救急車の呼び方や料金と支払い方法!呼ぶかどうかの基準も

熱中症など、夏の暑い時期は、外を歩いていて急に具合の悪い方に出くわすこともあり、家族の緊急事態なども含めて救急車を呼ぶかどうか判断に困ることってありますよね。

なので、救急車の呼び方や、迷ったら呼ぶかどうか、呼ぶ基準、呼ぶ前にできること、病院は指定できるのか、到着時間などについても知りたいのではないでしょうか。

それから、救急車を呼ぶことで料金はどれくらいなのか、保険はきくのか、支払方法や請求についても気になりますよね。

そこで今回は、救急車の呼び方や料金と支払い方法、また、呼ぶかどうかの基準についても詳しくお伝えしていきます。

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救急車の呼び方は?支払いや料金などについても

まずは、いざ!という時のために、救急車の呼び方を改めて確認しておきましょう。

1、 局番なしの「119番」に電話をかける。

2、 電話がつながると「火事ですか?」「救急ですか?」と尋ねられるので、「救急です」と回答してください。

3、 次に「住所はどこですか?」と尋ねられるので、救急車に来てほしい住所を必ず市区町村から伝えます。

そして、外出先で救急車にきてほしい場所が分からない場合には、目印になる建物や付近の交差点の名前、通りの名前、電柱に書かれた地番、近くのお店の名称など、または近くにいる人に場所を尋ねるなどして伝えてください。

4、 次に「どうしました?」と尋ねられるので、救急車で搬送してもらいたい人がどのような状態かを簡潔に回答してください。

5、 次に「おいくつの方ですか?」と年齢を尋ねられるので、搬送してもらいたい人の年齢を回答(正確な年齢が分からない場合は60代といったようにおおよその目安を回答)してください。

6、 最後に「あなたの名前と連絡先を教えてください」と尋ねられるので、救急車を要請したあなたの名前と連絡を取れる携帯番号を回答してください。

救急車の要請場所が分からない場合にコールセンターから折り返しの連絡を取るためのものなので、きちんと回答しましょう。

上記以外にも、救急車で搬送してもらいたい人の持病、かかりつけの病院、現在の状態などを尋ねられるので、分かる範囲で回答し、携帯電話で救急車を要請する場合は冒頭で「携帯で電話をかけている」ということを伝えるようにしましょう。

これは、携帯から救急車を呼んでいる場合、携帯受信局を管轄する消防本部に電話がつながるので、救急車が来てほしい場所を管轄していない消防本部に電話がつながる可能性があるためで、その場合は管轄消防本部に転送されるのですが、時間がかかることもあるので、転送されるまで電話を切らないようにしましょう。

それから、救急車が到着すると、かかりつけ医がいるかを尋ねられ、可能であればその医師がいる病院へ搬送してもらえることもあるので、病院指定ができるかどうかについて消防士に相談するようにしましょう。

料金や支払い方法は?

救急車を呼ぶこと自体には料金が発生することはなく、日本国内では無料とされています。

しかし、救急車には通常、救急救命士以外に医師が同乗するケースもあり、車内での医師によって行なわれる医療行為に対して、請求が発生する可能性があるそうです。

そして、救急搬送診察料として、診療報酬1300点が加算されるのが一般的で、患者が新生児なら1500点、6歳未満なら700点の診療報酬を加算し、診療時間が30分を超えた場合も700点が加算されるのだそうです。

こうした診療報酬は1点あたり10円で計算されるので、保険は75歳以上が1割、小学生未満と70~75歳は2割、それ以外は3割なので、例えば、救急車内で5歳児が40分間の診療行為を受けたら、救急搬送診察料2700(1300+700+700)点×10円=27,000円の2割を患者が負担するので、5400円が加算されることになります。

これについては、この後病院へ到着し、治療、または入院をして病院を出る時に支払うか、後日病院を再訪して支払っても良いとされています。

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救急車を呼んでもいい?迷ったときの呼ぶかどうかの基準も

2014年に総務省消防庁から発表された消防白書によると、2013年に119番通報を受けてから対象患者を病院に搬送するまでの全国平均時間は8分30秒、病院収容まで合わせると39分18秒であることが明らかになったそうです。

これは軽症患者や救急搬送が不必要な事例による出勤が増え、救急車の需要と供給のバランスが崩れたり、高齢者の呼び出しによる出勤回数が増えているからだそうです。

出典:yahooニュースHP

実際に救急車で運ばれた経験や、誰かを搬送してもらった経験がある方なら分かると思いますが、本当に緊急事態の時になかなか病院まで到着しないと、救急車を呼ぶのではなく、自家用車やタクシーで救急病院に向かった方が良かったのではないかと思うことってありますよね。

でも、実際にそのシーンに出くわすと、本当に救急車を呼ぶべきかどうか、その判断基準に迷ってしまうのも事実です。

そんなときは、いざ呼ぶ前にするべきこととして、次のとおり一般的な基準をチェックするようにしましょう。

1、 怪我の場合

・ 傷の範囲が大きい

・ 出血がひどい、止まりそうにない

・ 明らかな骨折や強い痛みがあり、動けない

・ 周りに人がいなくて動けない

2、 病気の場合

・ 40度以上の高熱がある

・ 意識がない、または朦朧(もうろう)としている

・ 体に麻痺が出ている(ろれつが回らないなど)

・ 痙攣や硬直がある

・ 呼吸ができない、または呼吸が浅く、顔色が悪い

・ 殴られたような頭の激痛

・ 嘔吐、下血のある激しい腹痛

3、 妊婦さんの場合

妊娠や出産程度で救急車を呼ぶのは恥ずかしいと思う方がいるようですが、妊婦さんは普通の人以上にハンデがあり、リスクもしょっています。

なので、動けないくらいの腹痛や大量出血、または赤ちゃんの頭が出て来たような時には救急車をすぐに呼ぶようにしましょう。

もし、少し余裕がありそうなら、救急相談の窓口や、かかりつけ医に電話で相談するのもオススメです。

このように、救急車の利用自体の判断基準が難しく、不必要な救急搬送が増えているため、救急車の利用自体を有料化しようという議論もあるようですが、それ以前に呼ぶ側の意識というのも必要になります。

そして、蚊に刺された、日焼けした、病院で待つのが面倒といった理由程度で呼ぶのは本当に困っている方への迷惑になるので、冷静に判断してから利用するようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、救急車の呼び方や料金と支払い方法、また、呼ぶかどうかの基準についても詳しくお伝えしました。

救急車は、119番にダイヤルして、搬送してほしい人の年齢や病状、場所などを正確に伝え、携帯でかけていることなども伝える必要があり、かかりつけ医がいる場合は病院を指定できることもあるので、医師に相談すると良く、救急車を呼ぶこと自体には料金は発生しないのですが、車内に医師がいて医療行為をした場合は料金が発生するので、金額の目安などをお伝えしました。

こうした救急車は年々需要過多になっており、病院に到着するまでの時間などもかかっており、供給が間にあわなくなっていることから、本当に呼ぶべきかどうか、その基準などについてもお伝えしました。

困っている時には、呼ぶべきかどうか、迷うこともありますが、周りの人への迷惑も考慮して、ささいなことで気軽な気持ちで呼ぶことがないよう、いざという時の利用と心に留めておくようにしましょうね。

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