アトピーに効く飲み薬の種類や市販のオススメ!副作用についても

画像1アトピーの治療は主に塗り薬などの外用薬で行われますが、それでも収まらないかゆみや炎症に対しては飲み薬が効果を発揮します。

しかし、アトピーの飲み薬を使った治療は使用される薬の種類も多く、副作用を心配される方も多いようです。

また、病院で処方される薬も、アレグラなどの市販もされている薬の場合があり、効果に違いがあるのかなどが気になりますよね。

そこで今回は、アトピーの飲み薬に注目し、処方薬の主な種類や副作用の他、市販薬や漢方薬のおすすめについてをご紹介していきます。

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アトピーに効く飲み薬はどういうもの?

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病院で処方されるアトピーの飲み薬は、大きく分けて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド薬、免疫抑制薬の4種類あり、最も多く処方されているのは抗ヒスタミン薬です。

なお、種類によって使われる状況が違ってきますので、それぞれの種類での主な処方薬の名前と、使われる場合についてをご紹介します。

■抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬とは、炎症やかゆみの元となるヒスタミンという物質を抑え、アトピーのかゆみを和らげたり、引っ掻きによる悪化を防いだりする目的のものです。

以前は眠気や口の渇きなどといった副作用がありましたが、現在ではこれらがある程度軽減された第二世代の抗ヒスタミン薬と呼ばれるザジテン、セルテクト、アレジオン、アレグラ、アレロックなどが処方されます。

■抗アレルギー薬

抗アレルギー薬とは、アレルギー反応に関係する化学伝達物質の生成を抑えたり、アレルギーの原因物質の吸収を抑えたりすることで、アレルギーを予防し、症状を抑えるという目的の薬です。

ただし、すでに起きてしまったアレルギーに対しては効果がなかったりと、あまり強い薬ではありませんが、そのために副作用がほとんどないというのが利点であるとも言えます。

なお、主に処方されるのはリザベンやアイピーディ、インタール(子供の食物アレルギー由来のアトピー用)などです。

■ステロイド薬

ステロイドの飲み薬はアトピーの治療で使われることはほとんどありませんが、皮膚炎が広い範囲で起こっているなどの症状が重い場合に、一時的にステロイドの飲み薬を使って炎症を抑えこむという治療をすることがあります。

なお、ステロイドは長期に渡って使用していると様々な副作用が現れる危険があるため、使用するのは短期間のみです。

そして、主に処方されるのはプレドニン、プレドニゾロン、リンデロン、パラメゾン、メドロールなどです。

■免疫抑制薬

免疫抑制薬とは、その名の通り体の免疫反応を抑える作用のある薬で、アトピーで使われるのは外用薬が効かず、なおかつ強い炎症を伴う湿疹が体の広い範囲に出ているというような重症例のみです。

ちなみに、アトピーの人は普通の人よりもIgE抗体という異物に対して反応する抗体が体の中で作られやすいということから、免疫がアトピーの発症に関わっていると考えられています。

そして、処方されるのはネオーラルという薬ですが、これはアトピー治療に詳しい専門医の元で短期間のみ使うことが望ましいとされています。

なぜならば、この薬は効果が高い反面、副作用も非常に多いので、そのリスクを出来る限り避ける必要があるからです。

アトピーの飲み薬に副作用はどんなものがあるの?

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先程、主な飲み薬の種類についてご紹介した時にも触れましたが、どの薬にも副作用があり、中には重い障害が残るものがあるので、特にステロイド薬と免疫抑制薬では注意が必要です。

■抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬の副作用としては、口の渇き、眠気やだるさ、集中力の低下といった中枢神経抑制作用があり、人によっては強い眠気を感じたりすることがあるようです。

