ノロウイルスはくしゃみや鼻水で感染する?感染経路の正しい知識
ノロウイルスでは、牡蠣などの二枚貝を直接食べる経口感染が感染経路として知られていますよね。
ただし、ノロウイルスは感染力が非常に強いため、感染した人から別の人への感染も起こるそうなので、くしゃみや鼻水などでも感染するのか気になるのではないでしょうか。
また、ノロウイルスの感染経路についての正しい知識も知りたいですよね。
そこで今回は、ノロウイルスはくしゃみや鼻水で感染するのかといったことや、感染経路の正しい知識について詳しくお伝えしていきます。
ノロウイルスはくしゃみや鼻水で感染する?感染経路について
ノロウイルスといえば、冬から春にかけて旬を迎える生牡蠣を食べると感染するというイメージが強い方が多いのではないでしょうか?
ただ、実は、こうした原因食材を直接口に含む経口感染以外にも、人から人への感染も多く、ある大学の研究結果によると、人から人への感染例の方が、直接食材を食べての感染よりも上回るとされています。
そのため、ノロウイルスは集団感染を起こしやすく、学校や保育園などで一気に感染者が現れ、中には死亡してしまう例もあるので、注意が必要です。
ノロウイルスの感染経路は?
ノロウイルスの感染経路は、細かく分けると次の5つとされています。
1、 牡蠣などの二枚貝を加熱せずに食べる
2、 感染者の便や吐瀉物のノロウイルスが手に付着する
3、 ノロウイルスが手についたまま調理をする
4、 乾燥して風に舞ったノロウイルスが体内に入る
5、 ノロウイルスに汚染された井戸水を飲む
1については前述の通りですが、二枚貝といえばシジミやアサリもあるものの、こうした貝類は生で食べることがほとんどなく、生食で食べる牡蠣が原因食材となることが圧倒的に多いんですね。
そして、ノロウイルスの感染で最も恐ろしいのが、便や吐瀉物のノロウイルスが手に付着することです。
これは、家庭内で感染した子供のオムツや吐瀉物の処理を行なう大人に多い感染経路ですが、ノロウイルスで下痢や嘔吐に襲われ使用したトイレや、吐瀉物がついて十分に消毒されていないタオルやベッドシーツなどの共用でもうつることがあります。
また、突然の嘔吐などで室内の床などを汚してしまった際、対処が遅れて乾燥してしまうと、風でノロウイルスが舞って、体内に入って乾燥しやすくなるとされていて、これは空気感染と言われています。
それから、最近ではあまりありませんが、ノロウイルスに汚染された井戸水を飲むことでも原因になることがあるので、田舎などで井戸水を飲む機会がある方は注意するようにしましょう。
このように、ノロウイルスでは便や吐瀉物に含まれるウイルスが非常に感染力が強く、それが何らかの経路で体の中に入ることによって感染することがわかります。
そして、人の体の中に入るとウイルスは増殖を始めるので、もちろんくしゃみや鼻水などにもウイルスは含まれているのですが、それは微量で、こうしたくしゃみなどが付着することで感染するのは稀な例とされています。
それでも、感染する確率はゼロではないので、ノロウイルスに感染した人や、感染した人が家庭内や学校などそばにいる人は、使い捨てのマスクを着用し、手洗いやうがいを徹底することで予防するようにした方が安全です。
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ノロウイルスの感染期間は?
ノロウイルスでは、くしゃみや鼻水よりも、便や吐瀉物からウイルスが大量に排出されるため、下痢や嘔吐などの消化器系のつらい症状が現れます。
そして、その症状のピークは大人で1~3日程度、子供の場合で3~5日程度が平均とされていますが、ノロウイルスは非常に抵抗力が強く、症状が緩和されてからも体内で残存し続けるのです。
それから、そのウイルスの残存期間は発症から約1ヶ月間とされていて、この期間、便からはウイルスが排出されているため、トイレなどの共用で他の人へうつしてしまう恐れもあるのです。
そのため、ノロウイルスにかかった場合は、少なくとも1ヶ月の間は無理をしないようにし、家庭内ではトイレを使用した後にしっかりと消毒を行なうなど、他の人へ感染しないように配慮することが大切です。
そして、1ヶ月の間は体の免疫力も下がっていて、ノロウイルスを再発してしまったり、他のウイルスにも感染しやすい期間なので、十分に注意するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ノロウイルスはくしゃみや鼻水で感染するのかといったことや、感染経路の正しい知識について詳しくお伝えしました。
まず、ノロウイルスの感染経路としては、牡蠣などの原因食材を口に含むことによる経口感染以外にも、感染した人のウイルスが付着した場所に触れたり、タオルやトイレの共用で起こる接触感染などもありますが、くしゃみなどによる感染は少ないのでしたね。
ただ、可能性はゼロではないのでマスクを着用するようにすると良く、ノロウイルスは感染力も残存力も強く、発症から1ヶ月は便から排出され続けるので、この間は他の人へうつさないように配慮が必要とのことでした。
また、感染者自身も免疫力が低くなりノロウイルスを再発したり他のウイルスに感染する恐れもあるので、発症してから1ヶ月は無理をせず、注意するべきなのでしたね。
こうしたノロウイルス対策には、体の免疫力が鍵となるので、次の記事もチェックしましょう!
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