鎖骨リンパ節の場所としこりや腫れや傷みの原因と対処法!

首や肩に比べてコリが溜まっていてもつい見逃してしまいがちなのが鎖骨ですが、この鎖骨のリンパ節は実は最も滞りやすいと言われているので注意が必要です。

なので、鎖骨リンパ節とは何か、その場所や腫れや傷みなどの症状と、鎖骨リンパ節炎などの原因、がんなどが転移した場合の症状でしこりなどについて知りたいのではないでしょうか。

それから、鎖骨リンパ節の腫れや傷みの対処法としてマッサージについても気になりますよね。

そこで今回は、鎖骨リンパ節の場所としこりや腫れや傷みの原因と対処法について詳しくお伝えしていきます。

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鎖骨リンパ節とは?場所や傷みなどの症状と原因について

リンパマッサージやリンパドレナージュという言葉で最近よく耳にするリンパですが、そもそもリンパとは何なのでしょうか?

血液の中にある血漿という液体部分は、細胞内に栄養やホルモンを運び、老廃物を回収する働きを持っていますが、この血漿の一部が血管の外ににじみ出てきたものがリンパ液と言われています。

そして、人体にはリンパ管という管が毛細血管とは別に広がっており、この中をリンパ液が流れていて、このリンパ管は全身を編み目のように走っていますが、何カ所かの部位で合流して太くなっており、ところどころ、空豆くらいの節を作っています。

これをリンパ節といい、リンパ節ではリンパ球や免疫に関わる抗体が作られ、細菌や異物の処理を担っていると言われています。

さらに、リンパは静脈では回収しきれなかった老廃物を回収する役目を持っており、ここで老廃物や毒素が濾過されて血管に送られ、腎臓で尿となって体外に排出されるのですが、外から入ってきた細菌やウイルスに抵抗し、それを記憶する免疫システムの一部を担っています。

そんなリンパ節は鎖骨以外にも扁桃や脇、耳のまわりなど、全部で800箇所も存在しているそうです。

ただ、血液が心臓のポンプ機能で押し流されているのに対して、リンパ液は筋肉の動きによって流れているので、筋肉の働きが弱いと滞りやすく、特に鎖骨周りは全てのリンパがこの部位で合流しており、老廃物が流れ出る最終地点になっているため、特に滞りやすい部分です。

そして、ここで滞りが起こると毒素や水分が溜まり、ダイエットや美容の敵であるセルライトが溜まる原因になるそうです。

鎖骨リンパ節のマッサージ方法は?

鎖骨のリンパは、毎日お風呂などでマッサージを行なうと小顔や二の腕へのスッキリ効果があり、さらに顔のくすみやしわなど老化防止にも効果的です。

そのため、事前に水をたっぷり飲んだ状態で、次のようなマッサージを習慣化してみてくださいね。

・ まず、人差し指と中指で鎖骨をはさみ、内側から外側に向かって20回ほど滑らせます。

・ 左の鎖骨のくぼみ(内側のくぼみ)に右手を当てて、時計まわりに10回ほどなでるようにマッサージをし、終わったら逆側も同様になでるようにマッサージします。

・ 鎖骨の始点(内側のくぼみ)に指を3本おき、終点に向かってすべらせ、左右5回程度ずつマッサージをしましょう。

こうしたマッサージに加えて、次のように筋肉をほぐすストレッチを行ないましょう。

・ 鎖骨の下に両手をクロスするように置き、上下を3~5回、左右を3~5回向くような働きをします。

・ 手はそのままで、首を左右に傾けます。

さらに、もう少し時間がある場合は、首の付け根から鎖骨の内側のくぼみにかけて、人差し指と中指を使ってらせんを描くように首筋のマッサージを行なうと効果的です。

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鎖骨リンパ節が痛い!原因や対処法は?しこりも

上記のマッサージは、お風呂上がりなどにオイルをつけて優しくすると良く、押して傷みを感じるような強さでやらないことがポイントです。

そして、このマッサージを行なう時に、しこりのようなものを感じたり、傷みや腫れを感じると、病気なのではと心配になってしまいますよね。

でも、そのほとんどは、肩こりの延長として傷みが現れていたり、首の後ろの筋緊張が強いことで鎖骨が痛むこともあるそうです。

そして、首の後ろの筋緊張がある場合は、頭痛やめまい、自律神経失調症、ストレス、うつ状態、パニック障害、慢性疲労症候群などがあるとされています。

そのほか、冷えや肋間神経痛、頸椎椎間板ヘルニア、腕の酷使や筋肉疲労などによって鎖骨リンパ節炎がおき、傷みが生じている可能性も考えられます。

ただし、乳がんは乳房周囲のリンパ節転移が起こりやすく、転移の結果として脇の下のしこりや腕のむくみ、しびれが生じることもあるそうです。

そのため、乳がんの経験者や、乳がんにかかっていなくても脇の下のしこりなどで心当たりがある方は、早急に病院を受診するようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、鎖骨リンパ節の場所と、しこりや腫れや傷みの原因と対処法について詳しくお伝えしました。

鎖骨リンパ節とは、鎖骨の周りにあるリンパの節のことで、全身で800箇所あるうち、老廃物が最終的に集まる部位なので滞りが起きやすく、顔のくすみやシワなどの老化の原因にもなるため、毎日お風呂あがりにできるマッサージやストレッチのコツについて紹介しました。

そして、こうした鎖骨に傷みや腫れが生じている場合は、頸椎のコリや肋間神経痛、冷えやストレスなどが原因になっていることも多く、ほとんどがマッサージ等の習慣で改善するものですが、乳がんの場合鎖骨に転移しやすいので、脇の下のしこりなどで思い当たりがある方は、できるだけ早く病院へ行き、対処してくださいね。

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