風邪の腹痛やお腹が張る原因と治し方!下痢なしの時もある?

%e7%94%bb%e5%83%8f1風邪には症状の中に、お腹に症状が出る腹痛や下痢というものがあります。

しかし、このお腹の症状にも分からないところが多数あり

・風邪でお腹が張ることや痛いと感じることはあるの?

・腹痛の治し方は薬が基本なの?

・腹痛と嘔吐は基本的にセットなの?

・風邪による下痢の原因は何?

・下痢がある時と下痢がない時があるのは何故?

・下痢の他に吐き気や発熱があるの?

・下痢が治まらず症状が続く場合は?正露丸を飲む方がいいの?

といった疑問点があるのではないでしょうか。

そこで今回は、風邪の腹痛やお腹が張る原因と治し方について、上記の疑問や下痢がない時もあるのかを説明します。

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 風邪によるお腹の症状について

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風邪によるお腹の症状として最も多いのがウイルス性の胃腸炎ですが、その他にも細菌に感染したケースもあります。

つまり、お腹の下痢・張り・腹痛といった症状を引き起こすのはこのような細菌やウイルスに感染して胃腸炎を引き起こしているということです。

そして、これは一般的に胃腸風邪と言われているものなのですが、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスといったウイルスや、サルモネラ菌・腸管出血性病原性大腸菌・腸炎ビブリオ・カンピロバクター・黄色ブドウ球菌・セレウス菌・ウェルシュ菌・ボツリヌス菌といった細菌が原因となっています。

まず、風邪のウイルスはのどや鼻の粘膜について炎症を起こすのが一般的なので、風邪の症状=咳・鼻水・熱といった認識がありますよね。

しかし、風邪の原因となるウイルスや菌にはいろいろあって、のどや鼻の環境が好きなタイプと腸が好きなタイプがいて、この腸が好きなタイプが下痢やお腹の張り、そして腹痛といった症状を引き起こすのです。

要するに、腸で悪さをするウイルスや細菌に感染したことで、腸の粘膜が炎症を起こし下痢や腹痛といった症状が引き起こされているということですね。

お腹が張るのは何故?

お腹が張っている場合は、自律神経のバランスが乱れて必要以上に空気を飲み込んでしまう人、炭酸飲料の飲みすぎや糖質を摂りすぎている人は腸内ガスの生成が過剰になってお腹が張ることがあります。

それ以外にも、胃腸に何らかの炎症や血流障害が発生すると、胃腸の動きが悪くなり腸内ガスの排泄低下が発生するので、胃腸風邪になってしまった場合、人によってはお腹の張りが生じることもあるでしょう。

お腹が張る原因がホントに風邪か気になる方はコチラの記事もチェック!

(関連記事:お腹が張って痛い時の原因や病気と対処法!便秘や下痢との関係も

下痢を伴わない腹痛について

胃腸風邪の原因となるウイルスや細菌にやられてしまった場合、一般的には下痢・腹痛・嘔吐といった症状が1セットとなっています。

しかし、過敏性胃腸炎の場合は下痢を伴わない腹痛になる事もあります。

というのも、この過敏性胃腸炎はウイルスや細菌によって内臓がやられているわけではなく、プレッシャーやストレスなどの精神的なダメージが原因だからです。

また、この過敏性胃腸炎は下痢型・便秘型・下痢と便秘を繰り返す混合型の3種類があるのですが、下痢症状がないのであれば便秘型の可能性が高いですね。

そして、この過敏性胃腸炎は日本人で10~20%もいると言われているので、身近な人もこの症状に悩んでいるかもしれません。

熱が出ることもあるの?

ウイルスや細菌にもよりますが、熱が出るケースもあります。

具体的には、先ほど紹介したウイルス性のものはほぼ発熱し、細菌性のものではサルモネラ菌・腸管出血性病原性大腸菌・カンピロバクターあたりがよく発熱します。

ただし、これらの発熱症状も人によっては軽いこともありますし、ほとんど出ないこともあるのですが、発熱する可能性は高いという認識でいてください。

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 風邪によるお腹の症状の治し方について

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ウイルス性胃腸炎なのか、細菌性胃腸炎なのかで対処法が異なります。

まず、ウイルスは薬では死滅しないので、ウイルスが排出されるまで下痢止めは使わないで、便や嘔吐でウイルスを出し切るしかないでしょう。

そして、排出物に触ることでウイルスに感染してしまう可能性があるので絶対に素手で触らないようにして、塩素系漂白剤を薄めたもので除菌するようにしてください。

次に、細菌性胃腸炎の場合は抗生剤や抗菌剤が効くのでこれらの薬を使うことになるでしょう。

ただし、自己判断は危険なので正露丸などに頼るのはおすすめできません。

また、両方とも下痢や嘔吐といった症状があるので、水分をこまめにとって脱水症状にならないようにして、何かを食べたい場合は必要最小限にとどめて消化に良いものを摂ってください。

というのも、急性胃腸炎の症状が出ている時は無理に食事をすると逆効果になるので、発症後から約2日程度はできるだけ胃腸を休めましょう。

そして、下痢がひどい場合の食事はりんごのすりおろし・豆腐を温めたもの・おかゆなどの消化に良いものを食べるようにして、胃腸と身体を休めるようにしましょうね。

したがって、基本的に市販薬の使用は必要最低限にとどめてください。

風邪の下痢が続く場合はどうするの?

まず、細菌やウイルスによって症状の期間が異なります。

それでは、いくつか期間について代表的なものを説明すると、カンピロバクター腸炎は5~7日、ノロウイルス胃腸炎は1~2日、ロタウイルス胃腸炎5~7日といったところで、普通に体力がある方なら症状が出てから1週間前後で回復すると考えていいでしょう。

しかし、いつまでも下痢が続く場合は腸内環境が悪化している可能性が高いので、軽いジョギングやウォーキングといった適度な運動を行い、オリゴ糖といった善玉菌を増やす食事をしてビフィズス菌といった善玉菌も摂取し、悪玉菌を増やす動物性たんぱく質は減らしてください。

そうすれば、腸内環境も整いやすいので長引く下痢も治まりやすくなります。

なので、下痢が長く続く場合は腸内環境が悪くなっていて胃腸が弱っているということなので、食生活と日常生活を見直しましょう。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか?

今回は風邪の腹痛やお腹が張る原因と治し方について、様々な疑問について説明し、正しい対策と下痢なしの時もあるのかを説明しました。

風邪による腹痛といったお腹の症状は胃腸風邪にかかってしまった場合に起きるもので、腹痛・下痢・嘔吐といった症状が発生し、細菌やウイルスによっては発熱も伴うということでしたね。

そして、下痢を伴わない腹痛の場合は細菌やウイルスによる胃腸炎ではなくストレスによる胃腸炎で、日本人では10~20%が発症している非常に身近な症状ということでした。

また、胃腸風邪になっている場合は薬を飲むのは最小限にしてウイルスや細菌を出し切ってしまうのが良いということでしたね。

最後に、症状が重い場合はまず内科か消化器科にて具体的な症状を説明して、必要なら薬を処方してもらい市販の薬ではなくそちらの薬を飲むようにしてくださいね。

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