インフルエンザで脳症になりやすい年齢やロキソニンとの関係!

画像1インフルエンザは、子供から大人、高齢者まで幅広い世代の人が罹患する病気で、特に秋から2月末までの肌寒い時期に流行します。

そして、インフルエンザの合併症で脳症を起こすことがあるので、その症状やなりやすい年齢や、ロキソニンとの関係を知りたいのではないでしょうか?

また、インフルエンザで脳症にかかったら、治療はどうしたら良いのか、後遺症には何があるのかといったことも気になりますよね。

そこで今回は、インフルエンザで脳症になりやすい年齢やロキソニンとの関係について詳しくお伝えしていきます。

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インフルエンザで脳症になりやすい年齢は?症状や後遺症について

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インフルエンザでは、主に1~5歳の子供が罹患すると、インフルエンザ脳症になりやすく、けいれんや意識障害、異常行動を起こすなどの症状が現れることがあります。

そして、この症状はインフルエンザの発熱から1~2日以内に発症する確率が高く、その原因はまだはっきりとしていないのですが、高熱によってウイルスに対する免疫の過剰反応が起きるのが原因であるとする説が有力だそうです。

そのため、特にインフルエンザでも高熱が出て、特に子供の場合は39度~40度前後の高熱が続くA型の患者に多いので、発熱後しばらくの間は注意が必要です。

また、インフルエンザにかかっている子供に対して、熱が高いからといって自宅にある「ロキソニン」などアスピリン系の大人向けの解熱鎮痛剤を服用させてしまう場合があり、これによってライ症候群を引き起こすことがあります。

そして、ライ症候群は特に肝臓に脂肪沈着を伴う原因不明の急性脳症で、主に6~12歳の子供でB型ウイルスに感染した場合の事例が多いとされていて、ライ症候群では発熱から5~7日後に下痢、けいれん、意識障害が現れます。

このように、インフルエンザによる脳症は2タイプありますが、症状はけいれん、意識障害、異常行動の3つが現れることが多いです。

そして、けいれんは、脳症の初期症状として最も多く現れ、体の一部ではなく全身がカクカクあるいはぶるぶる震え、時間としては1分で治まることもあれば10分ほど続くこともあるそうです。

それから、意識障害は名前を呼んでも反応しなかったり、ぼーっとして意識が朦朧としている状態で、明らかに様子がおかしく、異常行動とは急にアニメのキャラクターが見えたり意味不明な言葉を発したり、恐怖や悲しみなどの感情をあらわし出す症状です。

また、インフルエンザ脳症にかかると、回復したとしても後遺症が残り、知能低下、運動麻痺、てんかんなどがあり、特にてんかんは脳症から1年以内に起こすことがあるので、日々の生活でしばらくの間は注意深く見守ってあげるようにしましょう。

インフルエンザ脳症の治療法

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インフルエンザ脳症が疑われる症状が現れたら、脳症は急速に進行する病気なので、早期発見、早期治療ができるよう、すぐに小児科や救急病院へ連絡をしましょう。

そして、インフルエンザ脳症に対しては、次の通り支持療法、特異的治療の2通りの方法で治療を行なうそうです。

1、 支持療法

心肺機能の維持、安定化のために、体温、呼吸、血圧などのモニタリングをし、必要に応じて人工呼吸器の使用や点滴を行ないます。

また、けいれんの抑制と予防のために抗けいれん薬など、薬剤の点滴や注射を行い、体温が高い場合は解熱の処置を行なうそうです。

2、 特異的療法

脳症を引き起こす原因と考えられる免疫異常を早期に抑えるための治療法で、インフルエンザウイルスそのものの増殖を抑える内服薬のタミフルや点滴のラピアクタなどを使用するそうです。

また、ステロイドパルス療法として、免疫を抑制するステロイドを大量投与し、症状によっては免疫抑制効果の高いガンマグロブリンというタンパク質を投与するガンマグロブリン療法も行なわれるそうです。

こうしたインフルエンザ脳症の治療では、とある年の調査によると、完全に回復したのは39%、後遺症に至ったのが26%、死亡が26%、他18件は未確認という割合だったそうです。

そのため、この数値を見るだけでも、脳症がいかに危険な病気か理解できると思うので、特に5歳以下の子供でインフルエンザに感染した場合は、重症化するケースが多いため、家族が目を離さないようにしましょうね。

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インフルエンザ脳症は予防できる?

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インフルエンザ脳症の予防は、まずインフルエンザにかからないことが大事で、特に小さな子供がかかりやすいため、日頃から手洗い、うがいの徹底や、インフルエンザが流行している時期は人ごみを避けるようにしましょう。

そして、予防接種を受けておくと、たとえかかったとしても重症化を防ぎ、インフルエンザ脳症を発症するリスクを下げることができるそうなので、脳症の発症率が高い1~5歳くらいまでの間はインフルエンザの予防接種をしっかり受けるようにしましょう。

それから、アスピリン系の解熱鎮痛剤などは、自宅に1種類は置いてある家庭が多いと思いますが、子供が高熱や痛みで苦しんでいるからといって、自己判断で服用させないように十分に注意することも大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、インフルエンザで脳症になりやすい年齢やロキソニンとの関係について詳しくお伝えしました。

まず、インフルエンザ脳症には1~5歳の子供がかかりやすく、高熱が続くA型への感染か、B型に感染しロキソニンなどの大人用の解熱鎮痛剤を服用してしまって起こることが多く、意識障害、けいれん、異常行動などの症状が現れるのでしたね。

こうした症状が現れたらすぐに病院で、支持療法か特異的療法の2通りの治療を行ないますが、とある年の調査によると回復しても26%が知能低下、運動麻痺、てんかんなどの後遺症が残ってしまうのでした。

そのため、特に5歳以下の子供はインフルエンザの予防接種は必ず行ない、手洗い、うがいの徹底や、インフルエンザの流行時期に人ごみを避けるなどの予防を徹底するようにした方が良いでしょう。

そして、感染を2回繰り返さないよう次の記事もチェックしましょう!
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「インフルエンザに二回かかる人に共通している人の特徴と予防法!」についての記事はコチラ!?

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