センチネルリンパ節生検の方法や費用!痛みや術後の後遺症も

センチネルリンパ節とは、癌が最初に転移すると想定されるリンパ節のことで、そこを切除し検査を行なうことをセンチネルリンパ節生検と言い、乳がんなどで周辺のリンパ節に行なうことがあるそうです。

なので、センチネルリンパ節生検の方法で注射などや費用について知りたいのではないでしょうか。

それから、センチネルリンパ節生検の痛みやリンパ浮腫などの術後の後遺症も気になりますよね。

そこで今回は、センチネルリンパ節生検の方法や費用、また、痛みや術後の後遺症についても詳しくお伝えしていきます。

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センチネルリンパ節生検とは?方法や費用などについても

センチネルリンパ節とは、癌が最初に転移すると想定されるリンパ節のことで、リンパ管はリンパ節で枝分かれしていくため、センチネルリンパ節に転移がなければその先への転移はない可能性が高いとされています。

しかし、センチネルリンパ節に転移があればその先のリンパ節にも転移している可能性があるため、根治的センチネルリンパ節郭清を行なうことになります。

関連記事:リンパ節郭清とは?後遺症や合併症などの影響と予後についても

そのため、このセンチネルリンパ節を同定して切除し、病理組織検査を行なう検査方法がセンチネルリンパ節生検です。

例えば、特に乳がんなどはリンパ管を介して転移が広がるからといって、やみくもに広範囲にリンパ節を切除すると、むくみなどの後遺症が起こり、生活の質が著しく低下することがあるそうです。

そんな中、センチネルリンパ節生検を行なうことで不要なリンパ節郭清を避けられ、癌のステージも正確に判定することができるので、精度の高い治療のためにもセンチネルリンパ節生検は非常に重視されている検査となっています。

このことから、臨床初見や画像検査などで転移が確認されなかった場合には、手術の際にセンチネルリンパ節生検を実施し、より慎重にリンパ節への転移の有無を確認する方法が現在の癌治療において主流になっているようですね。

センチネルリンパ節生検の方法は?費用など

センチネルリンパ節生検では、まずセンチネルリンパ節を見つけるため、病巣の近くに薬液などを注射し、薬液が一番はじめに流れ込むリンパ節をセンチネルリンパ節と捉えます。

そして、薬液は色のついた単純な色素を使う場合と、ラジオアイソトープ(放射線同位元素)といって薬自体が微量の放射線を出す薬液を使う場合、両者の性質を合わせ持つ薬液を使う場合があります。

ただ、ラジオアイソトープを用いた検査の場合は、放射性物質を扱うという関係上、特別な設備が必要になるので受けられる医療施設が限定される場合があります。

それ以外の細かな検査方法は施設によって異なるので、詳しくは医師に相談するようにしましょう。

また、センチネルリンパ節生検の費用は一回30,000円ほどなので、3割の保険負担で9,000円程度になります。

そして、手術などと同様に、退院時に、入院中にかかった費用として払うことになるそうです。

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センチネルリンパ節生検の痛みや術後の後遺症は?

センチネルリンパ節生検では、用いる色素で稀にアレルギー症状が出ることがあり、皮膚に色素の跡が残りますが、数週間で消えるそうです。

そして、放射線同位元素は非常に微量なため、人体にはほとんど悪影響を与えないとされています。

一方、センチネルリンパ節生検でもリンパ浮腫(腕や足のむくみ)、しびれ、痛みなどが起こる可能性がありますが、病巣の周辺全体のリンパ節郭清に比べると明らかに後遺症は少なくて済むようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、センチネルリンパ節生検の方法や費用、また、痛みや術後の後遺症についても詳しくお伝えしました。

センチネルリンパ節生検は、癌が最初に転移すると想定されるリンパ節を切除し、その後の治療の方向性を決定するための重要な検査のことで、周辺のリンパ節を切除するリンパ節郭清に比べると後遺症は少ないものの、稀にリンパ浮腫やしびれが生じることもあるのでした。

とはいえ、周辺病巣全体のリンパ郭清に比べたら体への負担も少なく、費用は保険負担で1回9,000円程度なので、できるだけ医師と相談しながら前向きに取り組むと良いのではないでしょうか。

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