熱中症で重症化した事例!膀胱炎や急性腎不全や多臓器不全など!

サムネイル毎年夏になるとニュースなどで、熱中症の情報を耳にするようになり、自分も気を付けなくてはと思わされますよね。

また、体力のない子供や高齢者は気を付けていても、熱中症になりやすく、あっという間に重症化してしまうこともあるのだそうです。

ですので、いざ熱中症になったときの応急処置やそのやり方などを知っておくことが重症化させないためにも重要になってきますよね。

そこで、今回は熱中症で重症化した事例、膀胱炎や急性腎不全や多臓器不全などをご紹介していきたいと思います。

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熱中症で重症化した事例はコチラ!?

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事例1

80代男性が3日前ほどから食欲がなくなり、体のだるさを感じていた。そして、室内で冷房器具を控えていたところ、症状が悪化し動けなくなってしまった。
(https://heatstroke.city.fukuoka.lg.jp/case/  福岡市ホームページ)

この事例からも分かるように、外で活動しいている人たちに多いと思われがちな熱中症ですが、毎年、重症化してしまうのは高齢者に多いのだとか。

そして事例にあるように、高齢者の多くは室内で熱中症を引き起こしてしまうことが多く、その理由は、夏場エアコンなどを使わずに室内に閉じこもってしまい、さらに発汗作用が鈍っているため暑さを感じにくく、自分が熱中症になっていることに気が付きにくいためだと言われおり、これを「非労作性熱中症」と言うそうです。

その上、高齢者の場合は喉の渇きも感じにくく、さらに尿意をすぐに感じてしまうため水分の補給を控えてしまう方が多いので、脱水症状も起こしやすい状態になっているので、熱中症が余計に重症化してしまいやすいようですね。

また、最近では高齢者が一人で生活をしたり、高齢者のみで同居しているケースも多いため、発見が遅れ、気付いた時には重症化しているといったケースも多いのだそうです。

事例2

子供が朝から微熱があったが、元気であったため公園で遊ばせているうちに症状が重くなってしまった。
(https://heatstroke.city.fukuoka.lg.jp/case/   福岡市ホームページ)

子供も熱中症にかかりやすく、また重症化しやすいですが、その理由は大人よりも子供は地面に近く、暑さを感じやすいからです。

そして、この事例でも、微熱のあたりでは軽度の熱中症で本人もまだまだ元気があったのかもしれませんが、外で遊んでいるうちに熱中症が重くなったものと考えられますね。

また、乳幼児は特に、体温調節機能が未熟なため、熱中症の初期症状からあっという間に重症化してしまう恐れがあります。

ですので、子供の異変を見逃さないようにすることと、夏場は野外、室内関わらず、こまめに水分補給をし、暑い日は長時間外で遊ばせないようにしてくださいね。

さらに、車の中に子供を置き去りにし、熱中症になってしまった事例も多く、車内の温度は非常に高くなるため、発見した時には重症化している場合や最悪の場合死に至る事例も報告されています。

ですので、必ず車を離れる際は、車の中にお子さんを置いていかず一緒に出るようにしてくださいね。

熱中症で重症化し膀胱炎や急性腎不全や多臓器不全などになる危険性とは!?

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・膀胱炎

熱中症の症状の一つに、脱水症状による熱疲労があります。

この症状は、体内の水分が減ってしまうため、尿として水分が排出されづらくなり、膀胱内の細菌が増えてしまい膀胱炎を引き起こしてしまいます。

そして、膀胱炎をそのまま放っておくと、腎盂炎になるなどの重篤化する危険性がありますので、きちんと病院で治療をしてくださいね。

・急性腎不全

熱中症が重症化し、体の血液量が減ってしまうと腎臓に血液が送られなくなり、急性腎不全を引き起こしてしまう場合があります。

この急性腎不全とは、腎臓の血液ろ過機能が急激に失われてしまう症状で、治療法としては人工透析などが挙げられます。

そして、この腎臓のろ過機能が回復した時点で人工透析などの治療を終了することができますが、ひどい損傷の場合は慢性化してしまい、人工透析をやめられなくなってしまうので、非常に恐い症状と言えますね。

