とびひが鼻にできた時の対処法!ガーゼの処置や鼻の中の時も!

画像1とびひは、あせもや虫さされの炎症のかゆみを我慢できず、手で掻くことがきっかけで、水ぶくれが手や鼻から広がっていく病気です。

そのため、とびひの症状が鼻にできた時、早めに対処すると良いのですが、ガーゼなどはどのように使うと良いのでしょうか?

また、とびひが鼻の中にできてしまった時の対処法も気になりますよね。

そこで今回は、とびひが鼻にできた時の対処法や、ガーゼの処置や鼻の中の時について詳しくお伝えしていきます。

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とびひが鼻にできた時の対処法!ガーゼの処置や鼻の中の時も!

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暑い夏の季節は、汗をかきやすくあせもができたり、虫さされで現れた炎症を手で掻き壊し、傷口に細菌が入り込むことで、炎症が体のあちこちに広がってしまいます。

そして、この症状のことを正式には「伝染性膿痂疹」と言いますが、まるで火事の飛び火のようにあっという間に広がることから「とびひ」とも呼ばれています。

また、とびひの原因菌は、人の皮膚や鼻の中に普段からいる常在菌なので、鼻をほじくったり、集団行動が多い乳幼児ほどかかりやすい病気と言われています。

そのため、鼻の周囲からとびひが始まり、手や顔、足など体のあちこちに広がってしまいますが、とびひには次の2タイプがあります。

1) 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)

かき壊した炎症部位に小さな米粒大の水ぶくれができて、だんだんと膿がたまり、やがて破れて出てきた液を触った手でまた他の部位に触ることで炎症が悪化していきます。

とびひのほとんどはこのタイプだとされており、特に7歳以下の乳幼児が夏にかかりやすい症状で、原因菌は黄色ブドウ球菌です。

2) 痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)

赤く腫れた炎症部位に、小さな水ぶくれができ、すぐに厚いかさぶたが現れ、炎症が強く痛みや発熱、リンパ節の腫れや、稀に喉の痛みも現れる重い症状です。

そして、このとびひは1年を通して現れ、子供よりも大人がかかりやすく、重症化しやすい病気で、レンサ化膿菌という細菌が原因になって現れます。

水疱性膿痂疹の場合の対処法はコチラ!?

そこで、水疱性膿痂疹で水疱が破れやすく、膿を触ることによって広がりやすいタイプのとびひでは、炎症部分に触らないようにケアすることが適切です。

ただ、鼻の周りや鼻の中などは手でつい触ってしまいやすく、また小回りが効かないので治療が難しいですよね。

なので、とびひが鼻にできたら、次の方法を参考に対処していきましょう。

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1) とびひの症状が鼻の周りや顔などに現れ始めたら、できるだけ早く皮膚科を受診し、医師に詳しく診断してもらいましょう。

2) 水疱性膿痂疹であれば、黄色ブドウ球菌によく効く抗生物質が入った内服薬が処方されるので、それを3~4日服用します。

3) 同時に、抗菌作用のあるフシジンレオやゲンタシンなどの塗り薬が処方されるので、シャワーで汚れを洗い流し清潔にした炎症部位に塗ります。

4) とびひの水ぶくれがかさぶたになるまではガーゼで保護し、上から水ぶくれの浸出液を吸収する亜鉛華軟膏を塗り、次のような固定テープでしっかりと止めます。

・ニチバンスキナゲート

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低刺激でかぶれにくいタイプで、薄くしなやかな貼り心地で、はがす時の痛みが少なくムレが少ないのでオススメです。

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また、ニチバンからはシアテープなど、水に濡れてもはがれにくい固定テープもあり、汗をかきやすい子供にもオススメです。

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ただ、鼻の上や鼻の下は、部位が小さく固定テープを使いづらいので、そんなときはワンタッチで貼れる減菌パッドがオススメです。

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通気性と吸収性に優れ、ふっくらとしているので、張り替えるときも傷口のかさぶたを剥がして炎症を悪化させる心配が少ないです。

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それから、鼻の中にとびひができるとガーゼで保護ができないのですが、子供がかゆみに我慢できず鼻の中を手で触れないように、馬油を塗るのもオススメです。

・ソンバーユ

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ソンバーユは馬の脂で作られている軟膏で、殺菌作用と保湿効果に優れ、赤ちゃんでも安心して使える「ベビーソンバーユ」などもオススメです。

