とびひが顔にでた子供への対処法と注意点!治らない原因は?
あせもや虫さされの炎症が腕や足に現れ、かゆみを我慢できずに手で掻くと、細菌が入り込んで体の他の部位がとひび状態になってしまいます。
そして、特に子供の場合、顔にとびひができることが多いようですが、原因は何なんでしょうか?
また、子供のとびひでなかなか治らない時の対処法やその原因、また、飲み薬など薬の注意点なども知っておきたいですよね。
そこで今回は、とびひが顔にでた子供への対処法と注意点、また、治らない原因について詳しくお伝えしていきます。
目次
とびひが顔にでた子供への対処法と注意点!治らない原因は?
とびひはよくある皮膚炎の一種と軽く見られがちですが、実は皮膚炎の炎症部分を手で掻くことにより、細菌が紛れこんで生じる感染症です。
そして、この細菌は黄色ブドウ球菌や溶連菌といって、健康な人の皮膚に普段から存在する常在菌と言われています。
それから、特に鼻の中は細菌が多く、子供など指を鼻の中につっこむと、手に常在菌がうつり、汗や汚れがたまりやすい顔に触れることでとびひが広がります。
そのため、とびひの症状ができる時は、顔の鼻の周りや手から広がっていくと言われています。
ただ、顔はかいた汗がたまりやすく、汗腺がつまると新たなあせもができ、炎症が治まらず、とびひの治療をしていてもいたちごっこになってなかなか治らないですよね。
その他、顔でなくても子供のとびひは治療期間が長引きやすいのですが、その原因は次の4つが考えられます。
1)とびひの水疱が破け内溶液が侵出しており、ガーゼで保護されていない
2)爪の中など手が不衛生な状態のままになっている
3)原因菌に効く内服薬を服用していなく、皮膚の炎症の塗り薬だけ使用している
4)症状に適していない塗り薬が処方されていて、炎症が悪化してしまっている
このように、とびひの水疱は薄くて破けやすく、中から細菌を持った内容液が浸出し、不衛生な状態の手で触るととびひの進行が止まらず治療をしても追いつきません。
それから、細菌は皮膚の中で繁殖するため、皮膚の表面だけを塗り薬で対処するのではなく、内服薬で体の中から菌を退治する必要があるのです。
そして、症状も2種類に分かれ、さらにその症状の重度によって適切な治療薬が異なるので注意しましょう。
ただ、家庭に置いてある塗り薬だけを使って、体の中の菌を自然治癒できる場合もあるようですが、ごく稀な例なので、症状が現れたらできるだけ早く病院を受診しましょう。
そこで、とびひの種類別や重度によっての対処法について次の通りご紹介します。
1) 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)
・症状
皮膚のかゆみが我慢できず、かき壊した炎症部位に小さな水ぶくれができて、だんだんと膿がたまり、破れて出てきた液を触った手でまた他の部位に触りとびひが現れます。
そして、とびひのほとんどはこのタイプで、特に7歳以下の乳幼児が夏にかかりやすい症状で、原因菌は黄色ブドウ球菌と言われています。
・治療法
黄色ブドウ球菌によく効く抗菌薬の内服薬を3~4日分と、抗生剤入りの軟膏薬を処方されるので、シャワーなどを浴びて衛生的な状態になった炎症部位に薬を塗ります。
そして、炎症部位がむきだしになっていると、そこから接触感染を起こすこともあるので、薬を塗った上からガーゼで保護し、包帯や固定テープでしっかりと保護します。
また、病院では包帯を使うことが多いですが、ホームケアでは難しいので、簡単に貼れる固定テープがオススメで、敏感肌用のタイプなども出ています。
・固定テープ
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ちなみに、症状が初期状態で、まだ水疱が破裂していないようであれば、炎症のかゆみを抑える目的でステロイドの軟膏薬を処方されることがあります。
なので、とびひで病院を受診すると、「ロコイド」や「リンデロン」といったステロイド薬を処方される方も多いのではないでしょうか?
