リンパの腫れの原因と治し方や熱の時の冷やす方法と薬!何科?

首や脇、足の付け根など、私たちの体内には様々なリンパが走っており、私たちの健康を司る重要な働きを行っているので、リンパが熱を持っていたり腫れていると心配ですよね。

なので、リンパの腫れで風邪などの原因や熱、痛み、頭痛などの症状が現れている時の治し方、湿布などで冷やす方法や抗生物質などの薬、病院は何科に行くべきかといったことが知りたいのではないでしょうか。

それから、リンパの腫れは市販薬で治せるのかといったことや、治らない場合についても気になりますよね。

そこで今回は、リンパの腫れの原因と治し方や熱の時の冷やす方法と薬、また、何科に行くべきなのかなどについても詳しくお伝えしていきます。

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リンパの腫れの原因は?治し方についても

人間の体内には、血管のように全身に張り巡らされているリンパが図のように様々な部位にあり、その中をリンパ液が流れています。

そして、リンパ液というのは、毛細血管からにじみ出た無色または薄い黄色の透明な組織液のことで、

・古くなった細胞や水分、腸管で吸収された脂肪などの老廃物を運ぶ排泄・運搬機能

・体外から侵入してきたウイルスや細菌を撃退するリンパ球が含まれている免疫機能

という、生きていく上で体を維持するのに必須の役割を持っています。

それから、リンパにはリンパ節とリンパ管の2種類がありますが、リンパ節にはウイルスや細菌を撃退するリンパ球を貯める機能、そして流れてきたリンパ液を濾過し、老廃物を取り除く機能の2つを持っています。

一方で、リンパ管はリンパ節を通るごとに太くなり、胸管を経て、最終的には首の付け根の血管である静脈へとつながるのですが、血管のうち心臓から酸素や栄養素を全身に送り届けるのが動脈、全身から二酸化炭素や老廃物の回収をしているのが静脈なので、リンパ管と静脈は老廃物の回収という意味では同じ働きをしています。

リンパが腫れる時の原因は?治し方などの対処法も!

このように、生命機能に不可欠な存在のリンパだからこそ、腫れると心配になりますよね。

そして、リンパは先程のように全身の部位にあるのですが、原因となった病気の発症部位に一番近いリンパが腫れる傾向にあります。

それから、リンパ節の腫れを引きおこす主な病気には次の通りいろいろなものがあります。

・ 細菌感染

・ 風邪・ウイルス感染

・ 流行性耳下腺炎(おたふく)

・ 伝染性単核球症

・ 結核菌感染

・ 菊池病

・ しこり・肉芽腫

・ リンパ浮腫・むくみ

この他にも、運動不足や疲労で免疫力が低下すると、リンパ節でのリンパ液の濾過が間に合わず、老廃物が蓄積することでむくみが生じ腫れることもあるのですが、これは病気ではないですね。

この中でも、最もよくあるのが風邪・ウイルス感染によるもので、普通の発熱や鼻水などの症状に加えて、喉の奥が腫れて水も飲めないほど痛む咽頭炎や扁桃炎を伴う場合には、近い部位である後頭部の下のリンパ、耳下腺、首周りの顎部のリンパが腫れることがあります。

これを急性化膿性リンパ節炎といって、熱や痛みを伴い、頭痛が生じることもあります。

そして、単なる風邪だからといって、すぐに自宅にある市販の解熱剤を服用すると、かえってウイルスや細菌を退治するリンパ球の働きを阻害してしまい、熱が下がっても症状は長引くといったように悪化してしまいます。

そのため、風邪の症状で顔まわりのリンパが腫れた場合には、次のように対処しましょう。

・ 患部を冷やす

・ 水分をこまめにとる

・ 安静にし、たくさん睡眠をとり、食事からの栄養摂取で免疫力を上げる

このように、基本的なことのようですが、リンパの腫れによって免疫力が下がると、風邪の原因であるウイルスを退治しようとしてもできなくて症状が長引くので、体の元気を蓄え、たっぷりの水分補給で滞ったリンパを流してあげることが大切なのです。

そして、リンパが腫れて熱を持っている場合は、ひとまず冷たい水で濡らして絞ったタオルなどを当てて熱を取ると、痛みも引いていくのでオススメです。

こうして解熱し、風邪が治ればリンパの腫れも自然と引いていきますが、依然としてリンパが腫れている場合には、病院で内科か耳鼻咽喉科を受診すると、病院では消炎鎮痛剤が処方されることが多く、抗生物質は無効なので処方されることはほぼないそうです。

この他にも、

・ おたふく風邪(内科か小児科)

・ 外耳炎や中耳炎(耳鼻咽喉科)

・ 口内炎や歯周病(口腔外科)

などが原因でリンパが腫れることもあるので、それぞれの科を受診して早めに対処することをオススメします。

それから、首のリンパは扁桃炎など風邪症状に伴って腫れることがありますが、腫れて痛みがなく何ヶ月経っても治らない場合は、悪性リンパ腫の可能性があります。

そのため、首のまわりのリンパの腫れについては、次の記事でより詳しくお伝えしていますので、ぜひチェックしてみてください。

(関連記事:首のリンパの腫れの原因と痛みや熱などを伴う時の対処法!何科?

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女性に多い亜急性壊死性リンパ節炎に注意!

高熱を伴い1~3ヶ月の間、耳の後ろや首などのリンパが腫れて、時には皮膚に発疹を出すリンパの腫れは亜急性壊死性リンパ節炎といって、特に10~30代の女性に多く見られる病気だそうです。

そして、原因ははっきりしておらず、ウイルスやアレルギー、局所の異常免疫反応が原因ではと考えられているそうですが、基本的には自然治癒が可能な良性のリンパ節疾患なのだそうです。

でも、治療をしないと1ヶ月近く高熱が続くこともあるので、早めに病院を受診するようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、リンパの腫れの原因と治し方や熱の時の冷やす方法と薬、また、何科に行くべきなのかなどについても詳しくお伝えしました。

リンパとは、老廃物の排泄機能と免疫機能という重要な役割を果たしている管や節のことで、風邪・ウイルスやおたふくなどの病気が原因になることが多いのでしたね。

そして、腫れは熱や痛みを伴い、場合によっては頭痛が現れることもあるので、熱のある部位に冷たいタオルを当てて対処し、栄養や睡眠をとって免疫力を上げて、水分をたっぷりとって排泄物のつまりを流してあげると良いのでした。

それから、市販の解熱剤などを使うとかえって症状が悪化することもあるので、病院では内科や小児科、口腔外科など場合に応じて受診し、消炎鎮痛剤を処方してもらうと良く、長引く腫れと高熱があれば女性に多い亜急性壊死性リンパ節炎かもしれないので、いずれにしても早めに病院を受診し、医師に診てもらうようにしましょう!

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