風邪と胃腸炎の症状の違いと併発の可能性!食事や薬の注意点も

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%91なんとなくお腹が痛いので風邪かなと思っていると、実はウイルス性の胃腸炎にかかっている可能性もあり、治療の注意点も異なるので気をつけなければいけません。

なので、風邪と胃腸炎の症状の違いや感染期間と潜伏期間、子供の場合や併発する可能性、また、夏にも起こるのかといったことが気になるのではないでしょうか?

また、風邪と胃腸炎の対処法として、市販薬など薬の注意点や、食事の取り方も知っておきたいですよね。

そこで今回は、風邪と胃腸炎の症状の違いと併発の可能性、また、食事や薬の注意点などについても詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

風邪と胃腸炎の症状の違い!併発することもあるの?子供の場合も

お腹が痛くなる風邪、いわゆる胃腸風邪と胃腸炎は、同様に考えられがちですが違うもので、胃腸風邪はウイルスによって感染性があるのに対し、胃腸炎は感染することはないというのが最大の違いとされています。

そして、症状にも違いがあるため、症状別に治し方を理解してきちんと対処するようにしましょう。

症状の違い

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%92

胃腸炎は突然の嘔吐や下痢を伴う病気で一過性のものを指し、一般的に嘔吐は胃炎、下痢は腸炎の症状とされています。

そして、細菌や原虫、2つ以上の微生物、化学物質やアレルギーなどが関係して生じるとされています。

それから、胃腸炎は健康な成人の人であれば軽く、食欲不振、吐き気、嘔吐、痙攣痛などの症状を伴い、軽症から重症まで下痢が起こるとされていますが、幼児や高齢者、重病人の場合は脱水症状などの危険性があるそうです。

こうした胃腸炎の症状に対し、胃腸風邪の場合は原因のウイルスが大きく分けて3つに分かれ、次のような症状が現れます。

1、 ロタウイルスによる胃腸風邪

ロタウイルスの症状は、2日間の潜伏期間を経て激しい嘔吐や下痢が起こり、ウイルスの影響から白っぽい水のような便が1日に何度も出て、37度程度の微熱が現れることもあるそうです。

そして、症状は1~2週間ほど続き、感染性のある期間(糞便中にウイルスの検出される期間)は通常、下痢発症の2日前から発症後10日間くらいとされています。

ですが、重度の下痢の場合は25~57日間も検出され、免疫不全状態ではさらに長期に及んだりと、長引きやすいのが特徴です。

2、 アデノウイルスによる胃腸風邪

アデノウイルスは、夏のプールなどの集団行動で感染することが多く、潜伏期間は5日から1週間と長いことが特徴です。

そして、症状としてはのどの腫れや傷み、目やにや充血、38~40度の高熱が現れ、回復しても発症から2週間程度はまだ二次感染の期間とされているので、だらだらと長引きやすいそうです。

3、 ノロウイルス

ノロウイルスは、冬場の牡蠣など二枚貝が原因食材になることが多く、24~48時間と短期間の潜伏期間を経て、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などが現れますが、発熱は軽度の場合が多いそうです。

そして、感染後5日から1週間程度は、特に感染力が高いため学校への出席停止の対象となりますが、回復しても約1ヶ月間は糞便からウイルスが検出されることが分かっているため、感染力のある期間は長く続くことで知られています。

このように、胃腸風邪というと最もメジャーなのがノロウイルスなので、冬場だけ流行ると思いがちですが、実はアデノウイルスのように夏場に流行る胃腸風邪もあります。

そして、感染する人の年齢は幅広く子供から大人までかかりますが、どのウイルスも集団行動が多い子供の方が感染する確率が高く症状が重くなりがちで、大人の方が免疫がついているため健康な人であれば軽症で済むこともあるようです。

また、症状が重症化しやすい方は子供だけでなく、高齢者や重病人など、体が健康でない人だと合併症を引き起こしたり、脱水症状を起こして痙攣したりすることも多く、たかが風邪と対処しないでいると、非常に危険です。

併発する可能性はあるの?

こうした胃腸風邪と胃腸炎が併発することはとても多く、全身に様々な症状が現れるので非常につらいようです。

そして、厳密に言えば胃腸風邪と胃腸炎は異なる病気ですが、インフルエンザのような全身症状が現れているけれど胃腸にも症状が現れているのなら、ダブルでかかってしまっている可能性が高いです。

その場合は、原因を探るよりも安静にし、次の項目を参照して対処することをオススメします。

胃腸風邪やウイルス性胃腸炎の時の対処法

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%93

お伝えしてきた通り、ウイルス性胃腸炎であっても、胃腸風邪であっても、症状には下痢や嘔吐、発熱など、体から水分が多く失われる症状が急性で現れることが特徴です。

そして、ウイルス性胃腸炎の場合は原因ウイルスに効果的な抗生剤があると思われがちですが、実は存在しないので、胃腸炎と同様に水分補給に最も気をつけ、体から失われていく水分を補給するよう心がけましょう。