そして、皮膚科で処方される抗菌薬を塗った上から、ソンバーユで保護するように塗ると、かゆみが抑えられ、炎症の悪化を防ぐことができます。

もしもかゆみがあまりにひどい場合は、皮膚科で抗ヒスタミン薬を処方してもらえるので、病院で医師に相談してみましょう。

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このように、とびひは皮膚の中に細菌が入り込んで体中に広がってしまう病気なので、体の中の菌を殺し、化膿部位をできるだけ早く治す対処法が必要になります。

そして、化膿部位への薬の処方を行う際には、次の2点を守るようにしましょう。

1)塗り薬を塗る時は、先に必ずシャワーなどで炎症部位を清潔にしてから行わないと、不潔な状態ではかえってとびひを悪化させるので注意しましょう。

また、普段のボディソープなどでは刺激が強すぎる場合があるので、次のような低刺激の固形石けんを泡立てて、泡で優しく包み込むように洗ってあげましょう。

・シャボン玉ベビーソープ固形タイプ

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保湿性に優れたアボカドオイルと上質な天然油脂を原料にしているため、刺激が少なくしっとりと肌を保湿する作用があり、赤ちゃんも安心して使えます。

それから、指で直接炎症部位に塗り、その手で他の皮膚を触ると炎症を悪化させてしまうので、綿棒を使い、部位ごとに使い捨てることをオススメします。

ちなみに、とびひはこうした接触感染で、看護する側の皮膚にも簡単にうつるため、家族内の感染予防のためにも、直接触るのを避けるようにしましょう。

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2) 家族内全員の手の爪は短く丸く切り揃え、手洗いを徹底しましょう。

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そして、とびひに感染している人のタオルを他の人が共用することも接触感染の原因となるので、タオルは使い分け、患者用の物は使い捨てると良いでしょう。

ちなみに、お風呂への入浴も別々にし、患者はシャワーだけにすることをオススメします。

このように、早めに病院で受診し処方された薬を注意しながら使い、細やかなホームケアを行うことで、鼻などケアしづらい部位の症状も問題なく治すことができます。

そして、水疱性膿痂疹の場合は、7日~10日間ほどでかさぶたがキレイに取れ、完治できますので、最後まで丁寧にホームケアを行って炎症の再発を防ぐようにしましょう。

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痂皮性膿痂疹の場合の対処法はコチラ!

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とびひで、水疱性膿痂疹だと水疱が破けやすく、鼻の周りなどがぐじゅぐじゅと化膿して、とびひが悪化しやすくケアが大変ですよね。

ただ一方で、痂皮性膿痂疹の場合はかさぶたが厚く破けにくいですが、炎症が強く痛みを伴い、全身に広がるので症状が重くなりやすく、このタイプの治療も大変です。

そのため、皮膚にできた水ぶくれが初めから膿を持ち、すぐに厚いかさぶたができたら、できるだけ早く皮膚科を受診し、痂皮性膿痂疹のための次の処置を行いましょう。

・レンサ化膿菌によく効くペニシリン系の内服薬を飲むか、重症の場合は点滴を投与する。

・平行して、エリスロマイシン軟膏という抗生物質を含んだ軟膏薬をかさぶたに塗り、炎症部位の痛みなどの症状をやわらげていく。

・かさぶたが取れても、体の中に菌が残っていることがあるので、さらに10日間ほどは服用を続ける。

このように、痂皮性膿痂疹は原因菌が長く体の中に残り、腎臓への合併症などを併発する危険性もあるので、最後まで必ず医師の指示に従いましょう。

そして、内服薬の使用期間が終わったら、再度病院で受診し、医師の検査で完治の判断をあおぐようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、とびひが鼻にできた時の対処法やガーゼの処置や鼻の中の時について詳しくお伝えしました。

まず、水疱が破け鼻や顔から広がる水疱性膿痂疹の場合、炎症部位に手で触れることでとびひの原因菌である黄色ブドウ球菌が入り込むので、それに注意して処置を行うとのことでした。

そのため、皮膚科を受診すると内服薬と塗り薬が処方されるので、清潔にし、部位ごとに綿棒などを使い塗ってから、ガーゼと固定テープで保護するのでしたね。

そして、ケアが難しい鼻の周りには減菌ガーゼなどワンタッチで貼れるものや、ガーゼが貼れない鼻の中は馬油で保湿してかゆみを抑える方法もオススメしました。

また、もう1種類のとびひである痂皮性膿痂疹はガーゼは不要ですが、治療法も期間も異なり重症化しやすいので、早めに病院で受診し医師の指示に従うことが大事でしたね。

とびひは様々な部位にできるので、それに応じて対処していきましょう!

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