とびひでガーゼはいつまで?テープやくっつくときの対処法も!
とびひは炎症部分に手で触れてうつる接触感染が多いため、患部にガーゼを貼って対処することが多いです。
ただ、とびひの患部にガーゼを貼るとき包帯では固定しづらいので、固定用のテープや、取り替えるときに化膿部分がくっつく時の対処法なども知っておきたいですよね。
また、とびひでガーゼはいつまで貼っておけば良いのかも気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、とびひでガーゼはいつまでや、テープやくっつくときの対処法についても詳しくお伝えしていきます。
目次
とびひでガーゼはいつまで?テープやくっつくときの対処法も!
とびひは、あせもや虫さされなどで皮膚に炎症ができて、かゆみを我慢できず手で掻いてしまうと、手から皮膚の中に細菌が入り込んで感染する病気です。
そして、正式名を伝染性膿痂疹と言いますが、ぐじゅぐじゅと膿んだ炎症部分を手で掻くと、火事の飛び火のように体中に広がるので「とびひ」と呼ばれています。
それから、とびひには2種類あり、そのほとんどが水疱性膿痂疹といって、このタイプでは皮膚に水ぶくれができ、だんだんと膿をもち、水疱が破けて皮膚がただれる症状が現れます。
また、7歳以下の乳幼児がかかりやすい症状で、子供は我慢できずに手で掻いてしまうので、全身に広がる前に早めに病院で受診しましょう。
とびひの対処法やガーゼについてはコチラ!
病院で受診し、水疱性膿痂疹であれば原因菌である黄色ブドウ球菌に効き目のある抗生物質が入った飲み薬の他、抗生剤の入った塗り薬が処方されます。
そして、この塗り薬は、シャワーで水ぶくれができた部分を含め、体をキレイに洗い流し、優しく水気を拭き取ってから塗ってあげるようにしましょう。
ちなみに、看病をする大人が薬を指で直接塗ると、指に細菌がついて大人に感染したり、子供の体の他の部分にうつる場合があるので、綿棒を使うと衛生的です。
それから、一カ所ごとに綿棒を新しいものに変えるようにしましょう。
その上で、薬を塗ったあとは患部をガーゼで覆い、包帯を巻いて保護することで、夜に寝ている間に掻きむしったり、他の人へうつすことを防ぐようにします。
ちなみに、絆創膏を使うと皮膚に負担がかかりかぶれやすくなり、細菌が繁殖して症状を悪化させる原因になるため、必ずガーゼを使うようにしましょう。
そして、皮膚の炎症部分の化膿が治まり、かさぶたが乾燥状態になったらガーゼを外しても問題ないとされています。
とびひでガーゼを貼るとき、テープやくっつくときの対処法はコチラ!
病院ではとびひでガーゼを貼るとき、上から包帯で止めてもらえることが多いですが、これでは子供が掻きむしってしまいガーゼごと外れてしまうことがありますよね。
そんな時、ガーゼを固定するテープがオススメなので、目的に応じて選んで使えるよう、ニチバンの様々なタイプをご紹介します。
・しっかり固定したい…テープバン
とにかく外れないようにしっかり固定したい方には、素材に強度があり、肌によく密着する抗粘着性のテープバンがおすすめです。
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・肌が弱い方に…スキナゲート
かぶれやすい方には、低刺激でかぶれにくいスキナゲートがオススメです。
こちらは薄くしなやかな貼り心地で、はがす時の痛みが少なく、ムレが少なくかぶれにくいとされています。
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・水に強いタイプなら…シアテープ
子供は汗をかいたり、手洗いなどでよく水に触れるため、毎回張り直さなくて済むようにしたい場合は、耐水性に優れたシアテープがオススメです。
それから、とびひでガーゼにテープを貼るときは、薬を塗った部分を避け、清潔で充分に乾いた部分に対して、中央部から外側に向けて均一に圧をかけて貼りましょう。
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ちなみに、このようにテープで固定すればガーゼが剥がれる心配はなくなりますが、ガーゼを取り替える際に傷口がくっつき、かさぶたがはがれてしまう時があります。
すると、はがれた傷にまた細菌が入って炎症が悪化し、なかなか治らなくて困ってしまいますが、そんな時の対処法には次の2つがオススメです。
1) パッドタイプのガーゼを使う…やさしい減菌パッド
一般的なガーゼだと、傷口に布部分が密着しますが、減菌パッドであれば通気性と吸収性に優れふっくらとしていて、傷口を保護するので剥がすときも心配ありません。
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2) 薬の上からソンバーユを塗る
ソンバーユは馬の油の軟膏薬で、高い保湿性と殺菌力に優れているため、とびひの軟膏薬の上から塗ると保護力が働き、ガーゼを剥がすときの心配が減るそうです。
ただし、ソンバーユは稀に子供の肌に合わず、炎症がかえって悪化する場合があるので、その場合は使用をすぐ中止するようにしましょう。
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こうして、ガーゼを剥がすときにかさぶたも剥がれてしまう心配は回避できますが、とびひには基本的に病院で処方された通りの対処が正しいとされています。
そのため、市販の減菌パッドや、ソンバーユでの対処を試す場合は、事前に病院で医師に相談してからにすると安全です。
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とびひにはもう1種類ある?!重症化しやすいので注意!
とびひには、化膿してぐじゅぐじゅとした炎症のため、ガーゼなどの対処が必要になる水疱性膿痂疹の他にもう1種類、痂皮性膿痂疹といってレンサ化膿菌という原因菌で現れる症状があります。
そして、皮膚にできる水ぶくれは初めから膿を持ち、すぐに厚いかさぶたができて、炎症が強く、リンパ節が腫れて発熱や痛みを伴い、重症化しやすいタイプとされています。
また、乳幼児がかかりやすい水疱性膿痂疹に比べて、痂皮性膿痂疹は大人もかかるそうなので注意しましょう。
そのため、症状が現れたらできるだけ早く病院で受診した方が良いのですが、すると、ペニシリン系の内服薬が処方され、重症の場合は点滴を投与されることもあります。
そして、平行してエリスロマイシン軟膏という抗生物質を含んだ軟膏薬を患部に塗り、かさぶたの症状を和らげていく治療を施します。
このとき、かさぶたは厚く剥がれづらいので、基本的にガーゼなどは必要がないのですが、かさぶたが取れても菌が残ることがあるので内服はさらに10日間ほど続きます。
なので、治療は長く、全体で20日間ほどかかることもありますが、途中で内服薬をやめてしまうと腎臓への合併症が現れる危険もあるので、必ず最後まで飲み終えましょう。
そして、治療を終えたらもう一度病院で受診し、医師の診断で完治の判断をしてもらった方が安全なので、オススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
とびひでガーゼはいつまでなのか、また、テープやくっつくときの対処法についても詳しくお伝えしました。
まず、とびひで水疱性膿痂疹にかかると水ぶくれが破れやすく全身に広がりやすいので、かさぶたが取れるまでガーゼを貼って保護すると良いのでしたね。
そこで、ガーゼが剥がれないよう、しっかり固定できるタイプや敏感肌用などのテープを紹介しました。
また、ガーゼを取り替えるときに傷口がくっつかないよう、柔らかく保護できる傷口パッドやソンバーユで保湿する方法をオススメしました。
さらに、とびひには痂皮性膿痂疹という厚いかさぶたができる炎症が強いタイプのものもあり、原因菌も異なり治療も長期間かかることから、症状が現れたら病院で受診し医師の診断に従うと良いのでしたね。
とびひはホームケアも難しく治るまで大変なので、家族で日頃からのケアに励み、元気に夏を乗り越えましょう!
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