帝王切開などの手術跡のケロイドの原因と消す方法!痛い時は?

帝王切開をするとなると、傷口がきちんと消えてくれるのか心配になりますが、一般的には時間が経てばだんだんと赤みは消えていくとされています。

けれど、体質や術跡のケアによっては傷がケロイド化してしまうこともあるので、そもそもケロイドとは何か、原因、痛い・痒いといった症状やいつからか、二人目の場合などについて知りたいのではないでしょうか。

それから、帝王切開のケロイドにならないように予防ケアの方法や、できてしまったケロイドを消す方法や治し方として、テープやアットノンなどの塗り薬、シリコンでの治療や費用の保険適用についても気になりますよね。

そこで今回は、帝王切開などの手術跡のケロイドの原因と消す方法、また、痛い時などについても詳しくお伝えしていきます。

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帝王切開などの手術跡のケロイドとは?原因や症状についても

帝王切開とは、妊娠時や出産時のトラブルによって、経膣分娩が難しいと医師が判断した場合に選択される分娩方法で、麻酔をかけた上でお腹と子宮壁を切り開き、赤ちゃんを取り出します。

そして、赤ちゃんや母胎へのリスクを軽減することができるのですが、お腹を切開することで傷跡が残り、美容的な面で悩む女性も少なくないですよね。

それから、この傷跡は多くの場合、3ヶ月後くらいから徐々に薄くなって目立たなくなるものなんですが、人によっては残ってしまい、赤くミミズ腫れのように盛り上がった状態を「ケロイド」と呼び、多くの場合に痛みやかゆみを伴うとされています。

そして、この原因としては遺伝やホルモン、年齢、体質の影響など様々なものがあるとされており、ハッキリしていないのが現状です。

ちなみに、ケロイドとは傷が治っていく過程で皮膚が過剰に引っ張られたり、アレルギー反応が起こったりした場合、傷跡が赤く盛り上がってミミズ腫れのようになる状態のことを指すそうです。

また、一人目の出産で帝王切開を行い手術跡がケロイド化してしまった場合、二人目の帝王切開の際には切る場所を変えてくれたり医師の方でも配慮しますし、ケロイドがあることで二人目の妊娠に影響することはないそうです。

それに、ケロイド化してしまったとしても、次の項目のとおりケアをしていけばキレイな肌に戻すことも可能なので、チェックしていきましょう。

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帝王切開などの手術跡のケロイドを消す方法!痛い時は?

帝王切開で出産し、傷跡がケロイド化した時の代表的な治療法としては、次のようなものが挙げられるそうです。

・ 内服薬

ケロイドの発生や進行には、アレルギー反応が関連しているとされており、抗アレルギー薬を服用して、傷の赤みやかゆみなどの症状の改善を試みます。

ただし、ケロイドの内服薬として処方されるトラニラスト(商品名:リザベン)は、授乳中に服用する場合は、授乳を中断することを注意喚起しているため、授乳中の方は担当医師と相談してから使うようにしましょう。

・ テープ

炎症を抑制する効果を持つステロイドがついたテープをケロイドの部分に長期間にわたって貼ると痛みやかゆみが和らいだり、盛り上がりや発赤が改善したりする効果があるとされています。

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・ 注射

ケロイドに厚みがあると、ステロイドがついたテープを貼っても、深部までステロイドがなかなか届かないので、そうした場合はステロイドをケロイドに直接注射することがあります。

そして、ステロイド注射はほとんどの場合、ケロイドの厚みは徐々になくなっていくのですが、硬い組織に注射することもあり、かなりの痛みを伴うそうです。

・ 圧迫療法

シリコンなどでできたテープを傷跡に貼り、圧迫することで傷の盛り上がりを少なくする方法で、傷が服や体の他の部位と接触することを防ぐことができ、傷跡に対する刺激を軽減させられるという効果も期待できます。

・ 手術

盛り上がった皮膚の部分を切り取り、まわりの正常な皮膚を縫い合わせる方法ですが、手術を行うだけでは再発する可能性があるため、飲み薬や圧迫療法などを併用しながら再発の予防も行います。

また、再発予防のため、電子線を照射する放射線治療を行うこともあり、これによってケロイドの原因となる繊維芽細胞の増殖を抑える効果があり、古くなったケロイドよりもできはじめのケロイドの治療法として良いそうです。

ただし、こうした電子線が照射された部分に皮膚炎や色素沈着が起こることがあるため、注意が必要です。

費用は?

ケロイドの治療費用は、その治療法によってかなり変わり、シリコンテープなどであれば1回500円~1,000円程度になりますが、手術となるとクリニックや病院によっても異なりますし、多額になる可能性もあります。

ただ、保険が適用になるものがほとんどなので、まずは医師に相談するようにしましょう。

また、市販で販売されている傷を治す塗り薬「アットノン」に関しては、口コミを参照しても、数週間で半分程度までケロイドを小さくできたなど、実際に効果があると感じている方が多いようなので、手軽な方法で治療したい方にはオススメです。

でも、ケロイドが痛い、我慢できないほど痒い場合は、個人の判断で対応せずに早めに専門の医師に診せることが早期回復のポイントになります。

ケロイドを予防する方法はないの?

帝王切開の傷跡がケロイド化するのを100%予防する方法はないですし、体質によっては治療しても何度も再発する可能性があります。

しかし、帝王切開後の皮膚にかかる緊張を減らしたり、アレルギーを抑制する治療を早めに始めたりすることによって、ある程度予防することができるとされています。

それに、帝王切開自体はネガティブなものではなく、妊婦と赤ちゃんの命を安全に守る分娩方法の筆頭なので、悪いものと捉えずに、ケロイドに対して不安や疑問があるときは、一人で抱え込まずに病院で医師に相談するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、帝王切開などの手術跡のケロイドの原因と消す方法、また、痛い時などについても詳しくお伝えしました。

帝王切開でお腹を切除すると、その術跡がみみず腫れのようにただれて痒みや痛みを伴う症状が現れることがあり、これをケロイドと呼ぶのですが、原因は遺伝やホルモン、年齢、体質の影響など、まだ明確になっていないのでしたね。

そして、病院での治療では、内服薬やテープ、圧迫療法、または手術などを行って徐々にきれいになっていきますし、費用は方法によってバラバラですが、保険が適用になることもあるので、再発のリスクを低くするためにも早めの対応が必要なのでした。

こうした術跡のケロイドを予防する方法はないのですが、緊張を減らしたり、アレルギー抑制の治療が効く場合もあるので、一人で抱え込まずに早めに医師と相談して、キレイな肌になれるように取り組むようにしましょうね。

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