なお、重い副作用はめったに現れませんが、アナフィラキシーショックや肝機能障害などが報告されています。

■抗アレルギー薬

抗アレルギー薬での副作用はほとんどないのですが、膀胱炎のような症状が出たり、発疹やかゆみ、吐き気や食欲不振、生理不順などが報告されています。

したがって、もし、排尿の回数が多くなった、痛みがある、血尿が出るといったような膀胱炎の症状が出た場合には一度薬を処方してもらった医師に相談した方がいいでしょう。

■ステロイド薬

ステロイドの飲み薬は、大量かつ長期に渡って飲み続けることによって副作用が現れるリスクが高まり、なおかつ様々な副作用が現れてきます。

例えば、イライラ感や不眠、下痢や吐き気などの消化器症状、にきび、むくみ、生理不順などがありますが、特に長期に渡ってステロイドを飲んでいる人はムーンフェイスというふっくらした丸い顔になったり、肩やお腹に脂肪が異常についてしまう副作用がよく知られています。

その他に、感染症にかかりやすくなったり、副腎不全や膵炎、緑内障などの重い副作用が出ることがありますので、長期に渡って飲み続ける場合には、専門医の指導の元、正しい用量を使用することが大切です。

■免疫抑制薬

免疫抑制薬はその名の通り免疫反応を抑えてしまう薬ですので、様々な副作用が現れることがあります。

中でも、よく見られるのは高血圧、毛深くなる、嘔吐、歯肉の腫れなどですが、感染症や腎障害などにも注意が必要です。

また、これ以外にも様々な副作用が報告されていますので、もしこの薬を飲むことになった場合には、医師からきちんと副作用などのリスクも含めて説明してもらうことをおすすめします。

市販のアトピーに効く飲み薬のオススメはこれ!

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現在では処方薬であるアレグラ、アレジオンなどは花粉症などのアレルギー性鼻炎の薬として市販もされており、医療用と成分も一緒ですのでアトピーのかゆみを抑える目的で飲むこともできます。

そして、この2つの薬は眠気や口の渇きといった副作用もほとんどありませんので、働いている方や学生さんなど忙しい方にはおすすめです。

また、かゆみで眠れないというような時には、副作用の眠気をうまく利用できる第一世代抗ヒスタミン薬のレスタミンコーワUをおすすめします。

その他には、生薬と西洋薬を両方配合しているタウロミンという薬は湿疹や皮膚炎にも効果に挙げており、実際に飲んでいるアトピーの人も多いようです。

なお、長期に渡って飲み続ける場合には、保険が効く処方薬の方が安い場合もありますので、あまりに長く症状が続く場合などには一度専門医に相談した方がいいでしょう。

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アトピーに効く漢方薬のオススメはこれ!

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アトピーに効く漢方薬は個人の体質や生活習慣によって違ってくるので、これならば効く、といったものはありませんが、主に使われる漢方薬は次のようになります。

(慢性疾患を治す)

・補中益気湯

(カサカサした患部がある場合。体の熱を取る)

・温清飲

・黄連解毒湯

(じゅくじゅくした患部がある場合。余分な水分を排出する)

・六君子湯

・五苓散

・消風散

(自律神経を整える)

・加味逍遥散

・柴胡清肝湯

この他にも様々な漢方薬が症状や体質に合わせて利用されており、自分に合った薬を探すには漢方の知識を持った医師の診察を受けるのが確実です。

ですので、副作用が少ない薬を使いたい、目の前の症状だけでなく、アトピーの原因を根本から治したいという場合には、漢方薬を飲んでみることをおすすめします。

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まとめ

いかがでしたか。

アトピーの飲み薬は西洋薬・漢方薬ともにたくさんの種類があり、特に病院で処方される薬については種類によって重い副作用を起こすことがありますので、医師や薬剤師の説明をきちんと聞き、用法や用量を守って正しく使うことが大切です。

しかし、アトピーの飲み薬はあくまでも治療の補助といった役割で、これさえ飲んでいればかゆみや炎症を抑えることができるといったものではありません。

ですので、外用薬やその他の予防法なども併用しながら、少しずつ体質を改善していくことがアトピーの治療には大切になってきます。

ぜひ、今回の記事を参考に、自分に合った飲み薬を探してみてくださいね。
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