マイコプラズマの血液検査数値の見方と陽性の基準!費用と時間も
マイコプラズマによる肺炎は4年に1度オリンピック開催の年と同時に流行することがよくあり「オリンピック熱」と言われることがあります。
そして、このマイコプラズマ感染症の検査はレントゲンと血液検査が主流となっていますが、血液検査はどのような数値で判断しているのか、肺炎と同じくcrp値で陽性かどうか判断しているのか気になりますよね。
また、マイコプラズマ感染症かどうかを血液検査で判断するためには時間を要する必要があるのか、費用はいくらかかるのかも気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、マイコプラズマの血液検査数値の見方と陽性の基準や費用と時間についてお伝えします。
マイコプラズマの血液検査数値の見方と陽性の基準は?
マイコプラズマの血液検査による判断は通常よりも難しくなっています。
というのも、体内で菌が悪さをしていると白血球数やcrp値(炎症の度合いにより高まる値)で普通は高い値が出てくるのですが、マイコプラズマではほとんどこれらの値は変化しないため、通常の血液検査による数値の確認では判断ができないことが多いのです。
そのため、マイコプラズマかどうかを確認する数値はマイコプラズマの抗体(MPHA)の数となり、症状があらわれた時と2週間経過後の回復期に2回血液採取を行って、マイコプラズマの抗体(MPHA)の数が上昇しているかを確認します。
しかし、一回しか血液採取ができない場合は血液を採取して2種類の免疫抗体を比較し、抗体の量の比が40倍以下なら陰性、320倍以上で陽性と診断します。
また、40~320倍の値になった場合はレントゲン検査などを行って感染していないかをチェックします。
そして、注意すべきことは、検査にかかる時間は30分程度の時もありますが一部診療所では検査結果がすぐに出てこないで1~2週間かかることがある点です。
つまり、血液検査を2回やるパターンは2週間も時間がかかり、1回で済ませる場合も病院によっては検査結果が出るまで1~2週間もかかることがあるということです。
◇検査費用はどうなの?
マイコプラズマによる肺炎の検査はレントゲンのみであった場合は数千円の費用で済み、血液検査がプラスされると考えた場合だいたい5千円で済むでしょう。
しかし、2回検査を行う場合は、その分追加費用がかかってしまいます。
また、病院と診療所でも検査費用が異なってきますが、大学病院の場合はもっと高くなってしまうケースもあるので、費用が気になる人は事前に確認しておく方が良いでしょう。
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マイコプラズマの血液検査以外の方法は?
マイコプラズマに感染しているかの確認は血液検査やレントゲン検査が多いのですが、それ以外にも綿棒により喉の壁から咽頭スワブ(ぬぐい液)を検出するLAMP法という検査があります。
というのも、マイコプラズマ肺炎になると咽頭から気管支の粘膜に菌が出るようになるので、綿棒により喉の壁から検体を採取して感染しているかを確認するという方法が有効になるのです。
ちなみに、このLAMP法の結果が判明するまでかかる時間は2~3日ほど必要となります。
もう一つは同じく咽頭スワブを採取して10分程度でその場で結果が判明する迅速検査を行う方法がありますが、こちらはすぐに結果が判明する利点がありますがLAMP法よりも精度が落ちてしまいます。
このように、血液検査以外でも検査を行うことができるので、これらの方法を行う医療機関も増えています。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
今回は、マイコプラズマの血液検査数値の見方と陽性の基準や費用と時間についてお伝えしました。
マイコプラズマによる肺炎は通常の肺炎と同じような血液検査の数値比較では見つからないので、2回の血液採取によってマイコプラズマの抗体の数が増えているか、また1回の血液採取の場合は免疫抗体の数値を比較した結果で判断するということでした。
また、検査結果が判明する時間も2回の場合は2週間かかり1回の場合でも病院によっては時間がかかるということでしたね。
そして、検査費用は1回なら大体5千円くらいで済むが2回ならもう少しかかるということでした。
最後に、今回はマイコプラズマに感染しているかを調べるための検査方法について、血液検査や他の方法について説明しましたが、もっとも大切なのは感染しないで検査そのものを行わないで済むことなので、しっかりと感染予防を行うようにしましょうね。
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