水いぼへのスピール膏の使い方と注意点!副作用や効果も!
子供に多い皮膚の感染症のひとつである水いぼは、放っておくと広がってしまうこともあるので、治療が必要になります。
そして、水いぼの治療にはいくつかの方法がありますが、市販されているスピール膏でも治療ができるというのをご存知ですか。
しかし、このスピール膏による治療は利点も多いのですが、使い方を間違えてしまうと思わぬ副作用が出てしまうことがあります。
ですので、今回は水いぼの一般的な病院での治療法を紹介するとともに、スピール膏による治療法やその効果についてをご説明します。
目次
水いぼとはどんなもの?
水いぼは、正式な名前を「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」といい、ウイルスによる皮膚の感染症です。
一般的には子供に多い病気ですが、高齢者や、他の病気で免疫力が極端に低下している大人もかかることがあります。
そして、症状はピンク色の2~5ミリ大の表面がツルツルして頂点がへこんでいる特徴的な形のイボができることで、これは治るころに強いかゆみが出るために、かきむしってとびひなどを併発してしまうケースもあります。
また、イボは手のひら・足の裏を除く全身のどこにでもできますが、子供の場合は顔面や手足、胴体部分や脇の下、お尻などによくイボが見られます。
ですので、これらの部位にピンク色のブツブツが見られる場合には、水いぼにかかっている可能性を考えた方がよいでしょう。
水いぼの治療の仕方は?
水いぼは皮膚の感染症ですので、治療をするなら基本的には皮膚科に通うことになりますが、小児科でも対応してもらえる場合があるので、近くに皮膚科がない場合には問い合わせてみるといいでしょう。
なお、病院での水いぼの治療法は、外科的な治療法と、内科的な治療法があり、どの方法を使うかは医師によってさまざまです。
ですので、ここでは一般的な水いぼの治療の仕方をご紹介します。
1:外科的治療
外科的な治療法としては、ピンセットでイボを潰す方法や、電気やレーザーでイボを焼く方法、液体窒素を使ってイボを凍らせて取る方法といった積極的方法と、スピール膏を使ったり、硝酸銀ペーストなどの外用薬を使って治す消極的方法があります。
積極的方法では、その場ですぐイボの原因であるウイルスに感染した皮膚を取り除くことができますが、痛みを伴うものも多く、特にお子さんにとっては辛い治療になることが多いようです。
一方、消極的方法では痛みが少ないという利点はありますが、即効性があるものではないので、場合によっては悪化する可能性もあるということを覚えておきましょう。
2:内科的治療
水いぼの内科的治療では、「ヨクイニン」というイボに効果のある漢方薬を飲むというのが主な内容です。
もちろん、他の多くの漢方薬と同じように長期間に渡って飲み続けなければ効果はありませんので、痛い治療などをどうしても避けたいという場合や、イボが広範囲に渡っている場合などに使うといいかもしれませんね。
スピール膏ってどんなもの?
さて、先ほど水いぼの外科的治療についてご紹介した中に「スピール膏」がありましたが、名前に聞き覚えのある方も多かったのではないでしょうか。
なぜならば、スピール膏は魚の目やタコの治療用として、ドラッグストアなどでさまざまなバリエーションのものが市販されているからです。
ちなみに、このスピール膏にはサリチル酸という皮膚の角質を柔らかくする成分が含まれており、これによって魚の目やタコを取り除くことができるようになっています。
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市販のスピール膏で水いぼは治せる?
市販のスピール膏であっても水いぼは治せますが、市販の製品には水いぼをはじめとしたウイルス性のいぼには使わないようにといった旨の注意書きが添えられています。
しかし、これはあくまでも通院せずに自力で治そうとした場合ですので、スピール膏で水いぼを治したい場合には一度皮膚科を受診し、医師に相談してみるといいでしょう。
ただ、どうしても病院に行けない場合には、スピール膏の中でも好きな大きさにカットできるものを購入し、次からご説明する注意点を参考にしてみてください。
スピール膏で水いぼを治療するときのやり方や注意点とは?
スピール膏は簡単に手に入るものなので、家庭で水いぼの治療をすることもできますが、先ほども触れたようにウイルス性のいぼの治療は本来勧められていません。
そのため、いくつかの注意点を覚えておかないと思わぬトラブルが起きることがありますので、それをここからはご紹介していきます。
そして、注意点を守っても水いぼが取れない場合や、異常を感じた場合には必ず皮膚科を受診し、事情を説明して正しい処置を受けるようにしましょう。
1:正常な皮膚が傷つく!?スピール膏の正しい貼り方は?
スピール膏は皮膚の角質を柔らかくするサリチル酸という薬と、絆創膏が一つになった形をしているのですが、このサリチル酸の効果は皮膚の異常がある部分だけでなく、正常な部分に対しても働くという点に注意が必要です。
ですので、不必要に大きなサイズのものを使ったり、いくつかの水いぼを1枚のスピール膏で覆ったりすると正常な皮膚が傷ついてしまいます。
そのため、水いぼに対してスピール膏を使う場合には、水いぼ1つ分より少し大きいくらいのサイズに切って使うことをおすすめします。
また、一度貼ったらはがれなければ2~3日はそのままにし、薬剤を浸透させてからはがすということも大切です。
2:貼る前も、貼った後も、患部の消毒を忘れずに!
スピール膏での水いぼ治療で注意すべきもうひとつの点は、治療中の患部が雑菌に感染するのを防ぐことです。
なので、スピール膏を貼る前に患部を消毒するのはもちろんのこと、水いぼが取れた後にも数日間は患部を消毒し、絆創膏などで保護してください。
なお、消毒のためにはイソジン(明治きず薬など)をはじめとしたポピドンヨードが配合されている市販のものを使えば大丈夫ですので、スピール膏と一緒に購入しておくといいでしょう。
中にはイソジンだけで水いぼを治してしまった例もあるようですので、スピール膏で皮膚を痛めるのが不安だという方はイソジンだけというのを試してみるのもいいかもしれませんね。
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まとめ
いかがでしたか。
水いぼには外科的・内科的にいくつかの治療法がありますので、それぞれの長所や短所を把握した上でどのように治療したいのかを医師に伝えてみてはいかがでしょうか。
また、自分で治す方法としてはスピール膏を使う方法が痛みもなく手軽ですが、今回の記事でご紹介した注意点を参考にして、思わぬ副作用などがないようにしたいものですね。
そして、治らなかった場合や、少しでも気になる点がある場合には必ず病院で医師の診察を受けるようにしてください。
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