便秘で吐き気や動悸の原因と薬等の対処法!発熱やめまいも注意
便秘は、単純にスッキリできない症状だけでなく、我慢できないほどの痛みや、その他の症状を引き起こすこともあるので大変ですよね。
そして、便秘によって吐き気や動悸が起きる時は、どのような原因があるのかといったことや、薬等の対処法についても知りたいのではないでしょうか?
また、便秘で発熱やめまいが生じる時にも要注意だそうなので、気になりますよね。
そこで今回は、便秘で吐き気や動悸の原因と薬等の対処法や、発熱やめまいがあるときに注意することについて詳しくお伝えしていきます。
目次
便秘で吐き気や動悸が起きるのはなぜ?
便秘にも、一時的なものから慢性的なものまで様々な症状がありますが、たかが便秘と軽く見ていると、悪化して排便の不調以外の症状が現れることがあります。
そして、便秘で吐き気や動悸が起きるのなら、それは自律神経失調症の症状かもしれません。
便秘と吐き気や動悸の関係は?
脳から命令を伝えたり、外界の情報を得たりするために、体の隅々まで張り巡らされている神経には、手を動かしたり温度を感じたりする体性神経と、体温の調節や脈拍数の調節など、体の調子を整える自律神経の2種類があります。
そして、自律神経は交感神経と副交感神経で成り立っており、車でいうところのアクセルとブレーキのような関係にあるんですが、アクセルとブレーキの両方があることで車が安定した走りができるのと、交感神経や副交感神経の関係は似ています。
そのため、交感神経か副交感神経のどちらかがバランスを崩すと、日頃意識せずに取れている体のバランスが崩れて、頭痛や吐き気、冷え、下痢などの様々な症状が起きるのです。
そして、自律神経を崩す原因はずばり、ストレスが多く、多忙すぎる仕事や上司との人間関係、将来への不安や家庭内トラブルなど、精神的なストレスを感じると、特に真面目で責任感が強く、完璧主義な性格の方は自律神経のバランスを崩してしまいます。
また、精神的なストレス以外にも、夏にクーラーに当たりすぎて外気との温度差についていけなくなった時などは、肉体的なストレスも感じ、体温調節も効かなくなるため、自律神経のバランスを崩すこともあるのです。
つまり、便秘によって吐き気や動悸が起こるのではなく、自律神経失調症の症状として便秘や吐き気、動悸が一緒に起こるようになるのですね。
便秘に加えて発熱やめまいがある時は要注意!薬などの対処法も
こうした自律神経失調症の主な症状には、頭痛、耳鳴り、肩こり、全身倦怠などの他、心臓や循環器系の障害としてめまい、立ちくらみ、血圧の変動、冷や汗などが起こるとされています。
さらに、消化器系の障害も生じて、吐き気、腹痛、下痢、便秘、胃痛などが生じるそうです。
そのため、便秘のタイプとしては慢性的にストレス性の便秘や下痢を繰り返す過敏性大腸症候群に当てはまる方が多く、同時に緊張性の頭痛や、メニエール病なども併発するので、吐き気や動悸が起こりやすくなるんですね。
特に、発熱やめまいが生じている場合は症状が悪化している証拠なので、注意が必要です。
そして、自律神経失調症には、次の4つのタイプがあるとされています。
・本態性型自律神経失調症…生まれつき自律神経の働きが弱い方
・神経症型自律神経失調症…心理的な要因が主になる方
・心身症型自律神経失調症…疲労やストレスを無理に抱え込むことが原因になる方
・抑うつ型自律神経失調症…慢性的なうつ状態が原因になる型
そのため、タイプや原因に合わせて次のような様々な種類の治療法を適宜行なっていきます。
1、 生活習慣と労働量(負担)の見直し
睡眠不足や不規則な食事は自律神経のバランスを崩しやすいため、生活習慣を見直して規則正しい1日の生活リズムを作っていくことが大切とされています。
また、適度な運動を取り入れることでも、自律神経のバランスを安定し、不調を引き起こしにくくするそうです。
それから、栄養バランスのとれた食事や、適度な睡眠時間の確保、休養時間の確保などを意識することも効果的なので、自分に合ったライフスタイルへと見直していきましょう。
2、 カウンセリングなどによる心理療法
