アデノウイルスの幼児や乳児の症状!治療の仕方と注意点も!
アデノウイルスは風邪の原因となるウイルスの一種で、特に夏に流行ることが多いことやウイルスの型が多いことで知られています。
そして、子供が感染しやすく、夏風邪といえばアデノウイルスと言われるほど感染率が高いので、幼児や乳児が感染した場合の症状を知りたいのではないでしょうか?
また、アデノウイルスで幼児や乳児の場合の治療の仕方や注意点についても気になりますよね。
そこで今回は、アデノウイルスの幼児や乳児の症状や、治療の仕方と注意点についても詳しくお伝えしていきます。
アデノウイルスの幼児や乳児の症状は?
アデノウイルスの語源は、扁桃腺やリンパ節を意味する「アデノ」に由来し、文字通り扁桃腺やリンパ節に感染して、高熱・喉の腫れと痛み・目の充血や目やにといった三大症状を引き起こします。
そしで、アデノウイルスは現在では51種類の型が確認されているため、一度感染しても次に感染した型が違えば一度目の型の免疫が役に立たないため、何度でも感染する恐れがあります。
それから、感染するアデノウイルスの型によって、引き起こされる症状も異なるため、次をチェックしていきましょう。
アデノウイルスの幼児・乳児への感染に注意!主な症状は?
・はやり目(流行性角結膜炎)
はやり目は正式には流行性角結膜炎といって、アデノウイルスが付着した手や指が目に触れることで起こるとされています。
そして、片目にだけ症状が現れることが多く、白目の部分が真っ赤になって目やにや涙が出るほか、まぶたが腫れることもあるそうです。
さらに、目の角膜が炎症を起こすと角膜が濁って見えにくくなることがあり、この濁りは1年近く続くケースもあるので、はやり目だと軽く考えないで早めに眼科を受診するようにしましょう。
・プール熱(咽頭結膜熱)
プール熱は正式名称を咽頭結膜熱と言って、アデノウイルスが引き起こす症状の中でも最も多く、コクサッキーA群のウイルスが原因となる手足口病やヘルパンギーナと同じ夏風邪の一種に分類されています。
そして、夏場にプールで感染することが多いので、それがそのまま名前の由来となっており、口や鼻、喉、目の粘膜から感染し、喉の痛みや腫れ、目の充血、目やに、頭痛、腹痛、下痢、38~40度の高熱などの症状が現れます。
・滲出性(しんしゅつせい)扁桃腺
滲出性扁桃腺に感染すると、扁桃腺に白い苔のようなものができ、この白い苔が出ている間は39度以上の高熱が出て、1週間くらい続くこともあるのですが、感染者は思いのほか元気なことが特徴だそうです。
そして、プールの水、便などを介して感染し、抗生剤が効かないことも特徴です。
・胃腸炎
アデノウイルスは、喉だけでなく口から入って胃や腸に届くことで胃腸炎を引き起こすこともあり、症状は腹痛や嘔吐、下痢や発熱などが現れます。
そして、この胃腸炎は、3歳未満の乳幼児、特に0歳児の感染が多く、季節を問わず発症することが特徴です。
・肺炎
アデノウイルスは、肺に感染するとウイルス性の肺炎を引き起こします。
そして、5歳以下の乳幼児に発症することが多く、重症化すると髄膜炎や脳炎などを引き起こすこともあるので注意が必要です。
アデノウイルスに幼児や乳児が感染した時の治療法は?注意点も
アデノウイルスには、現在のところ特効薬がまだないため、抗生剤などで根本的に治療することができません。
そのため、症状に応じて対症療法を行ない、ウイルスが体の中から排出されるのを待つことになるのですが、前述のような症状が現れたらまずは小児科を受診するようにしましょう。
その上で、はやり目の症状が出ていれば眼科を、胃腸炎の場合は消化器科を、肺炎の場合は呼吸器科といった具合に、専門外来も受診することをオススメします。
そして、眼科では症状に適した目薬を、胃腸炎の場合は整腸剤を、肺炎の場合は気管支拡張剤などを処方してもらうことができるので、医師の指示に従って服用しながら、次のようなホームケアを行ないましょう。
