アデノウイルスによる結膜炎の症状と治療の仕方!目薬の選び方も

画像1アデノウイルスによる結膜炎は、特に乳幼児から小児までがかかりやすく、夏にプール等でうつることが多いそうです。

そのため、アデノウイルスによる結膜炎の症状と検査方法、目薬の選び方など治療の仕方が気になるのではないでしょうか?

また、アデノウイルスで結膜炎にかかったら、出席停止になるのかについても知りたいですよね。

そこで今回は、アデノウイルスによる結膜炎の症状と治療の仕方や、目薬の選び方についても詳しくお伝えしていきます。

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アデノウイルスによる結膜炎の症状は?

アデノウイルスは夏風邪などの原因となるウイルスの一種で、ウイルスの型が51種類ほども確認されていて、そのうちのいくつかの型が結膜炎を引き起こし、次の2種類のような症状が現れるとされています。

1、 はやり目(流行性角結膜炎)

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はやり目は、アデノウイルス8,19,37型が原因となって起こり、その名のとおり、とても感染力が強く流行しやすい結膜炎です。

そして、はやり目は7~14日間の長い潜伏期間を経て、次のような症状が突発的に現れます。

・結膜の充血

・眼痛

・まぶたの腫れ

・目やに

・流涙が多い

・角膜に点状の濁りが出ることがある

・まぶしがる

アデノウイルスによるはやり目の症状は、片目だけの発症が多いですが、両目に発症する場合もあり、結膜(白目)だけでなく、角膜(黒目)の部分にも炎症を起こします。

2、 プール熱(咽頭結膜熱)

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プール熱は、アデノウイルス3,4,7型が原因となって起こり、プールの水を介して感染することがよくあるため「プール熱」と呼ばれ、主に5歳以下の発症が6割を占めています。

そして、プール熱による結膜炎は、5~7日の潜伏期間の後、次のような症状が現れます。

・結膜が充血する

・眼痛

・涙目

・目やに

・まぶしがる

このような結膜炎の症状が片目から始まり、両目にも現れるので、はやり目と見分けがつきづらそうですが、プール熱の場合は結膜炎以外にも症状が現れ、38~40度の高熱が3~5日続いたり、のどの腫れや痛み、リンパ節の腫れも現れます。

さらに、咳、鼻水、鼻づまり、腹痛、下痢、嘔吐、食欲不振、頭痛、倦怠感、関節痛など、全身症状を伴うのが特徴です。

そして、高熱がなかなか下がらないことが多く、小さな子供はけいれんや脱水症を起こしやすくなるので、注意しましょう。

また、アデノウイルスが7型の場合は、呼吸障害や細菌の二次感染も併発しやすく、重篤な症状を引き起こす恐れがあるそうです。

アデノウイルスで結膜炎にかかった時の検査や治療方法!目薬についても

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アデノウイルスで結膜炎にかかったら、症状が現れてから24時間ほど置いてから眼科へ行くと、迅速検査キットを用いて、目やになどを採取し感染の有無を調べてくれて、わずか10分ほどで感染の有無が分かります。

そして、アデノウイルス全般について有効な抗ウイルス薬はまだ開発されていないため、対症療法を行なうことになります。

そのため、結膜炎の場合は、目のかゆみや充血などの症状へは、抗炎症剤の目薬を使用し、細菌との混合感染に対しては抗生剤の点眼を行なうこともあるため、目薬については自身で市販のものを買うのではなく、眼科で処方されたものを使うようにしましょう。

また、2週間以上経過した後も、角膜に点状の濁りがある場合は、ステロイド剤の点眼を行なうそうです。

一方、プール熱に見られる高熱については、様子を見て必要であれば解熱剤を使い、咽頭炎についても抗炎症薬の内服薬が処方されるそうです。

したがって、このような対症療法に加えて、自宅では安静にして過ごし、脱水症状などに気をつけながら水分補給をこまめに行い、消化に良い食べ物を食べて回復を促すようにしましょう。

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アデノウイルスによる結膜炎はどれくらいで回復する?治療期間も

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はやり目の場合は、結膜の症状が治まるまで早くて1週間、遅いと3週間かかるそうです。

そして、角膜にも症状が現れた場合は、数ヶ月から1年ほど症状が続くことがあり、最悪の場合、失明にも至る危険性があるため、充分注意しましょう。

それから、プール熱による結膜炎の場合は、1週間以内に治ることがほとんどなので、こうした症状が続く間は治療期間と捉えた方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、アデノウイルスによる結膜炎の症状と治療の仕方や、目薬の選び方についても詳しくお伝えしました。

アデノウイルスによる結膜炎では、はやり目とプール熱の2種類があり、充血、眼痛、目やにやといった症状が現れ、はやり目では結膜に点状の濁りが出たり、プール熱では高熱や風邪の全身症状が現れるのでした。

そして、病院では迅速検査キットで目やになどを採取し検査を行なって、症状に応じて対症療法を行い、抗炎症剤や抗生剤の目薬を用いて、はやり目の角膜の症状にはステロイド剤の目薬を使うのでした。

また、こうしたアデノウイルスによる結膜炎の症状は、プール熱は1週間ほど、はやり目なら早くて1週間、遅くて3週間で、ひどいと1年かかったり最悪の場合失明に至ることもあるそうなので、充分注意して治療する必要があるのでしたね。

アデノウイルスの結膜炎は子供に多いので、次の記事で予防法をしっかりチェックして感染を防ぎましょう!
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「アデノウイルスの感染経路とうつるのを効果的に予防する方法!」についての記事はコチラ!?

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