プール熱が乳児にかかった時の症状と対処法!注意点もチェック!
プール熱は、特に幼児から学童までの子供がかかりやすいウイルス性の感染症ですが、乳児にもうつることがあります。
しかし、乳児は自分で症状を訴えることができないので分かりづらく、他の感染症と間違えてしまいそうです。
なので、乳児がプール熱にかかるとどのような症状がでるのか、その対処法や注意点も知っておきたいですよね。
そこで今回は、プール熱が乳児にかかった時の症状と対処法や注意点もチェックしていきましょう。
プール熱が乳児にかかった時の症状と対処法!注意点もチェック!
プール熱とは?乳児への感染経路は何?
プール熱は、正式名称を咽頭結膜熱といって、その名の通り、のどの痛みや結膜炎、発熱といった症状が見られますが、プールを介して感染するので「プール熱」と呼ばれます。
そして、最近では幼児だけでなく、乳児の頃から集団でプール遊びをすることが増えたため、乳児にもプール熱の感染が広がるようになってきました。
まず、乳児がプール熱にかかると、次のような症状が現れます。
・38~39度の急な高熱
・首のリンパ節の腫れや痛み
・食欲減退
・鼻水や咳
・結膜炎(目が真っ赤に腫れたり、目やにや涙が止まらないなどの症状)
・頭痛や嘔吐、下痢
以上の6つの症状は平均的なプール熱の症状ですが、人によっては一部の場合もあり、特に乳児は下痢をしやすいですが、結膜炎は現れないこともあるそうです。
そして、主な感染経路は次の3つがあります。
・飛沫感染(ひまつかんせん)
感染者のくしゃみや咳などを介してウイルスが体内に入った場合
・接触感染
感染者の唾液などへの接触を介してウイルスが体内に入った場合
・糞口感染(ふんこうかんせん)
感染者の便を処理した際に手についたウイルスが口から入った場合
このため、例えばタオルの共用などでも簡単に感染してしまうので、プール熱にかかりやすい年代の幼児がいる家庭では、子供から乳児への感染の危険性があるのです。
また、プール熱の潜伏期間は5~7日で、症状が治るまでは約1週間かかるとされています。
ただ、治った後も咳からは約2週間後までウイルスが検出され、便に関しては1ヶ月後にも検出されるケースがあるので、しばらくの間は感染しないよう十分な注意が必要です。
プール熱が乳児にかかった場合の対処法はコチラ!
まずは、できるだけ早く初期症状を確認し、病院で受診することが大切ですが、プール熱は通称「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎とも症状が似ているので注意しましょう。
ちなみに、プール熱もはやり目も、目がしょぼしょぼして真っ赤に充血しますが、はやり目の場合、熱は出ず、白目が真っ赤に充血し、目が開かないほど腫れ上がります。
さらに、はやり目の場合は失明につながる危険性もあるため、自己判断で自宅療養にせず、発熱や結膜炎といった症状が現れたら早めに病院で医師に診断してもらいましょう。
一方、プール熱は文科省の学校伝染病第2種指定の伝染病であるため、保育園に登園している乳児の場合は、登園停止扱いとなります。
それから、プール熱の原因ウイルスであるアデノウイルスには対抗薬がまだないため、基本的には症状が自然と回復するまで、次の通り対症療法を行いましょう。
1) 家族で一緒に入浴することを控え、タオルの共用をやめる
お尻についた糞に含まれるアデノウイルスが原因で、お風呂の中で他の家族に感染することが多いので、乳児がプール熱に感染したら一緒に入浴することは控えましょう。
そして、湯船につかる順番を、乳児が最後にするか、高熱でお風呂を嫌がる場合もあるのでシャワーだけにするか、塗れたタオルで汚れや汗をふきとるだけでも良いでしょう。
また、タオルの共用は避け、プール熱に感染した乳児に使うタオルは、使い捨てにし、うがいや手洗いの時も別のものにするなど、こまめな管理が必要となります。
2) 目やにや目の充血などの場合は、眼科を受診
乳児の場合、プール熱にかかっても結膜炎の症状が出ることは少ないですが、もしも気になったら眼科を受診すると、抗生物質やステロイド配合の点眼薬が処方されます。
そして、大人の太ももに乳児を寝かせ、上を向かせて下のまぶたを軽く下げて目薬をさしてあげると良いでしょう。
また、目やにがひどいようであれば、こまめに塗れたティッシュを使って拭いてあげると赤ちゃんが楽になりますよ。
3) 下痢をしていたら脱水症状対策を行う
乳児のプール熱には下痢が多く、脱水症状にかかりやすいので、こまめな水分と塩分補給が必要です。
そして、授乳中の場合は、母乳を継続して与えるか、乳児用ミルクを薄めて与えると良く、ミルクを卒業している場合は麦茶や経口補水液などをこまめに与えると良いでしょう。
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4) 症状が治って2日ほど経ってから病院で再度受診する
プール熱の症状はだいたい5~7日以内におさまるとされているので、初期症状がひいてから2日くらい経ったら再度病院で受診し、医師の診断を受けましょう。
そして、医師の許可が下りたら、保育園への登園再開が可能ですが、ウイルスは最長で1ヶ月は体の中に残っているので、家族で感染が広がらないよう、注意が必要です。
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手足口病やヘルパンギーナとの見分け方はコチラ!
