あせもがみみず腫れや膿をもった水ぶくれになる原因と対処法!
特に夏になって暑くなるとできるあせもは、赤ちゃんから大人まで幅広い世代が悩む症状です。
また、ほとんどの場合こまめなケアを行い清潔にしていれば治りますが、ひどくなるとあせもが膿となり、腫れてしまいます。
そして、あせもが水ぶくれに変化し、全身がみみず腫れ状態になることもあるので、きちんと原因と対策法を知っておきたいですよね。
そこで今回は、あせもがみみず腫れや膿をもった水ぶくれになる原因と対処法について、詳しくお伝えしていきます。
あせもがみみず腫れや膿をもった水ぶくれになる原因と対処法!
あせもの原因と2つの種類
あせもは、暑い夏やスポーツをした時に大量に汗をかくと、頭や脇の下、膝の裏など、汗がたまりやすい部位に現れる症状とされています。
そして、日本人にできやすいあせもは、大きく分けて次の2種類に分かれます。
1) 水様性汗疹(すいようせいかんしん)
肌の表層に汗がたまってできるあせもで、白か透明で米粒ほどのサイズのものができ、かゆみや痛みを伴いません。
そして、赤ちゃんはこのタイプのあせもができることが多く、かゆみを感じないので気づいた時には全身に広がっていることも少なくないので注意しましょう。
ただ、早めに対処すれば2~3日で治るケースがほとんどです。
2) 紅色汗疹(こうしょくかんしん)
幼児から大人までにできやすいあせもで、赤くブツブツと小さいサイズででき、かゆみや痛みを伴います。
そして、症状が消えるのに1~2週間かかるので、患部が炎症を起こしている上に暑い季節だとさらに汗をかいてしまい、なかなか治りません。
それから、汗を排出する汗腺の数は、子供も大人も同じですが、体が小さいとその分、面積当たりの汗腺の数が多く、子供の方が汗をためやすくなるのです。
さらに、代謝も良く体を動かすことの多い子供は、あせもができやすい上に、かゆみを我慢できずに掻いてしまって、重症化しやすいので、大人が注意して見てあげましょう。
あせもがみみず腫れや膿をもった水ぶくれになる原因と対処法!
このように、特に気をつけたいのは赤色のあせもで、これがみみず腫れになったり、膿をもった水ぶくれになる原因は、無意識のうちにかき壊してしまうことにあります。
そのため、化膿する前に、次の通りあせもへの適切な対処を行いましょう。
☆外用ステロイド薬を使用
あせもができ始めた時点で、即効性があり強力な外用ステロイドを使い、短期間で炎症を抑える方法が効果的です。
なぜなら、一度かき壊してしまうと、皮膚を保護していたバリア機能が破壊され、細菌が繁殖し始め、患部がジュクジュクと化膿したりあせもの範囲が一気に広がってしまうからです。
なので、ステロイド外用剤の中には、細菌の増殖を抑え、症状の悪化を防ぐ抗生物質が配合された製品があるので、病院で処方してもらうか、次の市販薬を試しましょう。
・田辺三菱製薬 フルコートF
ステロイド剤と抗生物質が配合されているため、痛みと炎症の両方に効果があり、患部の化膿や飛び火、さらなる炎症を防ぎます。
ただし、ステロイド剤には副作用の心配があるため、次の注意点を守って使用しましょう。
・皮膚の薄い部分には使用しない
特にあせもができやすい顔の中でも、目の周りや唇などは皮が薄く、ステロイドを塗ると目がかすんだり、唇の皮膚がはがれたりすることがあります。
そのため、顔まわりや首もと、耳のまわりや陰部など、皮膚が薄い部分にはステロイド剤を使用しないようにしましょう。
・口には入れない
一般的に、ステロイドは口に入れても良い成分とはされていないので、塗った後に乳幼児が指で触って、そのまま口に入れたりなどしないか、よく注意しましょう。
・短期的に、患部のみに使用する
長期間続けて利用すると、免疫力が低下して症状が悪化することもあるので、短期的にあせもができている部分のみに塗りましょう。
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また、ステロイドの使用が不安な場合は、ステロイド非配合薬や軟膏も、あせもの炎症や痒みを抑えてくれるものがあるので、いくつかご紹介します。
1)アズノール
アズノールは植物由来の軟膏薬で、炎症を抑える効果があり、ワセリンや馬油などと同様に保湿効果があるので、ステロイド配合薬の代わりに使う方が多いようです。
ただし、市販では購入できないので、病院や皮膚科で受診して処方してもらいましょう。
ちなみに、ステロイド配合薬は顔や首、陰部など皮膚が薄い部分には塗らない方が良いということでしたが、アズノールは安心して使うことができます。
2)ポリベビー
ポリベビーも、抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンを始め、植物由来のもののみが配合されたステロイド非配合薬です。
また、あせも以外にもおむつかぶれや虫さされなどに効果的なので、衣服が当たっている部分にできたおしりやお腹などのあせもにもオススメですね。
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3)馬油
馬油は、馬の脂肪から作られた天然の保湿剤で、人間の皮脂に限りなく近い成分で構成されているため、人の肌に塗っても問題がないとされています。
そして、角質層にしっかりと浸透するので保湿効果が高く、抗炎症作用や血行促進作用もあるので、あせも以外にも、赤ちゃんのおむつかぶれや乾燥肌の時にも使えますね。
さらに、口に入っても害がないので、塗った後に赤ちゃんが触った指を口に入れてしまっても心配せずに塗れますし、入浴後に塗るとより効果的です。
ただし、馬油に含まれるタンパク質が、赤ちゃんの体質に合わない場合があるので、塗った後にさらに発疹が悪化するようであれば使用を中止し、病院で受診しましょう。