・多臓器不全

熱中症により、体温調節機能が未熟な12歳以下のお子さんや、熱中症が重症化してしまった方は、体温調節機能が失われ、体温が40℃以上にまで上がってしまうことがあります。

このことにより、脳や他の臓器の機能が失われてしまったり、42℃以上になると体全身の細胞が変性を起こしダメージを受けてしまうため、多臓器不全となってしまうのです。

そしてこの症状は、熱中症の症状でも最も恐い症状の一つで、理由は死亡率が50%から90%と高いからです。

これらからも分かるように、熱中症を重症化させる前に、応急措置や病院で受診しなければ後遺症が残ったり、場合によっては命がなくなってしまうこともあるということですね。

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熱中症が疑われる場合の応急処置の仕方!

まずは、すぐに涼しい場所に移り安静にし、これ以上、体を熱に晒さないようにしましょう。

その後すぐに、首筋、脇の下、足の付け根といった太い動脈が通っている場所を冷やし、体温を下げてくださいね。

次に、意識がしっかりしている場合は、水分も補給するようにしましょう。

ただし、この時に水を飲ませるのは危険で、熱中症によって汗をたくさんかいてしまうことでナトリウムイオンが流れ出している状態のときに水だけを補給すると、血液中のナトリウムイオンが薄まってしまいます。

そのため、せっかく水分補給をしてもこれ以上ナトリウムイオン濃度が薄くならないように脳が水分を排除しようとしてしまうのです。

ですので、スポーツドリンクや経口補水液のように塩分(ナトリウムイオン)が含まれているものを必ず摂取するようにしてくださいね。

そして、これらの応急処置は熱中症が軽度の場合のみ有効で、これらの方法を試しても良くならない場合は、軽度の熱中症ではないと考えられますので、すぐに病院で治療を受けるようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、熱中症で重症化した事例、膀胱炎や急性腎不全や多臓器不全、応急処置の仕方などをご紹介いたしました。

これらから、熱中症は重症化させてしまうと、命に関わるような危険な状態から、後遺症が残ってしまう場合まで、非常に危険であることが分かりましたね。

ですので、応急処置ができる軽度のうちに熱中症の応急処置を行い、元気になったとしても一度はきちんと病院で受診しておく方が良いでしょう。

また事例から、熱中症の予防として、暑い日にエアコンを我慢せず、水分補給をこまめに行い、特に子供は長い時間屋外にいることは避けるようにした方が良いですね。

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熱中症に繰り返しならないために本当に必要なこととは?

熱中症を軽く見ていると、重症化し、命を失う危険すらありますが、重症化しやすい人とそうでない人の違いは身体が弱っているかとうかです。

確かに、熱中症になりやすい夏は、暑さで食欲も落ち、生活習慣も乱れやすく、免疫力を含め身体の防御力が著しく低下していますよね。

そんなときに熱中症になってしまうと、身体の中のあらゆる調節機能が乱れ、重症化してしまうのです。

では、どうしたら熱中症になりにくくなるかというと、身体の防御力を高めておけば良いのです。

しかし、ここで何か特別な薬が必要というわけではありません。

要は、夏バテに負けない身体になるよう、きちんとした生活習慣、特に身体を弱らせない食生活を続けていれば良いのです。

でも、ここで最大の問題は「継続する」ということではないでしょうか。

正しい食生活を毎日続けるのは、思っているより大変です。

では、どうすれば簡単に栄養バランスの摂れた正しい食生活を送れるかというと、飲み物を有効に活用すると良いのです。

つまり、毎日の中で不足しがちな栄養をうまく飲み物から補ってあげれば良いのです。

それに、飲み物ならば、食事を用意するより手間がかからないので、継続しやすいですよね。

そこで、続いて夏バテに効くオススメの飲み物をご紹介いたします。
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「夏バテを解消し予防する飲み物のおすすめは?子供から大人まで!」

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