とびひにキズパワーパッドが使えない理由と正しい処置の仕方!

画像1とびひは、あせもや虫さされの炎症のかゆみが我慢できず、手で掻くことにより皮膚の中に細菌が入りこんで現れる皮膚の病気です。

そして、水疱ができ、膿んだ炎症部位に触れた手で体の他の部位を触り、炎症が広がっていってしまうので、治療中はガーゼなどで保護することをオススメします。

ただ、とびひの炎症部位の保護用に、キズパワーパッドなどの絆創膏は使ってはいけないのですが、その理由は何故なのか、正しい処置の仕方は何なのか、知っておきたいですよね。

そこで今回は、とびひにキズパワーパッドが使えない理由と正しい処置の仕方について詳しくお伝えしていきます。

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とびひにキズパワーパッドが使えない理由と正しい処置の仕方!

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あせもや虫さされの炎症部位を手で掻いて、皮膚の中に細菌が入り込むと、次のような2つのタイプのとびひの症状が現れます。

1) 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)

小さな水疱ができて膿がたまり、やがて水疱が破け、さらにその部位を触った手を介して、内容液に含まれた細菌が他の部位へうつり炎症が広がる症状が現れます。

そして、原因菌は黄色ブドウ球菌と言って、特に7歳以下の乳幼児が夏にかかりやすい特徴があります。

2) 痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)

痂皮性膿痂疹は、赤く腫れた炎症部位に米粒大の膿を持った水ぶくれができてから、すぐに厚いかさぶたができ、全身の強い炎症や、発熱やリンパ節の腫れを伴います。

そして、1年を通して現れ、特にアトピー性皮膚炎を持った大人がかかりやすく、原因菌は溶連菌とされています。

このように、とびひの炎症部位の水疱は膿を持っていて、特に水疱性膿痂疹の場合は水疱が破れやすく、細菌が感染しやすいとされています。

そのため、とびひの症状が現れ、病院で受診すると、体内の菌を駆除する飲み薬と、炎症部位に塗る抗生剤入りの塗り薬を処方してもらいます。

そして、炎症部位のかさぶたが取れるまで、ホームケアで塗り薬を使用し、膿んだ所を上から保護すると良いのですが、この時キズパワーパッドを使ってはいけません。

とびひにキズパワーパッドを使ってはいけない理由はコチラ!

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キズパワーパッドは、通常のけがの時などには即効性があり、痕を残さずキレイに治してくれるので、家庭にいつも常備している方も多いのではないでしょうか?

ただ、キズパワーパッドは、あえて乾燥させずに体液を保存し、自己治癒力で治すことで痕を残さないようにする仕組みを持った絆創膏です。

しかし、とびひの炎症で、ぐじゅぐじゅと化膿していたり、かさぶたの下で菌が繁殖している場合、キズパワーパッドを使うと菌ごと保護してしまうことになるのです。

そのため、とびひで塗り薬を塗った後に、治りが早くなるかもと期待してガーゼの代わりにキズパワーパッドを使うと、治りは遅くなるどころか炎症が悪化してしまいます。

なので、キズパワーパッドは使わず、次の通り正しい対処法を行うようにしましょう。

とびひの正しい処置の仕方はコチラ!

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病院で受診し、抗生剤の入った塗り薬を処方されたら、まずはシャワーを浴びるなどして体の汗と汚れを洗い流し、皮膚を清潔な状態にしましょう。

そして、普段のボディソープなどは炎症を悪化させる可能性があるため、敏感肌用の固形石けんなどをよく泡立て、泡で包み込むように優しく洗うと良いでしょう。

それから、タオルでそっと乾かし水気を拭き取ったら、次の手順で薬を塗り、炎症部位を保護します。

・綿棒を使って薬を塗る

患部に直接指で触ると、手に細菌がうつり、体の他の部位や看病している大人に感染することがあるので、綿棒を使うと衛生的でオススメです。

そして、部位ごとに1本ずつ使い捨てにすると、より安全です。

・ガーゼで覆い、包帯を巻いて保護する

清潔なガーゼで覆った後、病院では包帯を巻いて保護するのが一般的です。

また、水疱が破けやすい水疱性膿痂疹の場合は、ガーゼの上から亜鉛華軟膏という塗り薬を塗って内溶液の侵出を抑えることもあります。

ただ、ガーゼは適宜張り替える必要があるので、自宅で行う場合は巻きづらい包帯よりも、固定テープがオススメです。

そして、固定テープにも敏感肌用のものや、水に強いタイプや、強力に貼り付けてはがれにくいタイプまで様々なものがあるので、目的に応じて選ぶようにしましょう。

☆しっかり固定するなら…テープバン

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素材に強度があり、肌によく密着する抗粘着性のテープバンは、しっかり固定したい方にオススメです。

