インフルエンザで味覚が苦いと感じる原因と対処法!嗅覚の異常も
インフルエンザにかかると、高熱などの症状が出てきますが、中には味覚が変わってしまい、口の中が苦いと感じる人がいるようです。
また、その感じ方もさまざまで、例えば、何かを口にしたら苦いという人や、常に口の中が苦いという人もいます。
いったい、このような味覚の異常はどのような原因で起こるのでしょうか。
そこで今回は、インフルエンザで味覚が苦いと感じる原因やその対処法、また味覚と深く関係している嗅覚に異常が起こる場合などについてをご紹介します。
目次
インフルエンザで味覚が苦くなる原因はこれ!
インフルエンザで味覚が苦くなる原因には、大きく分けて以下の2つの原因があります。
1:高熱によるもの
2:亜鉛不足によるもの
それでは、これらの原因についてを詳しく見ていきましょう。
1:高熱によるもの
インフルエンザで味覚に異常が起こる原因のひとつは、高熱であると考えられます。
というのも、インフルエンザでは40度近い高熱が出ることがあり、いくらウイルスを追い出すための免疫機能のせいだとはいえ、これは人間の体にとってかなりの負担となります。
また、人間の体を構成するタンパク質は42度程度までしか耐えられないので、インフルエンザのように高熱のまま数日間過ごすことになると、粘膜をはじめとした体の一部がダメージを受けてしまうことがあるようです。
そして、舌にある味蕾などの味を感じるための器官にダメージが及ぶと、味覚に障害が起こり、味が正しく感じられないといった症状が起きてしまいます。
ちなみに、熱ではなくインフルエンザウイルス自体が味蕾などにダメージを与えてしまうこともあるようです。
2:亜鉛不足によるもの
発熱による消耗や薬の飲み合わせ、または食事によってミネラル、特に亜鉛が不足してしまうことでも味覚障害を起こす恐れがあります。
なぜならば、亜鉛は味蕾に多く含まれており、不足すると細胞の新陳代謝が上手くできずに味蕾が正しく働かなくなってしまうからです。
また、現代人の食生活は普段から亜鉛不足になりがちですが、インフルエンザにかかって胃腸の働きが弱まったりすると、亜鉛の吸収率が低くなってしまうことも、亜鉛不足で味覚に異常が出る原因であると考えられます。
インフルエンザで嗅覚にも異常が出るの?
インフルエンザによって嗅覚に異常が出ることがあり、それによって味覚にまで異常が起こることもあります。
この原因には、次の2つが考えられます。
1:インフルエンザウイルスによって鼻の粘膜がダメージを受けている
2:インフルエンザの合併症で急性副鼻腔炎を起こしている
ちなみに、急性副鼻腔炎とは鼻の骨の周りにある空洞(副鼻腔)の粘膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こる病気で、鼻づまりや顔面痛、頭痛、咳といった症状が現れます。
そして、どちらの場合であっても鼻の粘膜が炎症によって腫れてしまうことでにおいを感じる部分が機能しなくなってしまい、においや味が感じられなくなってしまうようです。
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インフルエンザで味覚や嗅覚に異常があるときの対処法はこれ!
インフルエンザで味覚や嗅覚に異常が出てしまった場合には、次のような対処法が考えられます。
1:病院で治療をする
2:舌や鼻などの機能が正常に戻るのを待つ
3:亜鉛のサプリなどを飲む
では、それぞれの対処法についてを詳しく見ていきましょう。
1:病院で治療をする
病院で治療をする場合は、急性副鼻腔炎の時とそれ以外の場合で違いがあります。
まず、急性副鼻腔炎の場合には抗生物質を飲んだり吸い込んだりすることや、副鼻腔内に溜まったものを吸引するといった治療法が取られます。
それ以外の場合には、味覚の検査をした後、亜鉛製剤を飲んだりする治療が行われますが、味覚が戻るまでには数ヶ月かかる場合もあるようです。
なお、このような治療を受けるには耳鼻科(耳鼻咽喉科)が最適ですので、インフルエンザ後の味覚の変化がどうしても気になるという方は耳鼻科を受診してみてくださいね。
2:舌や鼻などの機能が正常に戻るのを待つ
インフルエンザウイルスや風邪が原因で舌や鼻の組織がダメージを受けている状態であれば、およそ1週間程度で自然に治ってきます。
ですので、栄養をしっかり摂って体の回復を促したり、鼻を温めて鼻づまりを和らげたりと、自分なりに対策をすることが大切です。
しかし、先程ご紹介した急性副鼻腔炎のような合併症を起こしている場合には1週間では治らないこともありますので、急性副鼻腔炎の症状が見られる場合や、1週間を過ぎても治らないという場合には耳鼻科を受診したほうがいいでしょう。
3:亜鉛のサプリなどを飲む
亜鉛不足によって味覚に異常が起こっている場合には、亜鉛のサプリメントなどを摂ることで回復することがあります。
なお、サプリメントではなく食べ物から亜鉛を取り入れるのであれば、カキ(貝)やうなぎ、牛肉、チーズ、ごま、アーモンドなどが手軽でしょう。
また、亜鉛は味覚以外にも免疫機能を助ける役割もありますので、ぜひ普段の生活でも意識して取り入れたいものですね。
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まとめ
いかがでしたか。
インフルエンザで味覚が苦いと感じる原因は、高熱によるダメージや亜鉛不足によって舌が正常に機能していない場合と、急性副鼻腔炎などで鼻に異常がある場合が多いようです。
そして、対処法としては、体が回復するまで待つ他に、耳鼻科で治療を受ける、亜鉛を積極的に摂るといったことが挙げられます。
中でも、亜鉛は免疫力強化にも役立ちますので、他の栄養素と合わせてバランスよく摂りたいものですね。
また、味覚の異常のようなインフルエンザの後遺症がある場合、体の免疫力はまだ弱った状態です。
ですので、もう1度インフルエンザにかかるということのないよう、味覚の異常を治すとともに、しっかり体力を回復しておきたいですね。
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