ロタウイルスの消毒方法と消毒薬のおすすめ!ミルトンは有効?

1感染力がとても強いことで知られるロタウイルスは、特に子どもが感染しやすいウイルスだと言われています。

なので、子どもがロタウイルスに感染してしまったら、他の家族に感染しないように消毒をしなければいけませんが、その正しい方法をご存知でしょうか。

また、ロタウイルスの消毒では熱湯やハイター、ミルトンなど様々な方法を耳にしますが、どの程度の濃度で使うのか、またアルコールの消毒薬では効果は無いのか気になりますよね。

さらに、感染者の衣類の洗濯や嘔吐してしまったカーペットなどの処理方法など、注意点は山積みです。

そこで今回は、ロタウイルスの消毒方法と消毒薬のおすすめについてご紹介いたします。

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ロタウイルスの消毒薬のおすすめはコチラ!?アルコールは?

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残念ながらロタウイルスの消毒にはアルコールは効果が無く、「次亜塩素酸ナトリウム」という成分が含まれている消毒薬が必要です。

専用の「次亜塩素酸水」や「ノロキラー」なども市販されていますが、もっと身近なもので言えば、家庭用の漂白剤に含まれているため、キッチンハイターなどで代用できます。

また、哺乳瓶用消毒の「ミルトン」にも次亜塩素酸ナトリウムが含まれていますので、赤ちゃんがいるご家庭でしたら、ミルトンを使って頂ければ良いかと思います。

そして、何を消毒するかによって、それぞれの濃度を薄めて変える必要がありますので、消毒方法とあわせて、のちほどご紹介していきますね。

ロタウイルスを消毒する前の注意点はコチラ!?

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まず、消毒をする際の注意点として、マスクや手袋、ヘアキャップ、袖付きエプロンなどを全て使い捨てで用意するのがベストで、終わったら密封して処分するようにしましょう。

繰り返しになりますが、ロタウイルスは子どもが感染しやすいウイルスとはいえ大人にも感染しますし、その症状はかなり辛いので、防御をしっかりしてから消毒するようにしてくださいね。

また、消毒をする際には必ず換気を良くして、子どもがいる場合は別の場所に移動させるようにしてください。

そして、消毒液は時間が経つと効果がどんどん弱まりますので、なるべく消毒する当日に作り、使い切るようにしましょう。

ロタウイルスの消毒の方法はコチラ!?濃度はどのくらい?

1)便や嘔吐物が付着した衣類の消毒

・消毒液の濃度

便や嘔吐物の消毒には、消毒液を0.1% (1000ppm )の濃度にする必要がありますので、500ml (ペットボトル1本)の水に対する分量をご紹介していきます。

ミルトンの場合は500ml の水に対して50ml が適切なのですが、専用容器で50ml が計れるようになっているので、そちらを使って計れば大丈夫ですね。

一方、キッチンハイターの場合は500ml の水に対して10ml が適切なのですが、これはペットボトルの蓋を使って約2杯弱分になるそうです。

・消毒と洗濯の方法

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嘔吐物や便は、消毒液をかけたキッチンペーパーなどで拭き取り、ビニール袋に入れてからさらに消毒液をかけ、ビニール袋を縛り密封します。

そして、洗濯の際は、バケツに消毒液を入れ、嘔吐物などを拭き取ったあとの衣類を入れて10分以上浸けておきます。

そのあとに洗濯機で洗濯するのですが、その際に家族の他の衣類などを一緒に洗濯するのは絶対に避けるようにしてください。

また、日光で乾燥させるのも良いですが、ロタウイルスは85度以上の熱に1分あたると死滅すると言われていますので、乾燥機で高温乾燥させるほうが良いようです。

最後に、使い終わった洗濯機や乾燥機には下記でご紹介する0.02% の濃度の消毒液をスプレーして、消毒しておくようにしましょう。

2)食器などの日用品やドアノブや家具などの消毒

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・消毒液の濃度

便や嘔吐物のようにウイルスが確実にいる物以外にも、家庭のさまざまな場所にウイルスは飛び散っていますので、消毒をする必要があります。

その場合の消毒液の濃度は、0.02% (200ppm )が適切だと言われていて、ミルトンの場合は500ml の水に対して10ml 、ハイターの場合は 2ml (ペットボトルの蓋の半分弱) になります。

・消毒の方法

日用品などの場合は広範囲を消毒する必要がありますので、スプレータイプのボトルに入れて、家族の手が良く触れる場所に、まんべんなくスプレーするようにしましょう。

また、食器の場合は85度以上の熱湯に1分以上浸けておくと、さらに殺菌効果が高まるようですよ。

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ロタウイルスの消毒はカーペットの場合はどうする?

ロタウイルスに感染してしまうと、子どもがカーペットに嘔吐してしまうことは良くありますが、その度にカーペットを買い替えるのも大変ですよね。

ただ、衣類と違ってカーペットは大きいので、消毒も手間がかかると考えられてきましたが、千葉県長生保健所が考案した方法が簡単だと話題を集めたそうですので、その方法をご紹介しますね。

まず、消毒に必要な物は「消毒液をかけたキッチンペーパー」「厚手のペットシート」「レジャーシート」「タオル2枚」「熱湯」で、85度以上の熱湯による加熱消毒を行います。

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・消毒の方法

1)嘔吐物は消毒液をかけたキッチンペーパーなどで拭き取り、前述したように処分します。

2)ペットシートの吸水面を上に向けて消毒したい範囲にかぶせます。

3)熱湯をペットシートに注ぎます。その際、火傷をしないように注意してください。

4)ペットシートの上にレジャーシートをかぶせて、さらにタオルを2枚かぶせます。

5)冷めたら終了(10分以上は放置)ですので、ペットシートなどを片付けて自然乾燥させます。

他にも、カーペットに当て布をしてアイロンで高温殺菌する方法もありますが、想像よりもウイルスは飛び散るものですし、ペットシートを使って広範囲を消毒するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ロタウイルスの消毒方法と消毒薬のおすすめについてご紹介いたしました。

ロタウイルスの消毒にはアルコールでは効果がなく、次亜塩素酸ナトリウムという耳慣れない成分が必要ですが、意外にもキッチンハイターやミルトンなど身近なもので代用できるのは朗報でした。

そして、ロタウイルスは感染力がとにかく強いので、家族が一度感染してしまうと、他の家族に感染させないために、入念な消毒が必要ということがわかりました。

できれば、日頃から感染予防対策を心がけておくことで、ロタウイルスの脅威から家族全員を守りたいものですね。
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