首のリンパ節の位置や場所の名前!しこりや腫れの原因や痛みも
何か調子が悪いということを表現する言葉はいくつもありますが、頻繁に気にされる部分は首のリンパ節ではないでしょうか。
しかし、首のリンパ節といっても疑問点は多く
・そもそも位置や場所はどこ?
・腫れてしこりができた場合、痛みがある原因は?
・大きさがある腫れは炎症によるもの?
・マッサージなどをしても治らなければ切除する?
などなど、気になる項目が色々と出てきます。
そこで今回は、首のリンパ節の位置や場所の名前について、また、上記の疑問にも回答し、しこりや腫れの原因や痛みについてもご説明いたします。
目次
そもそも首のリンパ節はどこにあるの?
首のリンパ節というのは実はたくさんあり、一言で説明するのは非常に難しいので、画像を見ていただくとわかりやすいと思います。
しかし、この画像でも実は頚部リンパ節の部位を表しているだけなので、実はもっとたくさん首付近にはリンパ節が集まっていて、すべての位置を示すのはなかなかに困難なのです。
そのため、耳下腺リンパ節と顎下リンパ節について記載されているもう一枚の画像を見ていただきたいのですが、この部分は風邪などの体調不良で腫れやすいリンパ節なので覚えておくと良いので、下記をご覧ください。
このように、首のリンパ節というのは耳の周囲、首の側方、そして顔や顎の下など様々なところから流れてきているので、「首のリンパ節が腫れている」と言われたところで、リンパ節に詳しい方は「首のどのリンパ節?」と思ってしまうのです。
また、リンパ節というのはいろいろと複雑で体の表面近くに存在しているリンパ節と体の奥深くを巡っているリンパ節がありますが、私たちが見てわかるのは表面に近いリンパ節だけと思ってください。
しかし、このリンパ節は特にトラブルがない状態では触ったとしても小さく柔らかい状態なので、気が付かないほうが多いのですが、体にトラブルが発生するとリンパ節が腫れることがあり、しこりとなって表面がごつごつするものになることもあれば、痛みを覚えることもあります。
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首のリンパ節が腫れる原因について
そもそもリンパとは体中にある組織や細胞の間にある血液と同じ成分を持つ液体で、体内に侵入したウイルスを破壊する機能を持つリンパ球を蓄積する機能と、リンパ液を濾過して老廃物を除外する作用があるのです。
そして、全身に張り巡らされているリンパ管の合流地点がリンパ節なのですが、その数はなんと体内におおよそ800か所もあるといわれていて、首の周辺が最も多くなっているので、首回りでリンパの詰まりや老廃物の蓄積が発生する可能性があるのですね。
つまり、主に考えられるのは
・体の疲労や運動不足、血行不良でリンパの流れが悪くなって詰まってしまっている
・ウイルスが体内に大量発生してその駆除がせわしなく行われることで老廃物が大量発生している
・ウイルスや細菌が原因で炎症を起こしている
といった3択になるのですね。
病気の場合は何が考えられるの?
首のリンパ節の腫れは体調を見るためのバロメーターとして扱われますが、あれは実に効率的で、実際に腫れているのならば体調不良や何らかの病気を疑ったほうがいいのです。
ただ、実際に考えられる病気は風疹・川崎病・EBウイルス感染症・壊死性リンパ節炎・プール熱、流行性角結膜炎・胃腸炎・白血病・結核・膠原病・サルコイドーシス・アトピー性皮膚炎など非常に多岐にわたるので、それだけで病名を特定するのは難しいでしょう。
しかし、特に気を付けた方が良いのが、血液やリンパのがんといわれている悪性リンパ腫や咽頭がんで、これらのがんの場合はリンパ節が腫れますが、押したときの痛みはなく弾力を感じるようになるようです。
また、リンパ節が腫れて痛みが発生している場合はリンパ節に炎症が発生している可能性が高く、口内炎や歯周炎や中耳炎などの病気になって何らかの細菌やウイルスが原因になっていると思ったほうがいいでしょう。
ちなみに、リンパ節で炎症が発生しているときは、たいてい痛みや腫れが発生し、がんの転移や悪性リンパ腫のケースだと徐々に大きく硬くなるけど痛みはないという場合が多いようですので、逆に触って押してみて痛みがなかったら危ないと思ったほうがいいでしょう。
また、あまりにもリンパ節が炎症によって腫れている状態が続くとその部分に膿瘍ができてしまうことがあり、こうなると自然に除去できる段階を超えてしまっているので、切開して排膿しなければいけなくなってしまいます。
病気ではないのならマッサージをすること!
日頃からの疲れ、肩こり、肥満、運動不足、寝不足、ストレスなどの様々な悪い部分が重なると血液循環効率も低下するようになり、リンパの流れ方も悪くなってしまうので、リンパが腫れるといったトラブルが発生します。
また、なんとなく体がだるくて重くて気だるい、という方は冷え症なども併発している可能性が高く、老廃物がたまりきっている体になってしまっているので、しっかりとリンパマッサージや軽い筋トレを行って老廃物を循環できるようにしてください。
特に、足が頻繁にむくんでいる人はリンパの流れが悪いという証拠ですので、ふくらはぎなどの足を重点的に鍛えるようにして、循環効率を上げて老廃物がたまりにくい体にしてくださいね。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は、首のリンパ節の位置や場所の名前ついて、様々な疑問にも回答し、しこりや腫れの原因や痛みも説明いたしました。
首のリンパ節は数が多く、耳の周囲、首の側方、そして顔や顎の下など普段なんとなく聞いたことがあるという部位がすべて当てはまるということでしたね。
また、首のリンパ節が腫れる原因は何らかの病気が原因か本人の血行不良や運動不足などの積み重ねによるものということでした。
しかし、首のリンパ節が腫れた場合は様々な病気が疑われますが、痛みがあるのならリンパ節炎の可能性が高く何らかのウイルスや細菌の感染が原因ということでしたね。
ですが、押してみても逆に痛みがなくてしこりが発生しているのなら、がんを疑ったほうが良いということでした。
最後に、リンパ節の腫れはあまりにも身近にあることではありますが、がんのように痛みがないものもあるので、これらの知識を備えておくということは万が一のためにも有効と言えるでしょう。
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