プール熱は、三大夏風邪の1つとされていて、残り2つである手足口病やヘルパンギーナも、原因ウイルスが共通して「アデノウイルス」というウイルスです。
しかし、アデノウイルスには全部で50種類ほどあり、大きく分類しても6つのタイプに分かれるので、同じウイルスの感染症といっても、症状は似ているようで異なります。
そのため、見分けづらいところもあるので、それぞれの共通点と違うところを確認しておきましょう。
手足口病
熱と共に喉の痛みを感じ、手と足に発疹が現れますが、熱は38℃以下の微熱にとどまることが多いです。
ヘルパンギーナ
突発的に38度を超える高熱が出て、その後、口内から喉の奥にかけて痛みを伴う水疱ができることが多いです。
つまり、初めに熱が出るところは共通していますが、微熱程度で済むこともあり、最も顕著なのは、プール熱の場合は結膜炎の症状が現れるところと言えるでしょう。
ただし、乳児の場合は結膜炎の症状が出ないこともありますし、子供の具合が悪いと大人も正常な判断ができないことがありますよね。
なので、熱を出してぐったりとしていたら、風邪を疑って早めに病院で受診すると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、プール熱が乳児にかかった時の症状と対処法や注意点もチェックしました。
まず、プール熱はプールを介してうつる病気ですが、最近は乳児も集団でプールに入ることが増えたことから、うつりやすくなったとのことでした。
そして、乳児のプール熱は、発熱やのどの痛みなど、幼児と共通の症状ですが、結膜炎は現れなく、下痢などの症状が現れることが多いのでしたね。
それから、対処法には、家族での入浴や、タオルの共用は控え、脱水症状対策を行い、目やにが気になったら眼科で処方薬をもらうと良いとのことでした。
そして、医師の許可が下りてから保育園への登園再開ができますが、ウイルスは最長で1ヶ月残るため注意が必要とのことでしたね。
また、同じアデノウイルスが原因である手足口病やヘルパンギーナとの基本の見分け方もお伝えしたので、初期症状からきちんと観察し、早めに対処するようにしましょうね!
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プール熱の感染や再感染をきちんと防ぐにはどうしたら?
プール熱に感染すると、子供は登園できなくなりますし、大人がかかると仕事に影響が出て大変なことになりますよね。
なので、感染や再感染はできれば避けたいところですが、実際は手洗いやうがいを徹底したところで、ウイルスが体に入ってくるのを100%防ぐことなど、無菌室に入らない限り不可能です。
それでは、どうしたら良いかというと、ウイルスが体に入ってきてもウイルスを退治できる体にしておけばよいのです。
つまり、人間が自然にもっている免疫力をしっかり高めておければ、たとえプール熱の原因ウイルスに感染しても発症しないので怖くありません。
そこで、続いて免疫をつける最も効率の良い方法についてご紹介いたします。
↓↓↓
「プール熱に対する免疫をつける最も効率的な方法!」
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