そして、体液を補給するためには、水分だけでなく塩分も必要になるので、経口補水液やスポーツドリンクなどをこまめに少しずつ飲むと効果的で、冷たく冷やさず常温の状態で飲むようにしましょう。

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%94

それから、特にウイルス性胃腸炎の場合、食欲が全くなくなることが多いのですが、無理に食べる必要もないので、下痢が水っぽい状態の間は水分だけを補給し、便の固さが少し回復して来たら、重湯などドロドロとした食べ物から食事を再開するようにしましょう。

また、胃腸に炎症を起こしている間は、食物繊維が豊富な物や、肉類や香辛料の入った辛いものは胃腸の状態をさらに悪化させるので、避けることをオススメします。

そして、体の具合が回復するまでは自宅で安静にし休むことをオススメしますが、もしも水分がとれなくなったり、体がぐったりとして動けなくなった場合は脱水症状を起こしている可能性があるので、無理をせず、すぐに病院へ行って点滴を受けてください。

薬の注意点

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%95

お伝えした通り、胃腸炎にも胃腸風邪にも特効薬と呼ばれるものはないので、病院に行っても基本的には対症療法として解熱剤や下痢止めなど、その時の症状に対して応急処置用の薬が処方されるだけとされています。

こうした病院で処方される薬であれば、医師の処方に従って使っても良いのですが、市販の下痢止めを個人の判断で使ってしまうと、かえって症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。

なぜかというと、ウイルス性胃腸炎の場合は、ウイルスを糞便から排泄しようと下痢を起こしているため、下痢を止めてしまうとウイルスが体の中から出なくなり、重症化してしまうのです。

そのため、どうしてもつらければ、病院を受診して処方された薬を飲むようにしてください。

ウイルス性胃腸炎の場合は看病する側も注意!

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%95

ウイルス性胃腸炎は、便からの感染率が非常に高く、特にノロウイルスやロタウイルスは、子供の患者を看病している大人が罹患し、家族中でウイルス性胃腸炎になるという悲惨な状態をまねくことが多いそうです。

なので、ウイルス性胃腸炎に家族がかかった場合は、次のような点をポイントに看病の体制をとるようにしましょう。

・ おむつ交換や吐瀉物の処理の際には、マスクや手袋を着用し、処理したものは袋につめて捨て、その後消毒を行なう。

・ 患者は他の家族と一緒に入浴することを避け、入る場合には順番を最後にする。

・ 食事をする時のカトラリーやコップ、お風呂でのタオルなどの共用も避け、患者が触れたドアノブやテーブルなども適宜消毒をする。

神経質なようですが、念には念を入れて消毒をしないと、本当に簡単に感染してしまうので、十分な配慮が必要です。

スポンサーリンク

ウイルス性胃腸炎の吐瀉物の処理に便利な消毒液の作り方はコチラ!

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%96

ウイルス性胃腸炎に感染した患者の吐瀉物の後を拭いたり、使用後のトイレやお風呂を消毒する場合には、漂白剤で消毒液を作って使うと便利です。

ただし、どんな漂白剤でも良いわけではなく、次亜塩素酸ナトリウムと表記されたハイターやブリーチなどだけが効果的なので気をつけてくださいね。

そして、作り方は簡単で、ハイターやブリーチを100倍に薄め、ペットボトルなどに入れておけばOKです。

それから、該当する箇所にペーパータオルをかぶせ、上から消毒液をかけて、ペーパータオルごとよく拭き取るようにしましょう。

ちなみに、吐瀉物が服に付着した場合にもこの消毒液は使えるのですが、色落ちする可能性もあるので、その場合は消毒液を使わず、85度以上の熱湯に2分浸すだけでもOKです。

そして、普段使わない場合は子供が触れることがないように、高い場所などに保管しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、風邪と胃腸炎の症状の違いと併発の可能性、また、食事や薬の注意点についても詳しくお伝えしました。

混同されがちな風邪と胃腸炎ですが、実はウイルス性の胃腸風邪は感染する可能性があるのに対し、胃腸炎にはそれがないという大きな違いがあるのでしたね。

そして、併発する可能性はあり、どちらも胃腸に症状が現れることが多く、嘔吐や下痢、発熱など水分を失うものが多いとのことでした。

それから、ウイルス性の胃腸風邪にはロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスと大きく分けて3種類のウイルスによるものがあり、アデノウイルスは夏に流行り、それぞれ潜伏期間や感染期間についてもお伝えしましたが、いずれも長引きやすく、子供や高齢者は重症化しやすいので、水分補給をこまめに行い、食事は便の硬さが回復して来たら再開し、薬は市販の下痢止めは使わない方が良いとのことでした。

さらに、胃腸風邪におすすめの消毒液の作り方をお伝えしたので使ってみるのが良いのですが、しっかり予防をしたい方は次の記事を参考にしてみてくださいね。
↓↓↓
・「風邪のうつる期間と確率!原因やうつらないための予防の仕方!」についての記事はコチラ!?

・「胃腸炎の予防に効く食べ物!」についての記事はコチラ!?

スポンサーリンク

このページの先頭へ