しかし、ステロイドには免疫力を低下させ、細菌を繁殖させて炎症を悪化させてしまうケースがあり、重度によってはステロイドはとびひの治療に向かないとされています。
ただ「テラコートリル軟膏」など、ステロイドと共に、細菌感染を防ぐ抗生物質をバランス良く含んだ薬もあるので、医師とよく相談して処方してもらうようにしましょう。
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それから、ステロイド配合薬を使用する場合は、必ず使用量は適量にとどめ、使用は1~2週間以内など、薬に応じて定められた期間内で終えるようにしましょう。
そして、使用上の注意を誤ると、炎症が悪化したり顔が赤らんだり、ステロイド特有の副作用がでる場合があるので、その場合はすぐに使用を中止して病院を受診しましょう。
2) 痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)
・症状
炎症部位が赤く腫れ、小さな水ぶくれができ、すぐに厚いかさぶたが現れ、強い炎症が出て、痛みや発熱、リンパ節の腫れや、稀に喉の痛みも現れる重い症状です。
そして、このとびひは1年を通して現れ、子供よりも大人がかかりやすく、重症化しやすい病気で、溶連菌という細菌が原因と言われています。
・治療法
飲み薬には、溶連菌によく効くペニシリン系のものと、黄色ブドウ球菌の同時感染も考慮して混合薬を処方される場合もあります。
また、抗菌作用のあるフシジンレオやゲンタシンなどの塗り薬が処方されるので、シャワーで汚れを洗い流し清潔にした炎症部位に塗りましょう。
そして、痂皮性膿痂疹の場合はかさぶたが厚く、簡単には剥がれないのですが、かゆみや痛みも強く、掻きむしる可能性があるので、できればガーゼで保護しましょう。
こうして、症状に応じて適切な薬を処方されるので、必ず最後まで飲みきるようにしましょう。
もし、炎症がおさまってきたからといって飲み薬の服用を止めてしまうと、特に痂皮性膿痂疹の場合はかさぶたが取れても菌が残るので、再発の危険性があります。
そのため、皮膚の症状が治まり、病院を受診すると、さらに10日間ほど内服薬を続けるよう処方されるケースが多いので、必ず医師の診断に従うことをオススメします。
また、両方の種類に共通して、顔にとびひができた場合、鼻の中などにできるとケアが難しく、目のまわりなどは薬を塗って良いか心配ですよね。
とびひが鼻の中や目のまわりにできた場合の対処法にはソンバーユがオススメ!
ソンバーユは馬の脂で作られた軟膏で、殺菌作用と保湿効果に優れ、赤ちゃんでも安心して使うことができ、ベビー用なども販売されています。
そして、皮膚科で処方される抗菌薬を塗った上からソンバーユで保護するように塗ると、鼻の中でもかゆみが抑えられ、炎症の悪化を防ぐことができます。
それから、目の周りは皮膚が薄く、ステロイド入りの塗り薬などは使用することができないので、とびひができてしまったら、ソンバーユで対処しましょう。
ただ、ソンバーユは稀に子供の肌に合わずかえって炎症が悪化してしまう場合もあるので、炎症が起こるかチェックを行ってからにすると安全です。
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また、おでこなど髪の毛が触れて炎症に刺激を与えやすい部分は、髪の毛を結んで清潔な状態を保つようにし、塗れタオルで汗をこまめに拭くなど工夫が必要です。
それでも、かゆみがあまりにひどく我慢できない場合は、皮膚科で抗ヒスタミン薬を処方してもらえるので、医師に相談してみることをオススメします。
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とびひの時の洗顔がピリピリして痛い!オススメは?
あせもや虫さされもそうですが、とびひなどの炎症部位を洗うとき、普段のボディソープや洗顔フォームを使うとピリピリして痛く、おっくうになってしまいますよね。
ただし、とびひを早く治すためにも皮膚を清潔な状態に保つことは大切で、特に薬を塗る時に不衛生な状態だと、かえって炎症が悪化することがあるので注意しましょう。
そこで、刺激を与えるとさらに症状を悪化させる原因になるため、とびひの時は普段のボディソープなどの使用をやめて、低刺激のものに切り替えるようにしましょう。
そして、子供や赤ちゃんでも安心して使えて、低刺激タイプの全身用の商品は色々と出ているので、肌に合うものを使用することをオススメします。
・パックスベビー
赤ちゃんの皮脂にも含まれるパルミトオレイン酸を多く含むマカデミアナッツ油を配合しており、赤ちゃんの肌にしっとりとなじみます。
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・アトピタ
クリーミーな泡立ちで皮脂を取りすぎることなく、洗い上がりも肌がつっぱらずしっとりとしていて、アトピーがある子でも刺激が少なく赤みが出にくいようです。
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・ベビー全身シャンプー
生まれたその日から使えることが特徴で、水と同じくらい低刺激で、万一目に入ってしまっても慌てずに、安心して赤ちゃんの肌をやさしく洗い上げることができます。
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突然とびひになってしまった時でも慌てずにシャワーをさせてあげられるように、こうした低刺激用の石けんなどは常備しておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、とびひが顔にでた子供への対処法と注意点、また、治らない原因について詳しくお伝えしました。
まず、とびひは炎症によるかゆみがあるところを手で掻き、細菌が皮膚の中に入り感染する病気なので、手が不衛生だったり、症状に合った治療をしていないと治らないことがあるのでしたね。
そのため、とびひの種類や重度に応じて適切な対処法を紹介し、ステロイド薬を使う時はとびひが初期の時のみにし、使用上の注意を守って副作用を防ぐべきとのことでした。
そして、鼻の中や目の周りなど、ケアがしづらい部分にとびひができた場合はソンバーユで保湿をしたり、髪の毛は結んでおでこを出すなど、工夫が必要とお伝えしました。
さらに、刺激が少なく赤ちゃんも安心して使える全身用固形石けんなどを紹介したので、必要に応じて使ってみましょうね。
顔のとびひは治療も難しいですが、子供も辛いので、早めに対処して1日も早くきれいな顔になるよう注意してあげましょう!
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