糖尿病の診断基準の各項目まとめとフローチャート!型の違いも!

075214糖尿病の診断基準が具体的にどのようなものなのかご存知でしょうか?

そして、そこには疑問点が多数あり、

・診断基準にでてくるHbA1cとか血糖値の値って何?

・診断基準の項目をまとめた表やフローチャートはあるの?

・尿検査で尿糖が出たら必ず糖尿病なの?

・境界型とか空腹時血糖って何?

・インスリンを見ても糖尿病の1型か2型かはわからないと思うけど、何の検査でわかるの?

・小児でも検査は同じ?

といったものがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、糖尿病の診断基準の各項目まとめとフローチャートについて、また上記の悩みも説明し、型の違いもご説明いたします。

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糖尿病の診断基準はどうなっているの?

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糖尿病かどうかの診断基準を下記に示します。

① 空腹時血糖値が126(mg/dl)以上

② 75グラムのブドウ糖を飲み(OGTT)2時間後の血糖値が200mg/dl以上

③ 随時血糖値が200(mg/dl)以上

④ HbA1cが6.5%以上

まず、このいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定されます。

そして、次に下記の値だったものは「正常型」と判定されるのです。

⑤ 空腹時血糖値が110(mg/dl)未満

⑥ 75グラムのブドウ糖を飲み(OGTT)2時間後の血糖値が140(mg/dl)未満

そして、この①~⑥すべてに該当しない人が境界型と認定されます。

また、この区分に関しては先にのせた表を見ていただくとわかると思いますので、先の画像を見てくださいね。

◇空腹時血糖値について

空腹時血糖値は食事をすることで数値がかなりぶれてしまうので、検査前夜の夕食後から絶食を行って、翌日の朝食前の空腹時に検査をすることで測れるものです。

また、通常の値は60~109(mg/dl)となっていますが、60(mg/dl)を下回った場合は糖尿病ではなく栄養不足や拒食症、並びに低血糖症といった別の病気や症状の疑いがでてきます。

◇随時血糖値について

こちらは食事との関連を考えずに測定した血糖値のことで、基本的に1回出ただけでは糖尿病と即判断されることはなく、2回続けて随時血糖値が200(mg/dl)以上だと糖尿病と判断されます。

◇HbA1cについて

これは「ヘモグロビンエーワンシー」と呼ぶもので、どの程度ブドウ糖が血液中にあるかを確認する指針になります。

そして、この値を見る最大の利点は1~2ヶ月間の平均的な血糖値を測定できるという点です。

つまり、このHbA1cは1~2ヶ月分の平均値を数値として出してくるので、普段の生活習慣がどうなっているのか、普段から糖尿病の傾向は出ていたのかが見えてくるのです。

また、このHbA1cの正常値は5.8%以下と言われていますが、逆に8%以上だった場合は何らかの合併症を引き起こしている可能性が高いので、一刻も早く専門医に診てもらう必要があります。

◇糖尿病検査のフローチャートについて

糖尿病検査はいくつか行われるということがわかりましたが、どれか一つが検査に引っ掛かったからと言って、すぐに糖尿病と診断されるわけではありません。

まず、検査結果の取り扱い方については下記のフローチャートをご覧ください。

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(糖尿病ネットワークより:https://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/010271.php)

そして、このフローチャートを見ていただけるとわかるように、血糖値とHbA1cの両方が検査にて糖尿病型と診断された場合は糖尿病と診断されますが、血糖値のみとかHbA1cのみが糖尿病型の場合は再検査になるということです。

◇境界型について

先ほどの検査にて出てきた境界型と診断された人は、いわゆる糖尿病予備群に該当する人ということになります。

そして、この境界型の人は、数年以内に糖尿病を発病する確率が高いことが明らかになっているので、その人たちは糖尿病ではありませんが自主的に糖尿病対策を行う必要があると言えるでしょう。

また、境界型の人の血糖値では合併症まで引き起こす確率は低いと言われているので、その点に関しては心配する必要はありません。

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糖尿病の1型と2型は検査でわかるの?

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糖尿病の1型か2型かを判定する方法は、インスリンを分泌する膵臓に存在するグルタミン脱炭酸酵素(GAD)に対する抗体である抗GAD抗体が存在するかどうか、または膵内分泌腫瘍関連蛋白Ⅱ(IA-2)というたんぱく質に対する抗体である抗IA-2抗体が存在するかどうかになります。

そして、どちらの検査とも採血を行って陽性か陰性かをチェックすることになるのですが、ここで陽性反応が出た場合は1型糖尿病であると診断されるでしょう。

◇尿検査について

尿検査は尿糖が出ているかどうかを簡単に見ることができるので、今も昔も重宝されている検査となっています。

しかし、例え尿糖が出ていたとしても、それが100%糖尿病であるかと言ったらそういうわけではありません。

というのも、甘い物を食べ過ぎて血糖値が一時的に上がった場合だと、例え普段正常な値の人でも尿糖が出る可能性があるからです。

ですが、尿に糖がでているということは糖尿病の可能性がある状態ではあるので、必ず血液検査を行って糖尿病かどうかの正確な判断をするようにしましょう。

◇小児の場合は?

最近では1型の糖尿病以外にも2型の糖尿病になる子供が増えているため、子供であっても糖尿病の検査は欠かせないものとなっています。

また、判断基準も大人の場合と同じく血液検査にて血糖値とHbA1cの値を確認することになります。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか?

今回は、糖尿病の診断基準の各項目まとめとフローチャートについて、様々な疑問を解消し、型の違いもご説明いたしました。

糖尿病の検査結果では「正常型」「境界型」「糖尿病型」に分けられており、境界型の人は糖尿病予備軍に該当するので、糖尿病にならないようにするためにも生活習慣や食生活の改善を行うべきということでしたね。

また、HbA1cを調べる検査は非常に優秀な検査方法で1~2ヶ月分の平均値を数値として出してくれるため、普段の生活がどうなっているのかが見えてきてしまうということでした。

そして、糖尿病の1型と2型は血液検査で抗GAD抗体や抗IA-2抗体がいるかどうかを確認すれば1型かどうかわかるということでしたね。

最後に、糖尿病予備軍の方はいずれ糖尿病になってしまう確率が高いので、境界型と言われたら糖尿病ではなかったと安心するのではなく、糖尿病に近いうちになってしまうかもしれないと危機感を覚えて、生活習慣や食生活を改善するようにしてくださいね。

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