ロキソニンSの効果と副作用やプラス等との違い!歯痛には効く?
生理痛や歯痛や頭痛など、日常的な痛み止めにロキソニンを使いたいけれど、具体的な効果や副作用についてよく分かっていない方もいますよね。
そのため、ロキソニンSの具体的な効果と、ロキソニンとの違い、ロキソニンSの中でもプレミアムやプラス、テープ、ゲルなどとの違い、成分や効果時間や眠気などの副作用について知りたいのではないでしょうか。
それから、ロキソニンSの授乳中の利用や、コンビニや薬局など市販で買えるのかといったことや、何錠飲むのかなど用法と効かない場合もあるのかも気になりますよね。
そこで今回は、ロキソニンSの効果と副作用やプラス等との違い、また、歯痛には効くのかといったことなどについても詳しくお伝えしていきます。
目次
ロキソニンSの効果や副作用は?
ロキソニンと一言で言っても、「ロキソニン」というのは医療用の処方薬のことで、「ロキソニンS」は市販で販売されている第一三共の薬の名称になるのですが、ロキソニンSの方はコンビニや薬局でも購入が可能ですが、ロキソニンは病院で医師の処方がないと購入ができないという違いがあります。
そして、ロキソニンSは医療用の「ロキソニン錠60mg」と同様、ロキソプロフェンナトリウムを主成分とし、成分の量や添加物の内容と量、錠剤の大きさなどがいずれも同じという「スイッチOTC薬」です。
ただ、効能の対象となる病気・疾患によっては医師が診断をしないと処方ができないものがあります。
例えば、処方薬のロキソニン錠60mgが関節リウマチ、抜糸後の鎮痛・消炎などにも効果があるのに対し、市販のロキソニンSの効能・効果は次の通りとなっています。
・ 頭痛、生理痛、歯痛、抜糸後の疼痛、喉の痛み、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷後の鎮痛、悪寒、発熱時の解熱
なので、ロキソニン錠60mgについてより詳しく知りたい方は次の記事をチェックして下さい。
(関連記事:ロキソニン60mgの頭痛や生理痛などへの効能と副作用!何錠?)
一方で、ロキソニンSの中にも色々な種類があるのをご存知でしょうか?
・ ロキソニンSプラス
ロキソニンSプラスには胃に優しい成分が配合されているので、ロキソニンSの副作用で胃部不快感などが現れるのであれば、ロキソニンSプラスがオススメです。
・ ロキソニンSプレミアム
ロキソニンSプレミアムには鎮痛成分に加え、鎮静補助成分が配合されているので、より高い鎮痛効果が期待できるとのことで、つらい頭痛症を鎮静化したい方にはこちらがオススメです。
・ ロキソニンSパップ
湿布タイプのパップ剤で、腰や肩、関節・筋肉の痛みなどに優れた鎮静効果があるので、筋肉痛などのつらい痛みがある時に患部にフィットして貼ることができ、改善効果が期待できます。
ちなみに、ロキソニンSパップと似ているけれど用途などが異なるロキソニンテープという商品があるのですが、ロキソニンテープについては次の記事でより詳しくお伝えしています。
(関連記事:ロキソニンテープの効果と副作用や時間!かぶれや授乳中の時は?)
・ ロキソニンSゲル
パップ同様、筋肉痛などのつらい痛みがある時にオススメのゲルタイプで、塗るタイプなのでのびが良く、ひじやひざなどの関節部位にも塗りやすいですし、無色透明なので万一衣服についてしまっても目立つことがないそうです。
ロキソニンSの効果時間は?副作用も
ロキソニンSは通常、服用から20~30分ほどで効き目が現れ、その後5~7時間ほど効果が持続すると言われているので、即効性があり、とにかくすぐに痛みを抑えたい場合には助かりますよね。
一方で、ロキソニンSには副作用として、
・ 過度の体温低下
・ 虚脱
・ 四肢冷却
が報告されており、これ以外にも消化器系の症状(胃部不快感、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢)、むくみ・浮腫、じんましん、発疹、肝臓機能への影響などが心配されるそうです。
そのため、ロキソニンSを服用する場合は用法や用量を守って使用するようにしてください。
ちなみに、ロキソニンSには鎮静成分などの眠くなる成分が配合されていないので、副作用として眠気は現れにくいそうです。
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ロキソニンSの用法上の注意は?