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☆敏感肌用なら…スキナゲート

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肌が弱くかぶれやすい場合は、低刺激のスキナゲートがオススメです。

こちらは薄くしなやかな貼り心地で、はがす時の痛みが少なく、ムレが少なくかぶれにくいとされています。

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☆水に濡れても大丈夫なタイプは…シアテープ

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子供は汗をかいたり、よく水に触れるため、耐水性に優れたシアテープがオススメです。

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そして、ガーゼにテープを貼るときは、薬を塗った部分を避け、清潔で充分に乾いた部分に対して、中央部から外側に向けて均一に圧をかけて貼りましょう。

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また、ガーゼを取り替える際に傷口がくっつき、かさぶたがはがれてしまい、傷にまた細菌が入り炎症が悪化してしまうようなら、次の2つの対処法がオススメです。

1) やさしい減菌パッドを使う

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減菌パッドであれば通気性と吸収性が優れ、ふっくらとしていて傷口を保護するので、剥がすときも心配な方にはオススメです。

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2) 薬の上からソンバーユを塗って保湿する

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ソンバーユは馬の油の軟膏薬で、高い保湿性と殺菌力に優れているため、とびひの軟膏薬の上から塗るとかゆみ止めにもなり、ガーゼを剥がすときの心配がへるそうです。

ただし、ソンバーユが肌に合わず、炎症がかえって悪化する場合があるので、炎症が起こるかチェックをしてから使うようにすると安全でしょう。

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このように、とびひの場合は炎症部位への薬の塗り方から保護の方法まで様々な注意点とポイントがあるので、上記を参照して丁寧なホームケアを心がけましょう。

また、病院で塗り薬と共に処方される飲み薬も必ず併用するようにし、指定された量と期間を守って飲みきるようにして下さいね。

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とびひは感染する?子供がかかった時のホームケアのポイントはコチラ!

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とびひは炎症部位をガーゼなどで保護することによって、日中、周りの人へ接触し感染しないように防ぐことができますが、家庭内ではどうしたら良いでしょう?

そして、家庭内で子供から大人にうつると、大人の方が重症化しやすく、他の病気への合併症の恐れもあるので、十分な注意が必要です。

子供がとびひにかかった時のホームケアのポイントはコチラ!

・入浴は別々にし、子供はシャワーだけにすると良い

親子で一緒に入浴する習慣のある家庭も多いと思いますが、ガーゼを剥がし、裸になった状態で一緒にお風呂に入ると、浴室内でのなにげない接触で感染してしまいます。

そのため、お風呂は別々にし、子供は最後にするか、シャワーのみにすると良いでしょう。

・タオルは共用しない

とびひは、炎症部位を拭いたタオルの共用でも感染するので、子供のために使ったタオルは使い捨てにするか、袋にまとめておき個別に洗って使うと良いでしょう。

・手の爪は短く丸く切り揃え、手洗いを徹底する

とびひの原因菌は健康な人の皮膚に普段から存在している常在菌のため、爪が伸びて不衛生だと爪の中で繁殖してしまい、炎症を広げる原因となります。

そのため、家族全員が日頃から爪を短く丸く切り揃え、手洗いも徹底することで、清潔な手を保つように心がけましょう。

・免疫力をあげて、元気な体づくりを心がける

大人がとびひにかかるときは、免疫力が低下している時が多いため、栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠など、正しい生活習慣を送ることが大切です。

こうした日頃のケアの積み重ねがとびひの予防となり、また、大人から子供にうつすこともあるので、家族全員で予防に取り組むことをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、とびひにキズパワーパッドが使えない理由と正しい処置の仕方について詳しくお伝えしました。

まず、キズパワーパッドは乾燥させずに体液を保存して治す絆創膏のため、とびひのようにかさぶたの下で菌が繁殖している場合、菌ごと保護してしまい炎症を悪化させるので、とびひに使うことはできないのでしたね。

そのため、綿棒で清潔な状態の肌に薬を塗った後、ガーゼで保護し、テープで固定すると良いので、ホームケアにオススメの固定テープを紹介しました。

また、かさぶたがくっつきにくいタイプのガーゼや、馬油を使う方法もお伝えしましたね。

そして、お風呂ではガーゼで保護ができないので、子供はシャワーだけにし、タオルの共用も避け、手や爪の衛生習慣や元気な体作りの重要性についてもお伝えしました。

キズパワーパッドは便利な商品ですが、とびひには適切な処置を行って早く治すようにしましょう!

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