ノロウイルスの二次感染はいつまで警戒する?保菌期間についても

画像1ノロウイルスは、激しい下痢や嘔吐などの症状も恐ろしいのですが、非常に感染力が強く、簡単に二次感染が起こってしまうというのも恐ろしいところです。

そのため、学校などでは大流行することがある他、家族で誰か1人が感染してしまうと、他の家族に次々と感染してしまい、学校や仕事を休んで辛い症状に耐えなければなりません。

そこで今回は、そのような事態を防ぐために知っておきたい、ノロウイルスの二次感染に注意するべき期間や、保菌期間はいつまでなのかということなどをご紹介していきます。

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ノロウイルスの二次感染はどうやって起こるの?

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ノロウイルスの二次感染は、主に感染した人のウイルスを大量に含んだ糞便や嘔吐したものが人の手によって口などに運ばれることで起こります。

これには、感染している本人や、糞便や嘔吐物を処理した人が触れたものが手などから口に入る場合や、糞便や嘔吐物の飛沫が乾燥したものが空気中に散り、それを吸い込んでしまう場合などがあります。

また、ノロウイルスでは感染しても全く症状が出ないことがあり、そのような状態の人が感染に気づかないまま調理したものを食べたりすることでも感染が起こってしまい、これはしばしば食中毒の原因としてニュースで取り上げられています。

ノロウイルスにかかったら、保菌期間はいつまで?

では、ノロウイルスに感染した場合には、どの程度の期間、体の中にウイルスが存在しているのでしょうか。

ほとんどの場合、ノロウイルスの症状そのものは3~5日で治まりますが、半数以上の人は1~2週間程度に渡って体の中にウイルスが存在しており、中には1ヶ月程度に及ぶ人もいます。

そして、小児では1ヶ月以上に渡ってウイルスが残っていた例も報告されているので、小さなお子さんほどウイルスへの抵抗力が弱く、体に長期間ウイルスが留まりやすいようです。

■保菌期間を短くできるかもしれないって本当?

保菌期間を短くするために腸内細菌の働きで免疫力を高めようとする研究が行われ、中でもラクトフェリンという糖タンパク質によってノロウイルスの症状が軽くなるという報告があります。

これは、ラクトフェリンが胃の中で分解されることで作られる物質によって、ウイルスの働きが抑えられるからのようですが、これによって保菌期間が短くなるかというところまでは残念ながらまだ研究が進んでいないようです。

これからの研究に期待するとともに、ノロウイルスの症状が落ち着いてきたらラクトフェリンを積極的に摂ってみるといいかもしれませんね。

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ノロウイルスの二次感染を警戒するべき期間はいつまで?

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ノロウイルスが感染力を持つのは、発症してから保菌期間の間までですので、症状が出始めてから少なくとも1~2週間は二次感染を警戒した方がいいでしょう。

なお、ノロウイルスは発症してから3日程度の嘔吐や下痢などの症状が強く出ている間が最も感染力が強い時期ですので、その間は特に注意が必要です。

ですので、自分が感染した場合や、家族や日頃よく接する人に感染した人がいる場合、二次感染を防ぐために手洗いやうがいなどを徹底して行う他、さまざまな感染予防策を行う必要があります。

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ノロウイルスの二次感染はこうして防ぐ!

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ノロウイルスに二次感染しないための対策の基本は、身の回りを清潔にして便や嘔吐物に触れないようにすることです。

そのために、帰宅後やトイレの後、そして調理や食事の前の手洗いを徹底する他、感染した人は入浴を最後にする、タオルなどを共用しないといった対策が必要になります。

また、汚物は正しく処理し、それが付着してしまった物や場所(家具など)は、必ず消毒を行うようにしてください。

■汚物は正しく処理しよう

便や嘔吐物には大量のウイルスが含まれているので、正しく処理することが大切です。

もし、ノロウイルスに感染した人の汚物(赤ちゃんのオムツなども含みます)の処理をすることになったら、以下のことに気をつけるようにしてください。

・絶対に素手では処理しない

・ふき取りに使ったティッシュなどは袋などに密閉した上で捨てる

・衣類や寝具に付着した場合には、塩素系の漂白剤に浸け置きし、他のものとは別にして洗う

なお、汚物処理を楽に行うことができる専用のキットが市販されていますので、ノロウイルスが流行する時期の前に揃えておくのもいいでしょう。

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■アルコール消毒は効かないって本当?

以前はノロウイルスに対してアルコール消毒は効果がないとされていましたが、最新の研究では一定の効果があるとの結果も出てきているようです。

しかし、ノロウイルスの消毒に対して確実なのは次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤に含まれる成分です)であるという認識は変わりありません。

そのため、家具や寝具・衣類などの消毒には塩素系漂白剤を使用し、アルコールは手指の消毒などに使うといった使い分けをすることになります。

なお、家庭用の塩素系漂白剤は50~100倍に薄めたものを使用しますが、ドアノブなどの金属部分へ使用する場合には腐食する恐れがありますので最後に水拭きで薬剤を拭き取るようにしてください。

まとめ

いかがでしたか。

ノロウイルスの二次感染は、発症してからおよそ1~2週間程度は警戒した方がいいでしょう。

しかし、人によってはそれよりも長い期間に渡ってウイルスを排出し続けているので、特に小さなお子さんがいる家庭では注意が必要です。

そして、二次感染を防ぐためにはこまめに手洗いをすることと、感染した人がいる場合には身の回りの消毒をすることが大切になります。

ぜひ今回の記事を参考に、ノロウイルスの二次感染からご自分や家族を守ってくださいね。
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