アデノウイルスによる胃腸炎の症状や潜伏期間!対処法も!

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アデノウイルスは、乳幼児や小児が感染しやすいウイルスで、様々なウイルスの型があるので、種類によって現れる症状も異なります。

そして、腸に侵入するアデノウイルスの場合は、胃腸炎になるのでその症状やウイルスの潜伏期間、感染力について知りたいのではないでしょうか?

また、アデノウイルスで胃腸炎にかかった場合の対処法も気になりますよね。

そこで今回は、アデノウイルスによる胃腸炎の症状や潜伏期間や対処法についても詳しくお伝えしていきます。

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アデノウイルスによる胃腸炎の症状は?潜伏期間なども

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アデノウイルスは、現在ウイルスの型が51種類もあることが確認されていて、人の体に侵入する際、呼吸器、消化器、眼など、多くの部位に感染し、様々な症状を引き起こすとされています。

そして、アデノウイルスの胃腸炎は3歳未満の乳幼児に多く、特に0歳児からよく検出されるのですが、同じように乳幼児に多いロタウイルスなどと違うのは通年性で発症し、発熱が少なく、比較的軽症で経過する点だそうです。

それから、発熱することもありますが30%程度で、嘔吐も約半数に認められますが回数は少なく、2日程度で回復するそうです。

また、下痢はほぼ全員に見られる症状ですが、激しい下痢ではなく軽度の下痢が長く続くことが特徴で、ロタウイルスのように白色便またはクリーム色便を出すことがあるそうです。

アデノウイルスの潜伏期間は?感染力も

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アデノウイルスの感染力は非常に強く、人から人へ、咳や鼻水などの飛沫感染でうつったり、便の中にウイルスが排泄されるため、便から感染することもあります。

そのため、保育園や病院など、小さな子供が集団になっている場所では、世話をする人たちの手や衣服を介して感染が広がることもあります。

そして、3~10日ほどの潜伏期間を経て、突発的に症状が現れるそうです。

アデノウイルスによる胃腸炎の対処法は?

アデノウイルスの症状が現れたら病院へ行くと、ウイルス検出キットで検査できるのですが、感染の有無を確認しても、アデノウイルスには特効薬がないため、自宅に戻って対症療法を行なうことになります。

そして、下痢がひどく続くので下痢止めを使う方が多いのですが、アデノウイルスは便から排泄されるため、無理に薬で便の排出の動きを止めてしまうと、かえって症状が長引いたり、悪化することもあります。

そのため、できるだけ下痢止めなどの使用は控えながら、次をポイントにホームケアを行ないましょう。

・脱水症に注意し、こまめに水分を与える

・嘔吐もある時には無理に食べさせず、胃を休ませる

・食欲があれば、うどんやおかゆなど消化に良いものを与える

・下痢が頻発している時は、おむつをすぐに取り替える

・下痢の後はシャワーの座浴でおしりを洗い流してしっかり乾燥させる

・おむつはビニール袋に入れてしっかり口を閉じて処理する

・おむつ交換の後は、石けんでしっかり手を洗い、うがいもする

ポイントは、水分補給とおむつかぶれに注意することで、看護する側も、下痢便からは大量のウイルスが排出されているため、おむつや便の扱いには充分に注意し、使い捨ての手袋やマスクを着用した上で行なうようにしましょう。

また、ホームケアをしていても脱水症状や食欲低下が見られ、ぐったりしているなど様子がおかしい場合は、病院へ行って点滴治療を行なうようにしましょう。

そして、アデノウイルスはだいたい1週間程で症状は回復しますが、通常の便に戻っても、約30日間は便からウイルスが排泄されることが分かっているため、しばらくの間は家庭内での2次感染に注意が必要です。

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アデノウイルスの胃腸炎では腸重積に要注意!?

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胃腸炎タイプのアデノウイルスでは、腸重積といって、腸が腸の中に潜り込んでしまう症状が起きて、激しい腹痛が現れます。

そして、激痛に苦しんでいたかと思えば、しばらくすると収まり、収まったと思えばまた激しくなるということを繰り返すので、つい深刻に考えないでいると重症化してしまいます。

その後の症状としては血便が出て、出血がどんどん激しくなり、症状が治まって24時間以内に適切な治療を行なわないと手術が必要になってしまうので、早めに病院へ行くようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、アデノウイルスによる胃腸炎の症状や潜伏期間や対処法についても詳しくお伝えしました。

アデノウイルス感染症は3歳未満の乳幼児に多く、発熱や嘔吐は少なく、下痢も軽度のものが長く続き、水様性で白色、クリーム色の便が出て、通年で発症するという特徴がありました。

そして、ウイルスの感染力は強く、飛沫感染や糞口感染でうつり、3~10日の潜伏期間を経て突発的に発症しますが、特効薬はないため、対症療法を行ない、水分補給や便のケアをこまめに行ないながら安静にしていると1週間ほどで回復するのでした。

ただ、重症化すると腸重積という症状が出て、激しい激痛を何度も繰り返し、血便が出てしまうので、早く病院へ行かないと手術が必要になるので注意すべきとのことでしたね。

特に、小さな子供がかかりやすいアデノウイルスは下痢が長く続いてかわいそうなので、次の記事で予防法をチェックして感染を防ぎましょう!
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「アデノウイルスの感染経路とうつるのを効果的に予防する方法!」についての記事はコチラ!?

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