精神科医や心理療法士などの専門医によるカウンセリングを受けて、精神的健康の回復や維持・増進などをはかることを目的とする治療も行ないます。
3、 ストレスの解消
人によってストレスの解消法はそれぞれですが、散歩や体操、入浴や音楽鑑賞、趣味の時間をもつことは効果的な方法なので、好きなことを優先して、ストレスの解消を行なうことをすすめられるそうです。
4、 音楽療法やアロマテラピー
こちらは、音楽を聴いたり演奏したり、またアロマテラピーによる心地よい匂いやリラックスした空間で落ち着いて過ごしたりすることで、人間の五感に直接働きかけ、心身の健康回復や全身のリラックス状態を得ることを目的にした療法です。
5、 自立訓練法によるセルフコントロール
自立訓練法とは、ドイツの精神科医によって始められた一種の自己催眠法で、精神科や心療内科の治療でもよく使われているそうです。
そして、リラックスできる環境と適切な姿勢で行なうことで、疲労回復・過敏状態が鎮静化・体の痛みや精神的な苦痛の緩和・向上心が増すなどといった効果があるので、身体や精神活動が安定するとされています。
6、 マッサージやストレッチ、整体、鍼灸など
肩こりや腰痛、全身の疲労などが見られる場合は、マッサージなどを行なうことで全身の筋肉をほぐし血液循環を促したり、疲労回復をはかったりします。
7、 薬物療法
自律神経の中枢に直接働きかけて安定をはかる自律神経失調薬を使用したり、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神薬も処方されることがあるそうです。
このように、症状に応じて様々な治療を行なうのですが、症状が長期化したり、程度も軽くなったり重くなったり、改善されていた症状が突然悪化することも充分ありえるそうです。
そのため、自律神経失調症の発病を疑うような症状があるようなら、早めにかかりつけの病院を受診し、少しでも体調不良を感じた時にはすぐに受診できるように、日頃から自分の心身の健康状態や精神状態をチェックするようにしましょう。
スポンサーリンク
便秘による突然のめまいや吐き気!対処法は?
自律神経失調症の症状では、便秘や下痢といったものもつらいですが、突発的なめまいや吐き気にも困ってしまいますよね。
そして、めまいや吐き気が重度の場合は、病院に行きたいけれど身体が動かせない時や、救急車を呼ぶ程ではないけれど少しでも症状を軽くしたい時は、次のように対処してみましょう。
突然のめまいや吐き気の時は?
まずは安静にしましょう。
そして、部屋をできるだけ暗くして、静かな場所で横になることをオススメします。
それから、めまいにも色々な種類があるので、激しい回転性のめまいが現れると不安になってしまい、不安が症状を煽って悪化させるので、とにかく慌てず気持ちを落ち着かせることが大事です。
また、こうした回転性のめまいには、乗り物酔いの薬や吐き気止めの薬も効果的なそうなので、自律神経失調症の病気で病院を受診した際には、こうした常備できる薬も相談し、医師から処方してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、便秘で吐き気や動悸の原因と薬等の対処法や、発熱やめまいがあるときに注意することについて詳しくお伝えしました。
便秘と共に吐き気や動悸が現れる時は、精神的・肉体的ストレスによって自律神経失調症にかかっている可能性が高く、心臓や循環器系、消化器系に障害が現れるために不調が生じ、めまいや発熱が現れる時は悪化しているので注意が必要なのでしたね。
そして、自律神経失調症では、精神面での改善をはかるセラピーやマッサージ、薬物療法など行い、自律神経失調薬や抗うつ薬などが処方されるとのことでした。
また、自律神経失調症は良くなったり悪くなったりを繰り返すので、突発的なめまいや吐き気などが生じたら、まずは安静にし、部屋を暗くしてリラックスするなどして対処しましょう。
そして、正しい食生活ももちろん効果的なので、次の便秘にも効果的な食生活のポイントを読んで、身体の中から整えていきましょうね。
↓↓↓
「便秘の改善に効く食生活のポイント!食べ物や飲み物のオススメも」についての記事はコチラ!?
スポンサーリンク