日焼けによる湿疹とかゆみの治療法と注意点!子供への対処法も!
太陽の下で活動する機会が増える夏には、日焼けによる湿疹やかゆみといった症状に悩まされることがあります。
とりわけ、日焼けによる湿疹が出た時に、子供はかきむしって症状を悪化させてしまうこともあり、親御さんは苦労しているのではないでしょうか。
実は、日焼けによって湿疹を起こすさまざまな病気があり、それによって治療法も違ってきてしまうんです。
そこで今回は、日焼けによる湿疹の原因となる病気やその対処法、効果的な予防法についてご紹介します。
目次
日焼けによって湿疹が起きるのはなぜ?
日焼けによって湿疹やかゆみといったさまざまな皮膚の症状が起こるのには、大きく分けて2つの理由があります。
どちらも日光が原因となるのは同じなのですが、症状や治療の方法などが違うので、うっかり間違った対処法をしてしまうこともあるかもしれません。
そのため、まずは知っておきたい日光によって起こる皮膚の症状についてをご紹介します。
1:日光皮膚炎
一般的に「日焼け」と言われる、皮膚が赤くなった後に黒くなり、皮がむけたりする症状は「日光皮膚炎」と呼ばれています。
人間の体は、紫外線を毛や皮膚のメラニン色素によって吸収する保護能力がありますが、それを超えた量の紫外線を浴びた時に、皮膚の細胞が傷つき、炎症を起こしてしまいます。
そして、炎症を起こした皮膚は赤くなり、水泡ができる、痛みが出る、発熱するといった、あの火傷のような症状を起こしてしまうのです。
ちなみに、このような症状を引き起こすのは、紫外線の中のUVBと呼ばれるもので、肌が黒くなるのはUVAという波長の異なる紫外線によるものです。
2:光線過敏症
一方で、日光を浴びた時にかゆみを伴うブツブツとした湿疹ができたり、ミミズ腫れのような症状が出るのは光線過敏症の一種である可能性があります。
光線過敏症とは、何らかの光線を浴びることによって皮膚に異常が出る症状のことで、さまざまな要因によって起こるとともに、年齢によっても病状が変わってきます。
そこで、ここでは、その中でも子供から青年期に多い2つをご紹介します。
日光蕁麻疹
日光蕁麻疹とは、太陽の光を浴びることで皮膚の中にヒスタミンという炎症やかゆみの元となるアレルギー物質が分泌され、蕁麻疹ができる病気です。
春から夏にかけての日差しが強くなり、肌を露出させることが増える時期に多く出ますが、一度この症状が出ると、冬や室内の照明などにも反応して一年中症状が出てしまうことがあります。
もし、日光に当たった直後に肌に蕁麻疹やミミズ腫れのようなものができ、光の当たらない場所に移動したら数時間以内に治ったという場合には、日光蕁麻疹である可能性があると言えるでしょう。
多形日光疹
多形日光疹も日光を浴びたことによってかゆみを伴う粟粒大程度の発疹ができてしまう病気で、10~20歳代の若い女性に多いとされています。
日光蕁麻疹と症状が似ていますが、日光を浴びてから数時間後に発疹ができることや、その発疹が数日間続くということが違いです。
ですので、日光を浴びた後、1日以上経っても発疹が消えない場合には、多形日光疹を発症している可能性が高いと言えるでしょう。
また、日光蕁麻疹と同じように春から夏にかけて症状が出やすくなりますが、冬になると症状は軽くなりますし、室内の照明などで症状が出ることはないようです。
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日焼けによる湿疹・かゆみの対処法・治療法はこれ!
