アデノウイルスで下痢や嘔吐はいつまで続く?色の特徴や対処法も

%e7%94%bb%e5%83%8f1アデノウイルスは子供が感染することの多いウイルスで、プール熱などの原因として知られていますが、下痢や嘔吐といった胃腸炎の症状を引き起こすこともあります。

そして、下痢や嘔吐が起こるといえばノロウイルスやロタウイルスなどがありますが、これらのウイルスと症状の違いはあるのでしょうか。

そこで今回は、アデノウイルスによる下痢や嘔吐がいつまで続くのか、どのような症状が出るのか、症状が出た時の対処法はどうすればよいのかといったことを、便の色などの詳しい情報とあわせてご紹介していきます。

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アデノウイルスで下痢や嘔吐が起きるのはどんな時?

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アデノウイルスで下痢や嘔吐が起きるのは、51種類あると言われているアデノウイルスの仲間のうち、腸管アデノウイルスとも呼ばれている31型・40型・41型に感染して胃腸炎が起こっている時で、主に乳幼児によく見られます。

一般的には、ウイルスによる下痢や嘔吐というとノロウイルスやロタウイルスによる感染症を思い浮かべてしまいますが、アデノウイルスはこれらのウイルスよりも発生する頻度は低いものの、季節を問わずに感染が起こること、症状は軽いものの、長引く傾向があることなどが違いです。

また、乳幼児の感染が多いからといって大人は感染しないわけではなく、よく言われる「お腹に来る風邪」というのはこのアデノウイルスが原因である場合があります。

なお、乳幼児よりも体力のある大人が感染した場合には、症状がさらに軽く済むことが多いようです。

アデノウイルスの下痢や嘔吐の特徴や期間は?

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アデノウイルスによる胃腸炎の主な症状は次のようになります。

・腹痛

・下痢(1~2週間程度続きます)

・嘔吐(回数はそれほど多くなく、2日程度で治まります)

・発熱(高熱にはならず、また全体の3割ほどにしか現れません)

ノロウイルスやロタウイルスのように高熱や激しい嘔吐・下痢といった症状はなく、長引く下痢が主体の症状です。

■アデノウイルスの下痢では便の色が違う!?

アデノウイルスによる胃腸炎での下痢には、次のような便が見られることがあります。

・水っぽい状態

・白色、またはクリーム色をしている

白い便というとロタウイルスに感染した時にも見られ、どちらかと言うと「ロタウイルス=白い便」というように言われていますが、アデノウイルスに感染した時もこのような状態の便が見られます。

ですので、ロタウイルスの流行する2月~3月以外にこのような状態の便や嘔吐などの症状が見られた場合には、アデノウイルスの感染を疑ったほうがいいでしょう。

アデノウイルスの下痢や嘔吐の治療法は?

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アデノウイルスによる下痢や嘔吐に対しては、病院で下痢止めや吐き気止めなどを処方してもらい、症状が回復するまでは安静にするということが基本的な治療法です。

なぜならば、アデノウイルスそのものに作用する薬はないので、その時に現れている症状を和らげながら、自分の免疫力でウイルスを追い出さなければならないからです。

なお、下痢止めや吐き気止めなどはウイルスを体の外へ出す妨げになるので使わないほうがいいという考えもありますが、小さいお子さんなどは下痢などが続くことによる脱水症状も危険ですので、医師が処方してくれた場合には使うようにしましょう。

ちなみに、アデノウイルスに感染したかどうかは、便の中のウイルスを調べる迅速診断キットがありますので、外来で調べてもらうことができます。

しかし、先程もお伝えしたように、アデノウイルスに特効薬があるというわけではないので、検査をしない場合もあります。

ですので、アデノウイルスに感染したかをどうしても知りたい場合には、医師にその旨を告げて検査してもらうようにしてください。

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アデノウイルスの下痢や嘔吐の時、家庭でできる対処法は?

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アデノウイルスに限らず、下痢や嘔吐の症状がある時に家庭で行わなければならないのは脱水症状対策です。

ですので、こまめに水分補給を行うことが非常に大切になってきます。

具体的には、嘔吐が治まってから少しずつ経口補水液や薄いコンソメスープなどを飲ませるようにしましょう。

なお、嘔吐が続いている間には無理に飲ませないこと、冷たいものや酸味のあるもの(オレンジジュースなど)は、吐き気を誘うことがありますので、常温で、適度に塩分を含むものを用意するようにしてください。

また、食事に関しては下痢が治まってから、重湯やよく煮たうどんなどの消化のよいものを食べさせるようにしますが、この時に無理をしていつもと同じだけ食べさせる必要はありません。

目安として、便と同じくらいの柔らかさのものを、一食分を2~3回に分けて摂るというのを覚えておいてくださいね。

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まとめ

いかがでしたか。

アデノウイルスによる下痢や嘔吐は、下痢については1~2週間、嘔吐については2日程度続くことが多いようです。

また、白色やクリーム色の便が出ることがありますが、慌てずに脱水症状の対策をしながら医師の診察を受け、適切な治療を受けるようにしてください。

なお、アデノウイルスは感染しやすく、また免疫も付きづらいことが知られていますので、今回の記事を参考にして下痢や嘔吐が治った後には、再度かかってしまうことのないように感染予防を心がけるようにしたいですね。
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