手足口病の感染力はいつまで強い?自粛期間はどれくらい?
乳幼児のお子さんを持つママなら誰もが一度は耳にしたことがある「手足口病」。
手足口病は比較的症状が軽い病気ですが、気をつけたいのはやはり「感染力の高さ」です。
そして、感染力が強いので、感染してからの潜伏期間や他人にうつしてしまう期間などが気になりますよね。
また、登校や出社はいつまで自粛し、いつからOKなの?といった、集団での行動を控えるマナーも知っておく必要があります。
そこで今回は、手足口病の感染力はいつまで強いのか、特に感染力が強く人にうつしてしまう期間など具体的な「感染力の強い時期」や、それに応じたマナーなどについてご紹介いたします。
目次
手足口病の感染力はいつまで強い?
手足口病の潜伏期間と感染経路についてはコチラ!?
手足口病はウイルス性の病気で、特に「感染力の高さ」で知られています。
ウイルスに感染してから発症までの期間を「潜伏期間」といいますが、これについては個人差があるものの、目安として「2~5日間」と言われています。
ただし、この期間中は発疹などの手足口病らしい症状は現れませんし、他人にうつすリスクもありません。
つまり、手足口病の場合は、具体的な症状が出てからの期間中に、他人にうつすリスクが高くなります。
したがって、お子さんの幼稚園や学校でのお友達に手足口病に感染した子がいたり、学校内で流行していると聞いたら、お子さんにも発熱やのどの痛み、発疹などといった症状が出ていないか、気をつけて見てあげましょう。
そこで気になるのは、具体的にどんな風に感染するの?ということですよね。
手足口病の感染経路としては、以下の3つが挙げられます。
1 ) 飛沫感染:唾液や鼻水にあるウイルスが咳やくしゃみなどによって感染すること
2 ) 接触感染:発疹や水疱にあるウイルスが他人との皮膚や衣類などの接触によって感染すること
3 ) 糞口感染:排泄物にあるウイルスを処理中に手などに付着し、口の中に入れることによって感染すること
つまり、「患者と接触すると、たいていの場合は感染する」ということがわかりますよね。
感染力はいつまで強い?自粛期間はいつまで?
先の感染経路から分かる通り、手足口病のウイルスは、唾液や鼻水、発疹部分、排泄物の中にいます。
そして、発症してから唾液や鼻水、及び発疹部分にウイルスが残っている期間は、だいたい2週間くらいと言われており、この時期が最も他人にうつしやすい期間にあたります。
ただ、唾液や鼻水、そして発疹部分や治りかけのかさぶたからウイルスがいなくなっても、排泄物にはまだウイルスがおり、それがいなくなるまでには1ヶ月くらいかかると言われているので、乳幼児の場合で排泄物の処理が必要な場合は、発症から1ヶ月は注意が必要と言えるでしょう。
したがって、手足口病の感染力が強いのは基本的に1ヶ月ですが、排泄物からの感染リスクがない場合は2週間ほどということになります。
それでは、活動の自粛期間はいつまでと考えたら良いでしょう?
実は、手足口病は、文科省の出席停止の対象の病気としては認定されていません。
しかし、園や学校によっては、園内規定で登園禁止にしているところも多いそうです。
そして、医師に診断をあおいでも、医師によって登校・登園・出社の判断基準はまちまちなため、水疱がなくなればOKという医師もいれば、熱がなく元気ならOKという医師もいるそうです。
なので、まずは出かける対象の施設(保育園、幼稚園、学校、会社など)に聞いてみると良いでしょう。
そして、聞いてもはっきりしない場合で、どうしても他人にうつすリスクが気になる場合は
・口内炎があるかどうか
・手足の水疱が乾燥しているかどうか
といったように基準をご自身で設け、飛沫感染や接触感染といった簡単にうつす状況を過ぎてから行動するなど、最低限のマナーを守ると良いでしょう。
ただ、手足口病にかかって免疫力や抵抗力が落ちて体が弱っているときは、別の感染症にもかかりやすくなっているので、何よりお子さんやご家族の体調を大事に考え、無理のないよう充分に体を休ませてから、登園や登校をさせるようにしたいですね。
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手足口病にかかったときに集団行動で気をつけたいルールは?
手足口病には予防するワクチンも根本的に効く抗ウイルス剤もありません。
したがって、発症してしまうと基本的な対症療法を行うことしかできないので、そもそもウイルスが体内に侵入してしまわないようにすることが何よりの予防法となります。
そのため、特に夏場の流行時には、手洗いやうがいを徹底することや、集団生活でタオルを共用しないことなどに気をつけ、ウイルスと物理的に接触しないようにしましょう。
また、なんと、感染しても発症しないケースもあるのですが、その場合でも排泄物にはウイルスが残ります。
そのため、知らず知らずのうちにウイルスを広めてしまうことにもなりかねないので、保育園などで排泄物の処理が必要な乳幼児のお子さんをお持ちのお母さんは、オムツの処理などに充分注意した方が良いですね。
そして、ご自身のお子さんに手足口病の症状があらわれたら、まずはマスクを着用させ、プールなどの接触感染する行為を控えさせましょう。
ただ、何より、無理に登園や登校をさせてはお子さんがつらいので、体力が回復するまで自宅で充分に休ませ、栄養のある食事を与え、しっかり睡眠時間を確保するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、手足口病の感染力はいつまで強いのか、特に感染力が強く人にうつしてしまう期間など具体的な「感染力の強い時期」や、それに応じたマナーなどについてご紹介しました。
感染力については、短くみても発症から2週間ほどが強く、排泄物と接触する機会のある場合は最大で1ヶ月ほどを強い期間としてみておかなければいけないのでしたね。
また、自粛期間については、そもそも文科省で登校を禁止されている病気ではありませんので、各自のマナーと判断力が大切になるということでした。
手足口病は夏になると流行する病気ですが、ご自身やご家族はもちろんのこと、ふだんお世話になっている方々へご迷惑がかからないように、早めの予防を心がけ、万一の時には適切に対処できるようにしたいですね。
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手足口病の感染や再感染をきちんと防ぐにはどうしたら?
手足口病に感染すると、子供は登園できなくなりますし、大人がかかると仕事に影響が出て大変なことになりますよね。
なので、感染や再感染はできれば避けたいところですが、実際は手洗いやうがいを徹底したところで、ウイルスが体に入ってくるのを100%防ぐことなど、無菌室に入らない限り不可能です。
それでは、どうしたら良いかというと、ウイルスが体に入ってきてもウイルスを退治できる体にしておけばよいのです。
つまり、人間が自然にもっている免疫力をしっかり高めておければ、たとえ手足口病の原因ウイルスに感染しても発症しないので怖くありません。
そこで、続いて免疫をつける上で最も良い方法についてご紹介いたします。
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