おたふく風邪の妊婦への影響で出産や流産について!薬の注意点も!
おたふく風邪は3歳から10歳くらいの小児の間にかかることの多い感染症ですが、稀に大人がかかることもあります。
そして、おたふく風邪に妊婦が感染した場合、出産や流産などにどのような影響があるのか知りたいのではないでしょうか?
また、おたふく風邪に妊婦が感染した場合、薬についての注意点も気になりますよね。
そこで今回は、おたふく風邪の妊婦への影響で出産や流産についてや、薬の注意点も詳しくお伝えしていきます。
目次
おたふく風邪の妊婦への影響は?出産や流産など
おたふく風邪は子供のうちに感染することの多い感染症で、ムンプスウイルスが原因となって発熱や全身の倦怠感、そして耳から顎の辺りが腫れるので「おたふく風邪」と言われています。
そして、一度かかると二度とかからない「終生免疫」ができるので、かかったことがあるまたは予防接種を受けたことがあれば、抗体ができているということになります。
それから、抗体保有率は小学生以上が80%と言われているそうで、多くの人が以前感染したことがあるか、ワクチンを接種したと言えるのですが、どちらにも該当せず成人し、大人になってから感染する方もいます。
大人は重症化しやすい!妊婦への影響は?
大人になってからおたふく風邪に感染すると重症化しやすいと言われていて、なかなか治らないだけでなく、無菌性髄膜炎、難聴、精巣炎、卵巣炎などを合併することがあります。
そして、成人女性の場合は、約5%の確率で卵巣炎を起こすとされているのですが、これによって不妊になる可能性はほとんどないそうです。
また、妊婦がおたふく風邪を発症する確率は0.1%~0.01%と非常に低いそうですが、万が一感染してしまっても、先天性奇形といったお腹の中の赤ちゃんへ影響することはほとんどないそうです。
しかし、近年ではおたふく風邪に妊婦が感染すると、胎児心内膜線維弾性症、新生児血小板減少症の発症の報告や、低出生体重児が生まれる可能性があるという報告があるそうです。
また、分娩時の母親がおたふく風邪に感染していると、生まれて来た赤ちゃんがおたふく風邪に感染してしまい、重症な合併症を併発したという報告もあったそうです。
妊娠初期の感染は流産の危険性も
妊娠初期におたふく風邪に感染すると、自然流産の可能性もあるようなので、母子ともに健康でいるためにもおたふく風邪は注意した方が良い病気と言えますね。
なので、万が一妊娠中におたふく風邪に感染した疑いがある時には、すぐに病院へ行くようにしましょう。
おたふく風邪に妊婦がかかったら?薬の注意点も
おたふく風邪による胎児などへの影響はまだ確立されていないのですが、それでもお腹の中の赤ちゃんのことが気になって、早く治した方が良いと考えるのではないでしょうか?
ただし、おたふく風邪には今のところ特効薬がなく、治療は症状に応じた対症療法となります。
そして、妊婦でなければ、痛みや熱に対応して鎮痛剤や解熱剤が処方されるのですが、妊婦の場合はこうした薬を使用することができませんよね。
そのため、自宅で安静にしながら、薬を使わずに脇の下や足の付け根などをタオルでくるんだ保冷剤などで部分的に冷やすと解熱に効果的です。
そして、顔が腫れている時は酸っぱいものや硬い食べ物を食べると、痛みを余計に悪化させるので控えた方が良いのですが、妊婦の場合は少しでも栄養を摂らなければと気になってしまいますよね。
なので、消化が良くあまり噛まなくても良いもので、野菜のポタージュやおかゆがオススメですが、それも食べる気にならなければ、ゼリーやアイスリームなど、顎をあまり使わずに食べられるものを無理のないように摂取すると良いでしょう。
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自分に抗体があるのかを把握しておこう!
過去におたふく風邪にかかっているのか、予防接種を受けているのか心配という方は、検査を受けておくと良いでしょう。
そして、それには病院で血液検査をし、血液の中に抗体があるのかどうかを検査して判定するのですが、結果はおよそ3~5日ほどで出てきます。
なので、この検査で抗体を保有していないことが分かった場合は、妊娠中に感染しないように、しっかり感染予防をするようにしましょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、おたふく風邪の妊婦への影響で出産や流産についてや、薬の注意点も詳しくお伝えしました。
おたふく風邪は、小学生以上の80%が抗体を保有していて、多くの人が感染したことがあるか、ワクチンを接種しているものですが、大人で感染する方もいて、稀に妊婦が感染することもあるのでしたね。
そして、おたふく風邪による妊婦への影響では、先天性奇形といった報告例はないですが、低出生体重児や、妊娠初期の感染によって子供もおたふく風邪に感染したり、自然流産の報告例もあるのでした。
それから、おたふく風邪の治療では、妊婦は解熱剤などの薬を使えないため、自宅で安静にしながら、硬いものや酸っぱいものを避けておかゆやゼリーなどで栄養を摂ると自然と和らいでくるとのことでした。
妊娠する前に、抗体の有無を血液検査で調べ、もしなければ次の記事で予防法をチェックし、しっかり感染予防してくださいね!
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「おたふく風邪の感染率と感染経路!うつるのを予防するポイントも」についての記事はコチラ!?
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