インフルエンザの痛みはいつまで続く?原因や緩和する方法も!
インフルエンザにかかると、風邪の症状にもある咳や鼻水、発熱以外に関節痛のような痛みが伴う全身症状が発生し非常に悩まされることになります。
もし、インフルエンザに発症してしまうとこの痛みにも我慢しなければいけなくなるので、いつまで続くのかが気になりますよね。
また、インフルエンザによる痛みを緩和させるにはどのような薬がいいのか、また原因が何なのかも知りたいのではないでしょうか。
そこで今回は、インフルエンザの痛みがいつまで続くのか、また原因や緩和する方法についても詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
インフルエンザの痛みの原因は何?
インフルエンザの症状に関節痛といった痛みを伴うものがありますが、原因はいまいちよくわかりませんよね。
仮に、原因が何だと問われた場合、インフルエンザウイルスが悪さをして関節痛などの痛みを引き起こしていると考えるのが普通だと思います。
ですがそれは不正解で、正解は発熱作用と発痛作用があるプロスタグランジンという分泌物が、インフルエンザウイルスが体内に入ることで分泌されるようになるためです。
そして、このプロスタグランジンは、インフルエンザウイルスが体内に侵入したことを免疫系の細胞が脳に伝える際に、サイトカインと呼ばれる物質と共に分泌されるのですが、このメッセージを受けて、脳は発熱を促し、ウイルスを撃退しようとするのです。
また、その際に分泌されたプロスタグランジンの副作用(発痛作用)として、関節痛などの痛みが起こってしまうのですね。
つまり、関節痛などの痛みは体の免疫機能が活発に働いていることの証明であり、インフルエンザウイルスによって体そのものに痛みが発生しているわけではないということです。
インフルエンザによる関節痛などの痛みはいつまで続くの?
インフルエンザウイルスが体内に入ることで発生する関節痛などの痛みは、だいたい3~7日間ほど続いてから治っていきますが、もともとの免疫力がどの程度あるかによっていくらか前後することはあります。
ただ、痛みなどの全身症状はインフルエンザの症状が良くなるにつれて治っていくものなので、痛みだけが長引くということは基本的にはありません。
なぜなら、体内にあるインフルエンザウイルスが弱くなればなるほど免疫機能の活動も減っていくためプロスタグランジンの分泌も減ってくるからです。
つまり、インフルエンザの症状が治まる3~7日間が経過した後に同時に治っていくものであると認識してください。
インフルエンザによる体の痛みを緩和するには?
インフルエンザウイルスによる痛みは1週間くらいで治まるものとはいえ、1週間はさすがに長いと感じる人も多いでしょう。
実際に、痛みがひどい場合は横になっていたとしても、痛みのせいで睡眠が妨害されてしまうので、せめて寝る時ぐらいは可能なら痛みを緩和したいものです。
それではその痛みを緩和するために、患部を冷やす方法と解熱鎮痛剤を使う方法があるので、より具体的にお伝えしますね。
◇患部を冷やす
非常にシンプルではありますが、患部を冷やすという方法は有効な方法となります。
なぜなら、インフルエンザによる痛みがある場合、痛みのある患部で炎症を起こしているからです。
この炎症の中でどのようなことが行われているかというと、発熱・発痛作用があるプロスタグランジンが血管を広げて血行促進をして発熱させて免疫細胞を活発化させています。
ここでもし患部が冷やされると、血管が収縮するようになり炎症による痛みも緩和していきます。
しかし、注意点としては、冷やし続けると免疫細胞が働きにくくなってしまい、インフルエンザの駆除に時間がかかるようになって、回復までに時間がかかるようになってしまいます。
そのため、患部を冷やしすぎないように注意しましょう。
◇解熱鎮痛剤を使う
痛みが発生した時の対処法として、痛み止めとして鎮痛剤を用いるという方法が一般的なものとしてあります。
ただし、インフルエンザの痛みに対する痛み止めはプロスタグランジンの分泌を抑える解熱鎮痛剤を使うということになります。
しかし、この解熱鎮痛剤は効果があるのですが、種類が豊富で、ものによってはインフルエンザ脳症やライ症候群という重い症状を引き起こすことがあるので、自己判断で市販の解熱鎮痛剤を使うのはおすすめできません。
つまり、解熱鎮痛剤は自分で勝手に選ぶのではなく、医師による診断を受けた上で自分の症状に一番適している解熱鎮痛剤を処方してもらうことが正解というわけですね。
また、薬により熱を下げてしまうと、ウイルスを撃退する効果を弱めることになり、本質的な回復が遅くなってしまうので、あくまで発熱がひどいときのみ使用するようにしましょう。
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インフルエンザによる体の痛みが長引くことがある?
インフルエンザウイルスによる痛みは1週間くらいで治まるのが基本なのですが、何点か例外もあります。
まず、免疫力が低い子供や高齢者はインフルエンザそのものが治らないで症状が長引くケースがあり、同時に痛みも長引くことがあります。
次に、インフルエンザの症状が落ち着いたのに関節痛が長引くケースもありますが、これはインフルエンザ以外の症状が出ている可能性が高いため、痛みがひどいなら病院を受診するようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、インフルエンザの痛みがいつまで続くのか、また原因や緩和する方法についてもお伝えしてきました。
まず、インフルエンザによる関節痛の原因はインフルエンザウイルスが体内に入ったことを脳に知らせるために分泌されるプロスタグランジンで、それにより免疫機能が活発になるのでした。
そして、痛みを緩和させる方法は患部を冷やすか医師に処方された解熱鎮痛剤を使うというものでしたが、やたらと使わない方が良いということでしたね。
また、患部を冷やしすぎるとインフルエンザが長引くことがあることと、市販の解熱鎮痛剤を用いると重い症状を引き起こすこともあるので自己判断はしないことも大切でしたね。
最後に、インフルエンザの症状に適切に対処することは大事なことですが、一番大切なことは最初からインフルエンザにかからないようにすることなので、しっかりとした予防を行い、感染しないようにしましょうね。
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