とびひの完治までの目安となる期間や日数!判断の仕方とは?

とびひは、あせもや虫さされなどの皮膚の炎症に細菌が入り込んで、水ぶくれやかさぶたなどが現れる症状です。

そのため、皮膚の表面は治っていても体の中の菌が退治されたかどうかなど、個人で完治の判断をするのが難しい病気です。

なので、とびひが完治するまでにはどれくらいの日数がかかるのか、その目安や症状が現れる期間などを知っておきましょう!

そこで今回は、とびひの完治までの目安となる期間や日数や、判断の仕方について詳しくお伝えしていきます。

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とびひの完治までの目安となる期間や日数!判断の仕方とは?

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とびひの正式名称は「伝染性膿痂疹」(でんせんせいのうかしん)といって、あせもや虫さされなどで皮膚が炎症を起こしている箇所に細菌が入り込み現れる症状です。

そして、そのかゆみを我慢できず手で掻くと、細菌が皮膚の中に入り込んで悪化し、それがまるで火事の飛び火のように広がるので「とびひ」と呼ばれています。

そのため、あせもなどと同じように皮膚の表面だけ軟膏薬で対処しても治すことができず、体の中から細菌を退治していかなければなりません。

また、とびひには2種類あり、原因菌も異なることから、治療法や完治までの目安や期間なども異なりますので、それぞれタイプ別に詳しく見ていきましょう。

1) 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)についてはコチラ!

水疱性膿痂疹は、特に夏に流行し、7歳以下の乳幼児がかかりやすい症状で、とびひのほとんどはこのタイプと言われています。

また、健康な人の皮膚や鼻の中に常在する黄色ブドウ球菌が原因で、例えば子供が鼻の中を触った手で皮膚の炎症部位に触れることで菌が皮膚の中に入り込み症状が現れます。

そして、症状の特徴は、皮膚にできた水ぶくれがだんだんと膿をもち、やがて水疱が破けて皮膚がただれて、手を介して目・鼻・口の周りから全身へと広がっていきます。

そのため、病院で受診すると、黄色ブドウ球菌に効く抗菌薬の内服薬を処方され、3~4日ほど飲むよう指示されます。

それから、同時に、水ぶくれの内容液を抜いてから抗生剤の塗り薬を塗り、ガーゼを挟んで亜鉛華軟膏を塗って、包帯をするのが一般的です。

また、症状が和らいできたら抗生剤の塗り薬だけに切り替えていくので、治療期間は長くても7日間程度とされています。

そして、かさぶたが全て取れたら完治ということになりますが、プールや学校への登校再開の前には、一度病院で受診して医師に診断してもらった方が安全です。

2)痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)についてはコチラ!

一方で、痂皮性膿痂疹は大人もかかることがあり、1年中流行する症状で、重症化しやすく他の病気への合併の可能性もある症状です。

そして、化膿レンサ膿菌が原因菌となり、皮膚の一部に膿をもった水ぶくれができてから、すぐに厚いかさぶたができ、炎症が強く、リンパ節が腫れ発熱や痛みを伴います。

そのため、症状が現れたらできるだけ早く病院で受診し、処方されるペニシリン系の内服薬を飲むか、重症の場合は点滴を投与してもらいましょう。

そして、同時に、エリスロマイシン軟膏という抗生物質を含んだ軟膏薬を患部に塗り、かさぶたの症状を和らげていきます。

こうした治療については7日間ほどかかりますが、かさぶたが取れても菌が体の中に残っていることがあるので、さらに10日間ほど内服薬を飲むと良いとされます。

なので、このタイプのとびひにかかったら、個人では完治の判断をせず、必ず病院で医師に診断してもらうようにしましょう。

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とびひへの対処が遅れると危険!重症化するケースも

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このように、とびひは単なる皮膚の炎症ではなく、体の中に細菌が入り込んで生じるウイルス性の病気のため、対処が遅れると重症化するケースもあります。

特に痂皮性膿痂疹の場合は、菌が出す毒素によって全身が赤くなることや、腎機能が低下し、タンパク質や血尿が出る糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)という病気を併発することもあります。

そのため、腎障害を予防する目的で、かさぶたが取れても10日ほど内服薬を続ける必要があるので、医師からの処方薬を途中でやめたりせず最後まで治療を続けましょう。

また、水疱性膿痂疹でも、全身の皮膚がやけどのように赤く腫れたり皮がむけてしまうこともあり、これはブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群と呼ばれ、入院することもあります。

このため、とびひと思われる水ぶくれや膿を見つけたら、患部には直接触らず、できるだけ早く皮膚科を受診することが大切です。

そして、子供の集団行動では、やむをえず感染してしまうこともあるので、普段から爪を短く切り揃え、手洗いを徹底するなど、日頃の衛生習慣を身につけるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

とびひの完治までの目安となる期間や日数や、判断の仕方について詳しくお伝えしました。

まず、とびひには2種類あり、期間や判断の仕方も異なり、とびひで最もよく見られる水疱性膿痂疹は乳幼児が夏にかかりやすい症状なのでしたね。

そして、水疱性膿痂疹は黄色ブドウ球菌が原因で、皮水ぶくれが膿を持ち、体のあちこちに広がる症状で、内服薬と塗り薬で7日間ほどかけて治すということでした。

一方、痂皮性膿痂疹は化膿レンサ膿菌が原因で、水ぶくれがすぐに厚いかさぶたになり発熱などを伴う重い症状で、内服薬と塗り薬で7日ほど治療しますが、さらに10日ほど内服を続けるとのことでした。

このように、とびひは菌を殺すことが必須で、重症化すると入院や腎臓への合併症が心配されるため、個人では完治の判断をしない方が安全です。

そして処方通りの治療を行い、完治の判断は病院で医師にしてもらうようにしましょう!

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