベル2や3に転移することもあるそうです。

出典:乳がん.jp HP

そして、腋窩リンパ節に明らかに大きい転移がある場合は、リンパ節の切除は治療的にあまり意味がないため、センチネルリンパ節生検といって、リンパ管に入った癌細胞が最初にたどり着く腋窩リンパ節のみを摘出し、このリンパ節に癌が転移していないかどうかを調べる方法を取っているそうです。

この方法によって、腋窩リンパ節に転移のない方(全乳がん患者の60%強)への不必要な切除を避けることができ、この手術に伴う上腕の運動障害や知覚障害、脇の下のむくみや腕のむくみなどを減らすことができるそうです。

(関連記事:センチネルリンパ節生検の方法や費用!痛みや術後の後遺症も

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腋窩リンパ節のマッサージ方法は?

腋窩リンパ節は癌の用語として使われる程、乳がんの転移が多い場所ですが、乳がんの場合だけでなく、普段のストレスや冷えなどでも腫れが起き、バストのたるみなどエイジングの原因になる部位でもあるので、日頃のマッサージで丁寧にケアしてあげましょう。

例えば、バストサイズを大きくしたい、二の腕をなんとかすっきりさせたい、慢性の頭痛に悩んでいる、のぼせが起きやすくしんどいのであれば、腋窩リンパ節のマッサージで効果が出やすいかもしれません。

出典:女性の美学HP

腋窩リンパ節をマッサージするときは、画像を参考にしながら次のステップで行なってみましょう。

1、 片腕を上げて、反対側の手を脇の下のくぼみに当てます。

2、 親指以外の指で押してみて、気持ちいい場所を探し当てます。

3、 下から上に押し上げるように、ぐいぐいと押していきましょう。

4、 さらに、背中と脇の境目あたりに指を当てます。

5、 骨に沿って下から上へ、ぐっぐっと押しながらなぞりましょう。

このとき、マッサージの前後に軽く肩をまわしておくとよりスッキリ効果が得やすいそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、腋窩リンパ節の場所と、しこりや腫れや傷みの原因と対処法について詳しくお伝えしました。

腋窩リンパ節は乳房の周辺にある20~30個ほどのリンパ節のことで、冷えや運動不足などでも腫れやすく、傷みを伴うこともありますが、腋窩リンパ節というと乳がんの転移場所として注意されることが多く、癌の転移の場合は初期は傷みを伴わず、動かないしこりが徐々に大きくなっていくことが特徴ということでした。

そして、従来は腋窩リンパ節を切除する手術を行なっていましたが、現在では腋窩リンパ節の中でもレベルに分けて、入口のリンパ節のみを切除する方法をとることも多く、これによって手術後の治療方針を決定するなどしていくのでしたね。

そんな腋窩リンパ節は乳がんのセルフチェックも兼ねながら日頃マッサージを行なうと、バストアップにも良く、リンパが流れて美容にも効果大なので、ぜひ毎日の習慣として取り入れてみてくださいね。

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