1:日光皮膚炎
日焼けによって日光皮膚炎が起こってしまったら、まず最初にすべき対処は、濡れタオルなどで赤くなってしまっている部分を冷やすということです。
この時、氷などを使う場合にはタオルに包み、直接肌に当てないように注意してください。
また、炎症から脱水症状を起こしたり、発熱することがありますので、水分補給も同時に行うようにしましょう。
そして、症状が重い場合には病院でステロイドや非ステロイド性抗炎症薬の処方を受ける必要がありますので、発熱している場合や痛みがひどい場合などは病院に行くようにしてください。
2:光線過敏症
日光蕁麻疹の場合は、できるだけ暗い場所へ移動して安静にすることで、早くて10分程度で蕁麻疹が治まってきます。
もし蕁麻疹によるかゆみが強く出てしまったら、掻くと皮膚が傷ついてしまいますので、患部を冷やしてかゆみを和らげるという対処が有効になります。
そして、症状がひどい場合には病院で抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を処方してもらう必要がありますが、薬では再発を止められない場合があります。
そのため、医師の管理下であえて光を浴び、アレルギー反応が起こりにくくなるようにするという治療がありますが、これは入院しての治療となるようです。
一方、多形日光疹の場合も、冷やすことなどでかゆみを和らげることが有効な対処法だと言えますが、実はこの病気にはまだわかっていないことも多く、はっきりとした治療法がないというのが現状です。
しかし、ステロイドの軟膏などを使うことで痒みを抑えることができますので、多形日光疹が疑われる場合には医師の診察を受けるようにしてください。
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日焼けによる湿疹・かゆみ治療で注意すべきことは?
日焼けによる湿疹・かゆみの治療で注意すベきなのは、決して自己判断で病名を決めつけないということになります。
先ほども触れましたが、今回ご紹介している以外にも、日光によって湿疹やかゆみを引き起こす症状はたくさんあり、専門の知識がなければ簡単に判別することはできないからです。
例えば、年齢の他にも飲み薬や化粧品、またはレモンなどの柑橘類を大量に摂取したというようなことが引き金となって湿疹やアレルギー症状などが起こる場合があります。
そのため、ただの日焼けにしては症状が重い、気になる症状があるという場合には、必ずかかりつけ医や皮膚科の医師に相談し、正しい処置をしてもらうようにしましょう。
日焼けによる湿疹・かゆみの予防法はこれ!
日光皮膚炎、光線過敏症のどちらであっても、「太陽の光を浴びないようにする」「紫外線対策をする」という2つが有効です。
特に、紫外線が原因となる日光皮膚炎の予防には、日焼け止め効果のあるクリームなどを積極的に利用するようにしたいですね。
また、光線過敏症の場合には、目に見えない紫外線ではなく目に見える太陽の光によって症状が起こっている場合がありますので、日光皮膚炎の対策以上に肌を露出させないということが大切になってきます。
ですので、帽子や長袖の服、日傘などを活用して、できるだけ肌に光を当てないようにするとともに、紫外線による日焼けを予防するのがいいでしょう。
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子供の日焼け対策はどうしたらいいの?
さて、日光によって皮膚の症状が起こる病気とその対処法についてと、予防のために日頃の紫外線対策が大切だということをご紹介してきましたが、お子さんの紫外線対策について悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昔は、骨の成長に必要なビタミンDを作るためには紫外線が必要であることから、子供の紫外線対策については特に考えられていませんでした。
しかし、現在では健康を維持するために必要な紫外線の量はわずかでよいということがわかり、それよりも早くから紫外線対策をすることで、大人になってからの肌の老化などを予防することができるという意見から、子供の紫外線対策は必要であるという考えが主流になっています。
ですので、次からはお子さんへの日焼け対策について考えていきましょう。
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日焼け止めは使うべき?
日焼け対策といえば真っ先に日焼け止めクリームが浮かびますが、これは大人と同様に有効な対策だと言えます。
しかし、お子さんの肌はデリケートですので、刺激が少ないものを選び、汗をかいたらこまめに塗り直してあげることが大切です。
また、日焼け止めを選ぶ際には、肌が赤くなったり火傷状の症状が出るUVBを防ぐ「SPF」や、肌を黒くしたりシワの原因になるUVAを防ぐ「PA」の表示に注目すると、より効果のあるものを選ぶ参考になります。
日焼け止めを使わない日焼け対策ってあるの?
日焼け止め以外での日焼け対策ですと、汗取りを兼ねて首にタオルを巻いたり、帽子をかぶらせたりすることなどが挙げられますが、嫌がる時には無理に使わせようとせずに、日焼け止めクリームと併用するのがいいでしょう。
そして、水で日焼け止めクリームが落ちてしまうことがある海やプールではラッシュガードの着用が注目されています。
最近では、学校のプールの授業でもラッシュガードの着用が許されているところが増えてきているようですので、学校指定のものを購入したり、気に入ったデザインのものを買って、お子さんが自分から着たがってくれるようにするといいかもしれませんね。
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日焼けを防ぐには外側からのケアだけでは不十分?
