ノロウイルスで熱が下がらない時の対処法や解熱剤使用時の注意点

画像1ノロウイルスといえば激しい嘔吐や下痢が特徴ですが、それに加えて熱が出てしまう人も少なからずいるようです。

さらに、熱がなかなか下がらずに、数日間に渡ってほとんど動けないという非常に辛い状態になってしまう場合もあるようです。

そんな時には解熱剤を使いたいところですが、はたしてノロウイルスの時に解熱剤を使っても大丈夫なのでしょうか。

そこで今回は、ノロウイルスの熱への対処法の他、解熱剤を使ってもいいのかという疑問についてお答えしていきます。

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ノロウイルスで熱が出るのはどうして?

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ノロウイルスによる胃腸炎はウイルスによる感染症なので、そのウイルスから体を守るための免疫反応として発熱が起こります。

発熱というと、関節が痛くなるなどの辛い症状も多いのでできるだけ避けたいと思うかもしれませんが、体がウイルスと戦う上で発熱というのは決して邪魔者とは言えません。

なぜならば、体温が上がることによって、ウイルスが体内で増殖するのを抑えたり、体に入った外敵を取り除くための白血球や免疫機能の働きが高まるといったメリットがあるからです。

ただし、ノロウイルスは人によって症状の出方に差があり、胃腸炎の症状が強く出る人や熱が出ても微熱しか出ない人、さらには高熱が出てしまう人など、さまざまな症状のパターンがあるので、ノロウイルスに感染したら必ず熱が出るというわけではありません。

ノロウイルスで熱が下がらない時の対処法はこれ!

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ノロウイルスでの熱が下がらない時には、基本的には安静にし、脱水症状を防ぐために水分補給をこまめに行うという対処法が有効です。

特に、嘔吐や下痢といった胃腸炎の症状がある場合には、発熱することで汗をかきやすくなり、余計に脱水症状になりやすいので、経口補水液などを活用して効率良く水分を摂る工夫が必要になります。

また、体を冷やすことで辛さが和らぐことがありますので、冷却シートなどを活用するのもおすすめです。

そして、熱が高い場合には額を冷やすよりも熱を下げる効果が高くなりますので、首や足の付け根、脇の下といった太い血管が通っている部分を冷やすようにしましょう。

なお、ノロウイルスに感染すると、2~3日ほど発熱が続くことがありますので、一晩で熱が下がらないからといって慌てないようにしてください。

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■こんな症状があるときは注意!

次のような症状がある場合には、医療機関を受診して医師の診察を受けるようにした方がいいでしょう。

・嘔吐がひどく、水分を摂ることができない

・3日以上発熱が続く

・体力の消耗が激しく、ぐったりして動けない

発熱だけでなく嘔吐や下痢の症状もある場合には、体力の消耗も激しくなる他、水分補給ができずに脱水症状を起こしやすくなってしまいます。

ですので、このような傾向が見られる場合には、大事に至る前に早めに対処することが必要です。

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ノロウイルスの時に解熱剤を使っても大丈夫?

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ノロウイルスで解熱剤を使うのは基本的には避けた方がいいと言われていますが、高熱の場合や体力の消耗が激しい場合などは使った方がいいでしょう。

その理由は、先程もご紹介したように発熱には免疫機能などを高めてウイルスを減らすという役割があるため、微熱程度であれば解熱剤を使わずにいた方がいいからです。

しかし、39℃近いような高熱が出ている場合や、小さなお子さんが熱のためにぐずっているときについては解熱剤で熱を下げた方がいいとされています。

解熱剤を使用する時はここに注意!

ノロウイルスによる発熱で解熱剤を使用する時には、以下のことに注意するようにしてください。

■薬の種類をきちんと選ぼう

鎮痛剤の成分にはいくつかの種類があり、中には胃腸に負担をかける種類のものがあるので、その時の自分の状態に合わせた薬を選ぶことが大切です。

また、嘔吐や下痢がある場合にはせっかく飲んだ薬が体に吸収される前に出て行ってしまうことがありますので、嘔吐がある時には座薬、下痢がある時には飲み薬など、薬の成分だけでなく薬剤のタイプにも注意する必要があります。

特に、アスピリンなどに含まれるアセチルサリチル酸には胃への負担が大きいことが知られていますので、解熱剤を使いたい時には安易に市販薬を使わずに医師に相談するのがいいでしょう。

■熱が下がった=治ったではありません!

解熱剤が効いてくると、熱が下がって体の辛さがなくなり、治ったように思うかもしれませんが、解熱剤には熱を下げる働きしかなく、体の中のウイルスは消えていないということに注意しなければなりません。

というのも、ノロウイルスは症状がなくなってからもしばらくの間は体の中にウイルスが残っていて、それを排出し続けているので、その間はウイルスを他の人へ感染してしまう可能性があるのです。

そのため、解熱剤で熱を下げてもそれは治ったということにはなりませんので、学校や会社へ行くのは全ての症状が治まり、そこからさらに2~3日経ってから改めて医師に相談した上で決めるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか。

ノロウイルスでの発熱は感染した全ての人に起こるわけではありませんが、発熱した場合には基本的には水分補給をこまめに行い、2~3日安静にしていれば大丈夫です。

しかし、それを超えて発熱が続いている場合や嘔吐などで水分補給が難しい場合、もしくは高熱が出ていて辛い場合などは医師に相談し、自分の状態に合った解熱剤を処方してもらった方がいいでしょう。

また、解熱剤で熱が下がったからといって無理はせず、しっかり休んで治すことが大切です。

そして、再びノロウイルスに苦しまないように、しっかりと対策をしておきたいですね。
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