RSウイルスに妊娠中に感染した時の胎児への影響と注意点!
RSウイルスは、乳幼児が2歳までにほぼ100%感染するとされているウイルスで、鼻水や熱、咳などの症状が現れます。
また、このウイルスの感染力はとても強く、何度も繰り返しながら免疫をつけていかなければならないため、大人になってからもかかることがあります。
そのため、免疫力が低下している妊婦はRSウイルスに感染しやすいので、妊娠中に感染した時の胎児への影響や注意点が気になるのではないでしょうか?
そこで今回は、RSウイルスに妊娠中に感染した時の胎児への影響と注意点について詳しくお伝えしていきます。
目次
RSウイルスに妊娠中に感染した時の胎児への影響と注意点!
RSウイルスは、冬の寒い時期に流行するウイルスで、英語名ではRespiratory Syncytialと言って、感染すると喉や気管支などの呼吸器に症状が現れることが特徴です。
そして、特に乳幼児が感染しやすく、2歳までにほぼ100%の子供が感染するとされていますが、感染力がとても強く、1度では免疫が十分につかないので、再発を繰り返しながら徐々に体に免疫をつけていく必要があります。
そのため、大人になってもRSウイルスに感染する場合があり、特に免疫力が低下している妊婦はRSウイルスに感染しやすいので、注意が必要です。
RSウイルスに妊娠中に感染した時の症状は?胎児への影響は?
RSウイルスに感染すると、まず鼻水から始まって、喉の痛み・腫れ、ひどい咳へと続くのですが、大人の場合は鼻をかんだり喉を潤して喉の痛みを緩和させているうちに早めに回復することが多いようです。
しかし、体力が低下している場合は悪化し、呼吸音がぜいぜいしたり、ヒューヒューする「喘鳴」という症状になることがあり、これは元々喘息など呼吸器系に疾患を持つ人に多いそうです。
そして、妊娠中は薬の服用ができないので、どのように治療するのか不安になりそうですが、そもそもRSウイルスには抗生剤などの特効薬が存在しないため、対症療法を行いながら少しずつ症状の回復を待つしかありません。
それから、妊娠していない場合は、気管支を広げる薬を使ったり、熱が出ていれば解熱剤を使ったりしますが、妊婦の場合は薬の服用がオススメできないのと、大人の場合は重症化しにくいので、薬は服用せず、安静にして睡眠や栄養を取るようにしましょう。
そして、少なくとも1ヶ月の間はRSウイルスを排出し続けることが分かっているため、しばらくの間は無理をせず、様子を見ると良いでしょう。
また、妊娠中の感染でも、お腹の中の胎児へは特別影響はないとされているので、その点についての心配はありません。
その一方で、RSウイルスに感染し、さらに弱っている妊娠中の体は、他の細菌へ感染しやすくなっているので、無理をせず経過をよく観察するといった注意点があります。
また、抗生剤の処方などはないものの、念のためかかりつけの産婦人科を受診し、RSウイルスへの感染の疑いがあれば内科などで検査を行うと安心ですね。
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RSウイルスは妊娠中より、出産後の赤ちゃんに要注意!
妊娠中にRSウイルスに感染しても、特に胎児への影響はないため心配はないのですが、出産後の赤ちゃんの月齢が低いうちなどにかかると重症化しやすいので危険です。
そして、特に次のような赤ちゃんは注意しましょう。
RSウイルスに感染した赤ちゃんの中でも特に注意が必要なのは?
1) 初めて感染した赤ちゃん
RSウイルスに初めて感染した場合は、免疫がないために症状が重症化しやすいそうです。
2) 生後3ヶ月未満の赤ちゃん
生後数週間から生後3ヶ月未満の赤ちゃんはRSウイルス感染症にかかりやすく、細気管支炎や肺炎などの重篤な状態に陥りやすいそうです。
3) 早産児
早く産まれてきた赤ちゃんは、母体から得られる抗体が少なく、呼吸器官も十分に発達していないため、重症化する危険性が高くなります。
4) 心肺などに特定の疾患がある赤ちゃん
心臓、肺、神経、筋の疾患や免疫不全などの特定の疾患がある赤ちゃんは、RSウイルスに感染すると重症化するリスクが高まるので、特に注意が必要です。
RSウイルスに感染した赤ちゃんの症状や治療は?
RSウイルスに感染した赤ちゃんの症状も、鼻水から始まり、発熱やのどの痛み・咳や痰などが現れるのですが、特に前述のような4つのタイプの赤ちゃんは、症状が急速に悪化しやすいので注意が必要です。
そして、気管支炎や細気管支炎を起こし、呼吸をするとぜいぜいしたりヒューヒュー音がしたり、無呼吸発作を起こして突然死に至るケースも少なくありません。
また、赤ちゃんの場合でも、RSウイルスへの特効薬はないため、対症療法を行いながら経過を観察するしかないのですが、呼吸困難を起こしたり、脱水症を起こしていたら入院治療で点滴を投与し、人工呼吸器をつけて無呼吸発作を予防することができます。
そのため、出産後の小さな赤ちゃんがRSウイルスに感染した場合は、軽く見ずに症状をよく観察し、悪化していたらすぐに病院を受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、RSウイルスに妊娠中に感染した時の胎児への影響と注意点について詳しくお伝えしました。
まず、RSウイルスには特に2歳までの乳幼児がかかりやすいのですが、感染力が強くて1度では免疫が十分つかないため、繰り返し再発することがあり、妊娠中で免疫力が低下している妊婦もRSウイルスに感染することがあるのでしたね。
ただし、胎児への影響はないので心配は必要ないのですが、妊婦は解熱薬などの薬の服用はできないため、十分に安静にして、他の細菌への感染リスクを予防するようにするという注意点がありました。
そして、RSウイルスは出産後の赤ちゃんの方が要注意で、月齢が低い子や、早産児、特定の疾患がある場合は重症化して突然死に至るケースもあるので、もしも感染したら十分に注意して様子を観察し、異変を感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう!
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