日焼けって外からだけブロックしようとしていると、やはり完全にカバーできなかったり、ちょっと油断して薄着したときに焼けてしまったりなど、なかなか完全に予防するのって難しいですよね。
また、どんなに日焼け止めで紫外線をブロックしようと思っても、もともと体質的に紫外線に弱かったら、外からブロックするだけでは不十分です。
さらに、紫外線はずっと降り注いでいるので、日焼けしやすい人は、実はオールシーズンで気にしないと危ないんですね。
(出典:https://www.kaiteki-eye.jp/mame/32/)
ちなみに、日焼けによる皮膚がんなどの病気は、少しずつダメージが蓄積してから、ある一定のレベルを超えたときに突然発症するので、日頃からのケアが非常に重要です。
特に、女性はお肌のケアに十分なお金をかけられる頃になってから頑張っても、
・遅かった・・・
・もっと早くからケアしておけば・・・
・同い年のあの子に完全に肌が負けてる・・・
という悲鳴をよく聞きますよね。
なので、気になる時期だけ日焼け止めを塗ってケアするのも大事ですが、飲むタイプの日焼け止めも有効に使って、内側と外側からしっかり早めにケアを始めることが、特に日焼けをしやすい方には大切なのです。
ただ、飲む日焼け止めといっても、様々な商品が売られているので、
・もう日焼けに悩まされたくない
・日焼けケアに早いうちから取り組みたい
と思っているなら、しっかり医学的な根拠のあるものを選ぶ必要があります。
なので、もし気になるなら、飲む日焼け止めについて、使用する前の悩みや疑問・使用感について以下の記事で詳しくまとめているのでチェックしてみてくださいね!
医学的な根拠はホント?疑り深いのでいろいろ調べてから使ってみたリアルな感想はコチラ!
まとめ
いかがでしたか。
日光によって起きる湿疹や痒みといった皮膚の症状は、普通の日焼けの他にもさまざまな病気がありますので、おかしいと感じる症状があれば、正しく治療するために医師の診察を受けるようにしてください。
しかし、いずれの症状でも、紫外線や日光を浴び過ぎないようにするというのが予防法としては有効ですから、日焼け止めクリームや紫外線対策グッズを活用し、日頃からのケアを大切にしましょう。
今回の記事を参考に、太陽と上手に付き合って、夏を思い切り楽しんでくださいね。
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日焼けを早く治すために一番大事なことを忘れていませんか?
日焼けによる様々なトラブルで困っていると、そのときの症状に合わせた処置をすることを考えると思います。
確かに、今起こっている症状に合わせた対症療法が最も効果的なのは事実です。
しかし、それは最も効果的な方法のうち、外側からの効果に目を向けたときです。
では、もう一つの最も効果的な方法が何かというと、それは内側からの効果に目を向けた方法です。
日焼けは皮膚がやけどした状態のことですが、やけどの症状がこれ以上進行しないように抑える処置が外側からの方法にあたり、一方で、やけどした肌の細胞を回復させてあげるのが内側、つまり身体の内側から回復を促す方法なのです。
それでは、内側からの回復を促進するために何が必要かというと、食習慣を含めた生活習慣の改善です。
つまり、肌の細胞の回復を活発にしてあげるためには、それがしやすい環境を作って上げる必要があるのです。
そして、そのために生活習慣を正してあげる必要があります。
しかし、これだけだと回復しやすい環境作りをしているにすぎません。
そこで、大事になるのが、回復しようとしている細胞に直接働きかけることなのです。
そうすることで、肌の細胞の回復を早めることができます。
では、肌の細胞に直接働きかけるためにどうしたら良いのでしょうか。
そこで、近年特に注目を集めているのがビタミンCの効果で、肌の細胞が再生するときに非常に重要な働きをしていることがわかってきています。
ただ、ビタミンCの摂取に効果があるといっても、摂り方を間違えるとかえって逆効果になってしまいます。
そこで、続いてビタミンCを上手に摂る方法についてご紹介いたします。
↓↓↓
「日焼けへのビタミンCの効果と上手な摂り方!副作用に注意!」
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