便秘用座薬の入れ方や使い方と作用時間や種類!効かない時は?

肛門から直接挿入する座薬は、解熱鎮痛効果などもありますが、便秘にも効果があるので、便秘用座薬というのが色々あり、病院で処方されますよね。

なので、便秘用座薬の種類や入れ方、使い方と作用時間、副作用、女性や子供、妊婦に使って良いのか、毎日使うのか、浣腸との違い、効かない場合などについても知りたいのではないでしょうか。

それから、便秘用座薬は市販されているのかも気になりますよね。

そこで今回は、便秘用座薬の入れ方や使い方と作用時間や種類、また、効かないときの対処法などについても詳しくお伝えしていきます。

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便秘用座薬の種類や効果は?

座薬は肛門から注入する外用薬タイプの便秘薬で、他の下剤や便秘薬に比べて副作用もなく、即効性があるとされています。

そして、特に病院では赤ちゃんや子供、妊婦さんの便秘に対して処方され、大人には飲むタイプの便秘薬が効かなかった場合にのみ処方されるようです。

それから、便秘用座薬は病院の処方薬以外にも市販薬があり、次のように配合されている成分によって作用が大きく分けて2タイプあるので、タイプ別に商品をチェックしていきましょう。

1、炭酸水素ナトリウムが配合されている便秘薬

炭酸水素ナトリウムを含んだ座薬を肛門に入れると、炭酸水素ナトリウムが粘膜と反応することで化学変化を起こして、玉状の二酸化炭素ガスを発生させます。

そして、腸内に二酸化炭素が発生することによって直腸のみを刺激して、便を押し出す蠕動(ぜんどう)運動という腸内運動を引き起こすことができ、およそ10~30分ほどで効き目が現れるようです。

こうした炭酸水素ナトリウムを成分にした座薬としてコーラック座薬と新レシカルボンの2種類が市販で販売されており、ドラッグストアや薬局などでも取り扱われています。

・ コーラック座薬/大正製薬(10個入り)

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1日1本を直腸内に注入し、10分~30分ほどで作用が現れますが、効果が見られない場合はもう一本注入していきます。

・ 新レシカルボン/ゼリア新薬(10個入り)

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1日1本を直腸内に注入すると、10分~30分ほどで効き目が現れます。

(関連記事:レシカルボン座薬の効果と副作用や使い方と使用禁忌!妊婦は?

2、ピサコジルが配合されている便秘薬

ピサコジルはコーラックなどの便秘薬にも配合されている刺激性の成分で、座薬にも配合されており、肛門に注入することでピサコジルが直腸の腸壁を刺激することで排便を促します。

そして、便意を感じるときは、直腸がヒクヒクと動くのが感じられ、こちらも注入から10~30分後に排便が可能ですが、炭酸ナトリウムよりも刺激が強いので、注入後は便意とともに軽い腹痛が副作用として現れる場合はあります。

それから、ピサコジルを配合した便秘用座薬は市販よりも病院で処方されている座薬に多く、テレミンソフトという座薬が一般的です。

・ テレミンソフト/味の素製薬…1個あたり21.1円

1回1本を直腸内に注入し、10分~30分ほどで効き目が現れ、効果がない場合にもう一本入れますが、それでも効果がなければ座薬での便秘解消は中止となります。

こうした病院で便秘に対して処方される座薬はほとんどがテレミンソフト座薬で、妊婦や子供などにも処方されることが多く、その場合はピサコジルの配合量を抑えて、副作用もなく安全に使用できるようにするようです。

このように、座薬は効果が出るまでの時間が短く、全ての便秘薬の中でも最も即効性が高いことがメリットですが、便意を催すだけなので、腸内環境を整えるといった根本的な便秘の解消にはなりません。

そのため、いくら効果があるとはいえ毎日使うべきものではなく、どうしてもという時にだけ使用するようにしましょう。

座薬の入れ方は?

座薬は便秘以外にも発熱時などに使用することがありますが、初めての方は使用するのにとまどってしまいますよね。

それに、座薬はきちんと入れないと効果が発揮しきれないので、正しい入れ方を心がけるようにしましょう。

そこで,以下のとおり座薬の正しい入れ方をお伝えしますね。

1、 洋式トイレや椅子などにかがみながら肛門に挿入し、このとき、きちんと奥まで押し込むようにしてください。

2、 挿入したら、飛び出てこないかどうか立ち上がって確認してください。

3、 入りにくい場合は、手の温もりで座薬の先端を温め、どうしても硬い場合はお湯で温めるなどしましょう。

4、 それでも無理であれば、オリーブオイルや水で先端を濡らしてあげると入りやすくなるそうです。

5、 挿入する姿勢は、四つん這いでも入れやすいので、自分のしやすい姿勢を決めましょう。

6、 挿入してから2~3分は飛び出てしまう恐れがあるので、あまりお尻に力をいれないで過ごし、注意しましょう。

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座薬は効かないときもある?浣腸との違いは?

座薬と同じような便秘解消法として、浣腸がありますが、浣腸は座薬に比べて刺激的に便秘を解消するものなので、やはり浣腸と座薬では座薬の方が効果的ということになります。

それから、便秘と一言でいっても、座薬が効果を現すのは下部腸内に便が下りて来ている場合のみで、そこまで至らない場合は座薬であっても即便秘を解決することはできません。

そのため、一度は病院を受診し、自分の便秘の症状をチェックしてもらった上で、最新の座薬を紹介してもらったり、座薬よりも効果的な解消法を知ってから使用すると良いですし、赤ちゃんや子供の場合にはその場で医師が座薬を入れてくれることもあるそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、便秘用座薬の入れ方や使い方と作用時間や種類、また、効かないときの対処法などについても詳しくお伝えしました。

便秘用座薬は、便秘を解消する効果のある座薬で、炭酸水素ナトリウム配合で安全性が高く副作用が起きにくいものと、ピサコジル配合で刺激性であることから若干の腹痛が現れる可能性がある座薬があり、前者にはコーラックなどの市販薬、後者には病院での処方薬としてテレミンソフトがあるので、使用量などをお伝えしました。

そして、使い方のポイントもお伝えしましたが、こうした便秘用座薬は下部腸内にまで便が下りて来ている時にのみ、いざというタイミングで使うと効果が現れ、その前段階であれば効かない場合もありますし、毎日使うものではないということでした。

なので、もう少しで出そうなのに!という時にのみ、使うようにしましょうね。

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