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こうした3つのステロイド非配合の商品がありますが、いずれも完治するまでに時間を要しますので、その間にまた汗をかき、あせもが悪化する可能性があります。
そのため、ステロイド非配合のものを使う場合は、次の薬を使用する前の注意事項を徹底し、再度汗をかいて炎症を悪化させることがないようにしましょう。
あせもの薬を使う前に気をつけたい3つのポイント
1)シャワーで汗と汚れを落とす
効果的な薬を使っても、体が汗をかき汚れが落とせてない状態では、かえって炎症が広がってしまうので、まずは清潔にすることが大切です。
そのため、シャワーで汗と汚れを落とし、固形石けんをたっぷり泡立てた泡で優しく包み込むように洗い、ボディソープでゴシゴシこすって炎症を悪化させないようにしましょう。
そして、入浴時は、湯船のお湯を38℃程度のぬるめにした方が、炎症を悪化させないのでオススメです。
2)たっぷり保湿する
入浴後は、水気を優しく拭き取り、化粧水や保湿クリームで保湿をすると、肌を乾燥から防ぎ、炎症を悪化させない皮膚環境を作ることができます。
また、さっぱりタイプの化粧水を使うとヒリヒリすることもあるため、しっとりタイプの化粧水や、植物由来のオイルなどもオススメです。
3) 通気性の良い服装に着替える
あせもは、ジーンズなど風を通さない服装をしているとさらに汗をためてあせもを悪化させますので、タオル地でゆったりとした通気性の良い服装がオススメです。
また、睡眠時も、ガーゼ素材などを選び、寝汗をためて夜のうちにあせもが悪化することのないようにしたいですね。
このように、「清潔を保つ」「保湿する」「通気性を良くする」の3点を行ってから、状況に応じて薬を使うようにしましょう。
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エアコンを正しく使おう!使用方法はコチラ!
以前に比べ、クールビズなどが促進され、全国的にエアコンをできるだけ使わないようにする傾向にありますが、あせもなど夏特有の症状には、エアコンが必須です。
そのため、ふだんは扇風機で過ごしていても、特に暑い猛暑日や、お風呂上がりで体がほてっているときは、エアコンをきちんと使うようにしましょう。
そして、体の体温調節のバランスを崩さないためにも、外気との温度差は5~6℃を保つと良いとされているため、26~28℃に設定するのがベストです。
それから、特に小さな子供は寝ている時に寝汗であせもができ、無意識に掻いてしまうかもしれないので、睡眠時もタイマーを設定し、使用してあげるようにしましょう。
節電を考えると、エアコンの使用はもったいないと感じるかも知れないですが、あせもだけでなく夏バテや熱中症予防にもなるので、長い目で見ると使う方が良いと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、あせもがみみず腫れや膿をもった水ぶくれになる原因と対処法について、詳しくお伝えしました。
まず、あせもがみみず腫れや膿をもった水ぶくれになる原因は、無意識のうちにあせもを掻きむしることで、細菌が飛び火し、全身に広がるからとのことでした。
特に、あせもの種類のうち、赤色のものは炎症が完治するまで1~2週間かかりますが、痛みも痒みも伴いますし、化膿しがちなので注意しましょうということでしたね。
それから、あせもが化膿するのを防ぐには、使用方法に注意しながら、短期的に、強いタイプのステロイドと抗生物質の配合薬を使うことをオススメしました。
また、ステロイドの使用へ不安を感じる方には非配合の塗り薬を3点紹介しましたが、いずれも完治まで時間を要するので、清潔な肌環境を徹底して保つことをお伝えしました。
そして、塗り薬を使うのは、清潔にする・保湿する・通気性を良くする、の3点を押さえてからにし、汚れた状態ではかえって細菌を広げるので、注意したいとのことでしたね。
それから、節電でエアコンの使用を控える家庭も多いですが、あせも対策には26~28℃の適温に設定して、睡眠時なども使うことが大切とのことでした。
あせもは、重症化して全身が化膿してしまうこともあり、小さなお子さんは本当につらいので、初期の徹底した対策で、大事な肌を守ってあげたいですね!
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あせもに対する根本的かつ効果的な対策とは?
肌の弱い人はどうしてもあせもになりやすいですが、あせもになってしまうと痒くてつらいですし、ビジュアル的にも露出を控えたくなりますよね。
また、大人であれば掻きたい衝動を何とか我慢できますが、子供の場合だと我慢できずに掻いてしまって「とびひ」になってしまったり、大人の場合でも寝ている時などに無意識に掻いてしまって悪化させてしまうことがあります。
なので、清潔な肌環境を保ったり、生活習慣の改善に努めて、あせもにならないように、そしてあせもになっても、早く良くなるように努力すると思います。
でも、やっぱり継続して行うのは大変ではないでしょうか。
そんなとき、あせもを早く治すために大事なことをもう一度よく考えてみると良いと思います。
あせもになってしまったときに一番困ること、それは痒みを抑えられず掻いてしまうことではないでしょうか。
これは大人でも子供でも変わらないと思います。
そして、掻いてしまうことによりそこから細菌が入り、「とびひ」などへと悪化してしまうのです。
したがって、あせもを早く治すためには痒みを抑えつつ、また、多少掻いてしまっても細菌の感染を防げれば良いのです。
そこで、続いてその2点のポイントをうまく解決する方法についてご紹介いたします。
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