ロキソニンSは症状が現れた時の頓服利用として、なるべく空腹時を避けてたっぷりの水で1回1錠を飲むようにしてください。
そして、服用間隔は4時間以上を開けるようにし、15歳未満の方は服用が禁止されているという注意点があります。
一方で、授乳中の方など、頭痛や生理痛で悩まされがちな女性がロキソニンSを服用して良いのか迷う方がいると思いますが、授乳中の場合は、安全性が確立されていないため基本的に禁止で、やむを得ない場合は医師に相談してからにしましょう。
ロキソニンSが効かない場合もある?
ロキソニンSは、万能の痛み止めではないので、一口で頭痛や腰痛といっても、ロキソニンSが効かない場合もあるそうです。
・ 頭痛
偏頭痛には効き目が現れにくいほか、脳疾患や副鼻腔炎による頭痛に対しても根本的な解決にはなりません。
・ 腰痛
ピリピリ・ジンジンといった神経の痛みには効果がありません。
・ 腹痛
胃が荒れて痛む場合には逆効果だそうです。
これ以外にも、歯痛には効き目が薄いといっている方も多いようですし、解熱薬として使用する場合にはそもそも平熱まで下げる必要がなく、ロキソニンSはあくまで対症療法として使う薬だということを理解する必要があります。
このように、ロキソニンSが効かないからといってむやみに用法・用量を守らずに用量を増やして飲んだりすると副作用のリスクが高まるだけなので絶対にやめましょう。
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ロキソニンSはインフルエンザの時に服用してはいけない?!
インフルエンザにかかった時も、熱や体の関節の痛みが生じるので、つい自宅にある解熱鎮痛剤に手を伸ばしてしまいがちですが、一言で解熱鎮痛剤と言ってもロキソニンSは禁忌とされているのをご存知でしょうか?
そして、インフルエンザの時にロキソニンSを服用すると、急性脳症や肝臓障害といった症状が起こるインフルエンザ脳症という症状が発生し、最悪の場合、命を落とすこともあるそうなのです。
そのため、解熱鎮痛剤の中でも市販薬の中ではロキソニンSは禁忌とされています。
それに対して、有効なのはアセトアミノフェンかイブプロフェンを成分とする解熱鎮痛剤のみなので、商品名で言うとタイレノールAか、子供なら小児用バファリンであれば問題ないとされています。
ただし、インフルエンザの恐れがある場合は、自己判断で決めずに、薬剤師に相談するか、早めに病院を受診することをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ロキソニンSの効果と副作用やプラス等との違い、また、歯痛には効くのかといったことなどについても詳しくお伝えしました。
ロキソニンSは医療処方薬のロキソニンのスイッチOTC市販薬で、成分や基本的な効果、副作用は同じですが、ロキソニンSはコンビニや薬局でも購入ができ、胃に優しいプラスやより鎮静効果の高いプレミアム、筋肉痛などに効果的なパップやゲルなどもあるのでしたね。
そして、ロキソニンSは即効性があり効果時間も7時間と長く便利な薬ですが、一部の頭痛や腰痛、歯痛などには効き目がなかったり、あくまで対症療法で根本的な病気の解決にはならないこと、胃痛などのリスクを考えて食後に水たっぷりで飲む、授乳中は避けるなどの注意点がありました。
それから、インフルエンザの時にロキソニンSを服用すると脳症になって最悪の場合命を落とす恐れもあるので、自己判断で服用せず医師に相談するようにしましょうね!
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