カロナールとロキソニンの違いと併用や飲み合わせの注意点!

風邪の発熱時や頭痛・生理痛といった痛みがある時には、カロナールやロキソニンなどの解熱鎮痛剤のどちらかをとりあえず使う方が多いと思います。

なので、カロナールとロキソニンの違いで効果や効果時間、強さ、飲む時の間隔、二つを併用しても良いのか、ボルタレンとの違いについて知りたいのではないでしょうか。

それから、カロナールとロキソニンは授乳期に使用しても良いのか、インフルエンザの際など飲み合わせの注意点についても気になりますよね。

そこで今回は、カロナールとロキソニンの違いと併用や飲み合わせの注意点などについて詳しくお伝えしていきます。

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カロナールとロキソニンの違いは?

カロナールとロキソニンはどちらも解熱鎮痛剤の医療処方薬で、ロキソニンに関してはロキソニンSが市販薬でも販売されているので、いずれかを自宅に常備していて、発熱時や痛みがある時に頓服している方が多いのではないでしょうか。

ただし、それぞれの違いや飲み合わせの注意点を理解して使わないと危険なこともあるので、しっかり理解して正しく使うようにしましょう。

カロナールとロキソニンの効果などの違いとは?

・ 作用の違い

カロナールとロキソニンはどちらも解熱や痛みの鎮静効果がありますが、効果を発揮する作用のメカニズムに違いがあります。

そして、カロナールはアセトアミノフェンを主成分とし、非ピリン系解熱鎮痛薬に分類され、脳の中枢神経や体温調節中枢に作用することによって、解熱鎮痛効果を現します。

一方で、ロキソニンは非ステロイド系抗炎症薬に分類され、体内の痛みや炎症、発熱を起こす原因物質プロスタグランジンの生成を抑制することで、症状を緩和し、解熱する効果が現れます。

・ 薬のタイプ

カロナールには内用薬として錠剤の他に細粒、シロップ、ドライシロップがあり、外用薬には坐剤があるそうです。

一方、ロキソニンには内用薬として錠剤の他に細粒があり、外用薬としてはテープ剤、パップ剤、ゲルもあるそうです。

・ 薬価

カロナールはジェネリック医薬品なので、薬価は比較的安く、カロナール200が1錠8.1円、300が1錠9.0円、500が1錠10.3円だそうです。

一方、ロキソニンは1錠あたり17.5円で、ジェネリックが5.6~9.6円とされています。

・ 効果や副作用の違いは?

カロナールはロキソニンと比較すると副作用が少なく効き目が穏やかで、安全性が高く、必要に応じて妊娠中や授乳期でも服用が許可されるケースもあるほどだそうです。

そして、ロキソニンは服用できない小さな子供でも安心して飲めるので、子供の発熱時などはカロナールの坐薬が処方されることが多く、低出生体重児、新生児及び3ヶ月未満の乳児をのぞき、子供に対しては体重に合わせて処方されるそうです。

もちろん、副作用が全く無いわけではなく、効果についても個人差があり、主な副作用としては発疹や嘔吐、食欲不振が報告されているそうです。

一方で、ロキソニンは解熱鎮痛薬として即効性と強い効果を期待できる薬ですが、その分副作用のリスクもあり、代表的なものが胃腸障害だそうです。

そして、吐き気、嘔吐、発疹などが現れることが多く、胃腸が弱い方や消化潰瘍の方は服用に注意が必要だそうです。

それから、低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立しておらず、15歳未満の利用や妊娠中や授乳期の服用も許可されていません。

・ 効果の持続時間は?飲むタイミングや飲む時の間隔についても

カロナールとロキソニンは共に効き目が現れるまでが早く、15分~60分ほどで、効き目の持続時間は2~7時間とされています。

もちろん、個人差はあるものの、すぐに効き始め、長く効果が持続することが特徴なので、1回服用したら少なくとも4~6時間は間隔をあけて、次の服用を行うようにしましょう。

そして、どちらの場合もできるだけ空腹時は避け、食後にたっぷりの水と共に飲むようにしてください。

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カロナールとロキソニンの併用や飲み合わせの注意点!

カロナールとロキソニンは作用の仕方は異なっていても、期待できる効果や副作用は基本的に同じ系統のものなので、一緒に飲むと効果が強くなるわけではなく、副作用のリスクを高めてしまうだけです。

そのため、例えば手元にカロナールとロキソニンが少しずつあり、途中でどちらかが欠品してしまうようであれば、どちらかを服用したら少なくとも6時間は空けて、別の種類を飲むようにし、同時に併用することはないようにしてください。

そして、日常的に使うのではなく、あくまで症状が出たときの頓服利用にとどめることが安全に服用するために必要なルールなので、必ず守るようにしましょう。

飲み合わせの注意点は?

身近な解熱鎮痛薬であるロキソニンですが、飲み合わせに注意が必要な薬はかなりたくさんあります。

・ワーファリン(抗凝固薬)、血糖降下剤、ニューキノロン系抗菌剤、抗生物質、メトトレキサートー、炭酸リチウム、チアジド系利尿薬、アルコール

それに対して、カロナールの飲み合わせに注意が必要な薬は次の通りです。

・ リチウム製剤、チアジド系利尿薬、アルコール、ワーファリン(抗凝固薬)、ニューキノロン系抗菌剤、抗生物質

どちらも色々とあるので、やはり常用使いはせず、あくまで頓服にして他の薬を処方してもらう場合に服用しているなら、必ず医師に伝えるようにしてください。

それから、重大な注意点として、ロキソニンは「インフルエンザの際の服用は禁忌」という点があります。

ロキソニンは、インフルエンザの罹患者が服用すると、急性脳症や肝臓の障害といった症状が起こるインフルエンザ脳症という症状が起き、手遅れになって死亡する事故も起きています。

一方で、カロナールはインフルエンザの際の解熱鎮痛剤として病院で医師に処方されることもあり、服用して問題のない薬なので、インフルエンザでつらい発熱を抑えたいという場合は、病院を受診してカロナールを処方してもらうようにしましょう。

そして、万が一、誤って自宅にあったロキソニンなどを服用してしまい、体調が悪くなっている場合は、すぐに病院を受診するようにしてくださいね。

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市販のロキソニンSを使うのは20歳から!

今回は医療処方薬のロキソニンとカロナールについて説明してきましたが、市販で販売されているロキソニンSはロキソニンと同様の成分や効果、副作用が現れるスイッチOTC薬です。

そのため、市販されているからといって気軽に子供に服用させることはできず、市販のロキソニンSは基本的に20歳を超えた成人のみを対象としています。

そして、10代以下の子供が飲むと、インフルエンザの時でなくても症状の重症化や異常行動の発生率が高くなっているので、くれぐれも10代以下の子供の薬の服用時には気をつけるようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、カロナールとロキソニンの違いと併用や飲み合わせの注意点などについて詳しくお伝えしました。

カロナールとロキソニンの違いについて、その成分や作用の仕方、効果や副作用の現れ方、妊娠時の利用などについて説明し、カロナールの方が比較的安全性が高く子供も使えて、効き目が穏やかなことが特徴で、ロキソニンは効き目が強いですが副作用のリスクも高く、特にインフルエンザの方が服用すると危険なので禁忌とのことでしたね。

そして、カロナールとロキソニンにはどちらも飲み合わせに注意が必要な薬が多く、アルコールもオススメできないので、あくまで頓服利用にとどめ、医師に処方してもらいながら安全な範囲内で使うようにしましょう。

また、これは市販薬のロキソニンSについても同じことが言えるので、解熱鎮痛目的でむやみに使わないようにしましょうね!

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