おたふく風邪の合併症で髄膜炎の症状と対処法!大人は特に要注意

画像1おたふく風邪は、小児期に感染することの多いウイルス性の感染症で、その症状自体は比較的軽く済むことが多いものの、合併症を引き起こすことがあります。

そして、おたふく風邪の合併症で最も多いのが髄膜炎なので、その症状や対処法を知っておきたいのではないでしょうか?

また、おたふく風邪で大人が髄膜炎を合併すると特に危険なので、それについても気になりますよね。

そこで今回は、おたふく風邪の合併症で髄膜炎の症状と対処法や、大人が特に注意する点について詳しくお伝えしていきます。

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おたふく風邪の合併症で髄膜炎の症状とは?大人は特に要注意!

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おたふく風邪の合併症の中でもっとも多いのがムンプス髄膜炎と呼ばれるもので、おたふく風邪の原因ウイルスであるムンプスウイルスによって発症します。

そして、おたふく風邪を発症した人の約3~10%に起こると言われているので、比較的高い確率ですよね。

ちなみに、髄膜は、脳や脊椎のまわりにある保護膜で、微生物によりその部分が炎症を起こすのが髄膜炎です。

そして、場合によっては命に危険が及ぶ怖い病気ですが、原因菌によって重症度が変わってくることが特徴的で、ムンプスウイルスによるムンプス髄膜炎は比較的良好な経過をたどり、後遺症を残すことはほとんどないそうです。

ただ、稀にムンプスウイルスが中枢神経内で増殖することにより、髄膜脳炎となることもあり、こうして重症化する場合は大人の場合が多いので、大人でおたふく風邪にかかった方は特に気をつけるようにしましょう。

しかし、その場合でも、他の原因による髄膜脳炎と比較すると、深刻化する可能性は低いとされています。

ムンプス髄膜炎の症状は?

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ムンプス髄膜炎は、おたふく風邪の症状である耳の下の腫れが出てきてから、5日ほど経過し発症することが多くなっていますが、耳の下の腫れが起こる前から発症したり、耳の下の腫れが出てこない場合もあるそうです。

そして、起こる症状としては発熱や頭痛、嘔吐があり、うなじ部分の硬直が見られますが、年少の子供ではこれらの症状がはっきり見られない場合もあります。

それから、注意しなければならないのは、髄膜脳炎を合併した場合で、うなじ部分の硬直のほか、意識障害やけいれんなどの症状が出て来て、ごくまれですが顔面神経麻痺などの後遺症が残るケースもあるそうです。

そのため、おたふく風邪で耳の下が腫れて、発熱、頭痛や嘔吐、うなじ部分の硬直などが見られたら、できるだけ早く病院へ行くようにしましょう。

髄膜炎の原因が本当におたふく風邪か気になる場合はコチラの記事もチェック!

(関連記事:髄膜炎とは?原因と症状を大人と子供別に!初期症状と対処法も

おたふく風邪の合併症で髄膜炎を発症したら?対処法について

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髄膜炎の症状が現れたら、病院で髄液検査を行い、原因菌を確定する検査が行なわれます。

そして、髄液検査はベッドで横向きになって、局所麻酔を打ってから腰から針を刺して髄液を採取し、個人差がありますが多少の苦痛を伴うので検査後数時間は安静にしていることになります。

ただ、検査によってムンプス髄膜炎と分かった場合、残念ながら特効薬はまだないため、子供の場合はこうした負担の大きい髄液検査を行なうことはあまりなく、事前におたふく風邪に感染しているのならそれを元にムンプス髄膜炎を診断することもあります。

そして、ムンプス髄膜炎と診断を受けた場合、対処法としては、自宅で対症療法を行ないながら、安静にして軽快を待つか、症状によっては入院して経過観察をすることもあります。

ちなみに、こうしたムンプス髄膜炎の予防法としては、おたふく風邪のワクチン接種が効果的で、ワクチンの接種によって、おたふく風邪に感染してしまったとしても、合併症など重症化することを予防できるのです。

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おたふく風邪の合併症ではムンプス難聴にも注意!

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おたふく風邪の合併症で最も多いのは髄膜炎ですが、数百人に1人の割合でムンプス難聴という症状が現れることもあります。

これは、ムンプスウイルスが鼓膜のさらに奥にある内耳に感染することによって、音の情報を脳に伝えるのに重要な役割を果たす有毛細胞が傷害されることによって、電気信号がうまく聴神経へ伝わらず音を感じることが難しくなるのです。

そして、ムンプス難聴は、片耳だけに急性発症することが多く、耳下腺の腫れの強さとは無関係で、耳下腺が腫れない不頸性感染(ウイルスに感染しても症状が出ない)でも起こることがあります。

それから、重症化すると聴力が急激に低下し、高い音が聞き取りづらくなってしまうんです。

こうしたおたふく風邪によるムンプス難聴は、特に5~9歳の子供に多いと言われていて、片耳だけに起こることもあって見落とされることもあり、発見が遅れることもしばしばあります。

そのため、子供がおたふく風邪にかかったら、聴力が低下していないか確認するために、耳のそばで指をすり合わせて高音域の音を出し、子供がちゃんと聴こえているか様子を見てあげるようにしましょう。

そして、少しでも様子がおかしかったら、耳鼻科を受診することをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、おたふく風邪の合併症で髄膜炎の症状と対処法や、大人が特に注意する点について詳しくお伝えしました。

おたふく風邪の合併症で最も多いのは髄膜炎で、比較的軽度で済む場合が多いものの、大人だと重症化し、髄膜脳炎を起こすこともあるので注意が必要とのことでした。

そして、耳下の腫れから5日ほど経過してから、発熱、頭痛や嘔吐、うなじ部分の硬直の症状が起こり、髄膜脳炎の場合は意識障害やけいれんも起きるので、こうした症状が見られたら病院へ行くべきとのことでした。

ただ、おたふく風邪には特効薬はなく、対症療法を行ないながら自宅か病院で安静にするとのことで、他にも難聴も起こる可能性があるので、おたふく風邪では何かあればすぐ医師へ診てもらうようにしましょう。

このように、合併症の危険もあるおたふく風邪は感染力が非常に強いので、感染経路や予防法も次の記事でしっかりチェックしましょう!
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「おたふく風邪の感染率と感染経路!うつるのを予防するポイントも」についての記事はコチラ!?

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(関連記事:髄膜炎とは?原因と症状を大人と子供別に!初期症状と対処法も

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