アデノウイルスの消毒方法!アルコールの有効性や洗濯についても
アデノウイルスはプール熱、流行性角結膜炎などを引き起こす非常に感染力も高い危険なウイルスの一つです。
そのため、アデノウイルス対策としてきちんと消毒について考えていて、アルコール消毒を家庭でも実施している人は多いでしょう。
しかし、それらのアデノウイルス対策もどこかで聞きかじった情報であった場合は、何らかの不足があるかもしれませんよ!
そこで今回は、アデノウイルスの消毒方法、およびアルコールの有効性や洗濯についてお伝えします。
目次
アデノウイルス感染症とは?感染経路についても
アデノウイルスが原因となる病気で一番有名なのは「プール熱」と「流行性角結膜炎」になっていますが、それ以外にも「出血性膀胱炎」や「気道炎」、「胃腸炎」の原因となることがあります。
そして、最大の特徴は感染力が非常に強いことで飛沫感染・接触感染・経口感染とあらゆる感染経路を持っているので、きちんと対策をしないと爆発的に感染が広がってしまいます。
アデノウイルスの消毒方法は?
アルコールと言えば、一般的にエタノールを指しますが、アデノウイルスの消毒に用いるのは「消毒用エタノール」や「次亜塩素酸ナトリウム」がいいでしょう。
そして、「消毒用エタノール」はエタノール濃度が60~80%のものを選び、「次亜塩素酸ナトリウム」は台所用塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)2mlを水500mlに混ぜて0.02%溶液になるようにして使うのがいいですね。
ただ、名前が似ている物にワイドハイターがありますが、これは塩素系ではなく酵素系の漂白剤ですので、間違えて使用しないように注意しましょう。
ペットボトルを使った簡単な塩素系消毒液の作り方
<用意する物>
・キッチンハイター
・500mlの空のペットボトル
<作り方>
ペットボトルキャップ半杯(約2ml)をペットボトルに入れ、水をボトル一杯まで入れる。
そして、これらを用いてイス・机・テーブル・トイレの便座・ドアノブなどのみんなが触るところを消毒するようにしましょう。
また、5Lの水にハイター20ml(キャップ1杯弱)を入れることでも同様の消毒液を作れますので、それに食器などを漬け置きして消毒することもできます。
◇アルコールは駄目なの?
アルコール消毒は確かに有効なのですが、インフルエンザウイルスとは違いアルコールの影響力が低いため、ある程度アルコール濃度がないと完全に死滅させるほどの効果がありません。
そのため、消毒には先に説明した「消毒用エタノール」や「次亜塩素酸ナトリウム」を用いるようにしてください。
◇洗濯はどうしたらいいの?
家族に感染者が出た場合はその人が使用していた洗濯物は別に洗う必要がありますが、ただ別に洗濯するだけでは意味が無いのできちんと消毒してください。
例えば、感染者の洗濯物を水10リットルに台所用塩素系漂白剤40ml(キッチンハイターキャップ2杯分)を混ぜた消毒液が入ったバケツに浸して30分以上放置してからいつも通り洗う、といった除菌作業が洗濯前に必要になります。
注意点としては塩素系消毒剤が漂白することが多々ある点で、患者には漂白されても特に問題が無い服を用意する必要があるというところでしょうね。
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アデノウイルスに感染してしまったら?
アデノウイルスの症状で特に注意が必要なのは「プール熱」と「流行性角結膜炎」ですが、これは学校保健安全法で学校感染症に認定されているため感染してしまった場合は学校や保育園は出席停止となります。
◇感染してしまった場合の注意点について
もし「プール熱」や「流行性角結膜炎」に感染してしまった場合は学校を休むのは当然のことですが、それ以外にも注意点があります。
まず必ずやらなければいけないこととして、発症の直前にプールに入っていた場合は学校やスイミングスクールに報告してください。
というのも、この病気は感染防止のためにプールの一時閉鎖などの措置をとる必要があるため、自分ひとりの病気と考えてはいけないからです。
次にアデノウイルスは症状が治まったとしても目や咽頭からは2週間はウイルスが排出され続けると言われているので、学校や保育園に行けるようになったとしてもプールに入るのは、しばらく控えてください。
◇アデノウイルスに大人が感染した場合の注意点
アデノウイルスによる「プール熱」や「流行性角結膜炎」に感染した場合子供はインフルエンザのように休むことが法律で義務付けられていますが、社会人では非常に残念なことに義務付けられていません。
なので、その場合はマスクを常時着用して人との接触を可能な限り避けて他の人にうつさないようにしながら出勤するようにしてください。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
今回は、今回はアデノウイルスの消毒方法、およびアルコールの有効性や洗濯についてお伝えしました。
アデノウイルスは感染力の強いウイルスで「プール熱」や「流行性角結膜炎」などを引き起こし、子供は出席停止になるけど大人は出勤停止にはならないということでした。
また、消毒するにはきちんとしたアルコール濃度の「消毒用エタノール」や「次亜塩素酸ナトリウム」を用いるのが良くて、洗濯物も別にして消毒してから洗う必要があるということでしたね。
最後に、今回はアデノウイルスの消毒方法について説明しましたが、最も大切なことはウイルスを持ってこないようにすることと予防をしっかりすることなので、感染経路をしっかりと理解して予防するようにしてくださいね。
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