アデノウイルスに幼児や乳児が感染した時のホームケアは?注意点も
・水分をこまめに摂らせる
発熱や嘔吐、下痢症状があると、小さい子はすぐに脱水症状を引き起こしてしまうため、水分をこまめに摂らせることが大切です。
特に喉の痛みがひどい場合は、喉を乾燥させないために水分を摂ることをオススメします。
・熱がひくまでは入浴を避ける
子供の熱が高い時は入浴によって体力を消耗してしまうため、熱がひくまでは入浴を我慢し、体を拭くだけにするか、気になるようだったらシャワーにすると良いでしょう。
・消化に良い食べ物を食べさせる
アデノウイルスに幼児や乳児が感染すると、ほとんどの場合に下痢症状を起こすなど消化器系がダメージを受けるので、消化に良い食べ物を食べさせてあげましょう。
そして、喉も炎症を起こしていると固い食べ物が飲み込めなくなるので、うどんやおかゆなど軟らかくて体内が温まるものがオススメです。
上記のようなホームケアを行なっておけば、どの症状もだいたい1週間ほどで改善されますが、もしも脱水症状が悪化してぐったりしていたり、下痢や嘔吐が止まらないなどといった場合は、無理をせず早めに病院へ行くようにしましょう。
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アデノウイルスに子供が感染したら?!家庭内感染にも注意!
アデノウイルスは感染力が強く、感染経路も飛沫感染、接触感染、糞口感染とあらゆる感染経路でうつるので、家庭内で子供から大人へ感染する可能性が高いです。
そして、アデノウイルスの場合、子供よりも大人の方が症状が重症化しやすいそうです。
そのため、次をポイントに家庭内感染を予防するようにしましょう。
・タオルの共用を控える
・感染者はお風呂の順番を最後にする
・手洗い、うがいを徹底する
・マスクの着用
子供は口に触る癖がある子が多いので、その手で触ったタオルを他の人が使うとウイルスに感染したり、ウイルスが付着した手とつなぐだけでも感染する可能性が高いので、タオルの共用は控えて、手洗いやうがいを徹底するようにしましょう。
そして、くしゃみや咳でうつるのを防ぐためにも、できるだけ家庭内でもマスクを着用すると良く、最低でも夜眠る時は着用すると風邪の予防にもなるのでオススメです。
また、お風呂については、感染者が熱を出している間は入る必要もないのですが、症状が和らいでからもウイルスが体内に残っているため、治ってからも2週間くらいは、感染者が入る順番を最後にして、使った後はきちんと消毒すると安全です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、アデノウイルスの幼児や乳児の症状や、治療の仕方と注意点についても詳しくお伝えしました。
アデノウイルスは感染したウイルスの型によって症状が異なり、目の充血などの症状が現れるはやり目、目に加えて高熱や下痢など全身症状が出るプール熱、扁桃腺に白い苔ができ高熱が現れる滲出性扁桃腺、胃腸炎、肺炎などがあるのでしたね。
そして、症状が現れたらはやり目には目薬など、症状に応じた対症療法を行ない、水分補給を始めとしたホームケアに気をつけて治療するとおおよそ1週間くらいで回復しますが、治らなければ病院へ行くと良いとのことでした。
さらに、アデノウイルスは家庭内感染の可能性もあるので、タオルの共用やお風呂の順番は感染者を最後にするなど、予防の注意点をお伝えしましたね。
このようにアデノウイルスに子供が感染すると様々な症状でつらいですし、2度感染することもあるので、次の記事で根本的な予防法をチェックして備えましょう!
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「アデノウイルスの感染経路とうつるのを効果的に予防する方法!」についての記事はコチラ!?
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