RSウイルスで予防接種やワクチンはいつから可能?かかる費用も

画像1寒い時期によく流行するRSウイルスをご存知でしょうか。

RSウイルスは、2歳までにほぼ100%かかると言われる病気で、一般的な症状は、鼻水、頭痛、咳、発熱といった風邪によく似た症状なのですが、重症化すると、生死にも関わる病気なので、出来ることならかかってほしくないものですね。

そのため、RSウイルスの予防接種やワクチンについて考える方も多いと思いますが、何歳から打てるのかなど、間隔についてや費用についても気になるのではないでしょうか。

そこで、今回はRSウイルスの予防接種がいつから使用することができるのか、また、費用がいくらぐらいかかるのかについてご紹介いたします。

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RSウイルスの予防接種ってどんな薬?

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RSウイルスには特効薬というものがないので、普通の抗生物質などを摂取し、治すしか方法がありませんでした。

しかし、最近は予防薬が開発されて、インフルエンザのように事前に予防することが出来るようになったのです。

一度は、耳にはしたこともあるかもしれませんが、「シナジス」という、RSウイルスを予防する薬で、一般的にはパリビズマブといいます。

ただ、ワクチンではないので、RSウイルスにかからないという保障はありませんが、重症化になることを防ぐことが期待できるそうです。

ただし、この薬をうつことを躊躇する内容があります。

実は、この薬、非常に高価で、保険適用で打てる対象者が決まっているのです。

RSウイルスによる予防接種は費用がどのくらいかかるの?

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RSウイルスの予防接種は、体重によって投与する薬の量が違い、だいたい1回に8万円から32万円ぐらいの、かなり高額な費用がかかります。

それに、健康保険の適用される対象者も限定され、その条件は下のとおりです。

・早産未熟児のこどもで在胎週数(お母さんのお腹の中にいた期間)が28週以下で、RSウイルス流行開始時に12か月齢以下の赤ちゃん。

・早産未熟児のこどもで、在胎週数が29~35週で、RSウイルス流行開始時に6か月齢以下の赤ちゃん。

・慢性肺疾患のある子どもで、過去6か月以内に気管支肺異形成症などの呼吸器疾患の治療を受けたことがあり、RSウイルス流行開始時に24か月齢以下の小児。

・RSウイルス流行開始時に24か月齢以下の先天性心疾患児で、血行動態に異常がある小児、免疫不全の伴う小児、ダウン症候群の小児。

このように、予防薬が特に必要とされる子供が対象となっていて、条件にあてはまらない子供の場合は実費負担での投与となるのです。

それに、条件にあてはまっていても、必ず保険適用で受けられるとは限らず、医師の診断によっては、注射をしない場合もあるそうです。

RSウイルスによる予防接種の間隔はどのくらい?いつから打てるの?

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シナジスの予防接種を受ける時期は、RSウイルスが流行する時期が一般的で、だいたい10月から4月まで打ちます。

そして、薬剤の効く期間が1か月となりますので、RSウイルスの予防接種の間隔は1か月に1回となり、流行前の10月から4月までの6か月間、計6回投与することになるのです。

また、シナジスを注射する上で注意する点は、他の予防接種とは違い、1回で投与が必要なくなるのではなく、1か月で効果がなくなることから、1か月経過する前に、もう一度打つ必要があるということです。

ただし、シナジス注射は他のBCG、3種混合ワクチン、麻疹風疹ワクチンなどの予防接種とは違って、同時に受けることが可能なで、予防接種計画がずれることはありません。

なので、そういった点は非常に楽ですね。

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RSウイルスの予防接種の費用ってどうして高いの?

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シナジスの価格は、50mgで76,987円、薬剤の最小単位が50mgなので、最低でも約8万円かかる計算となります。

また、シナジスの投与量は、だいたい1kgあたり15mgの薬剤が必要となるのですが、量も体重で決まりますから、生まれたばかりの赤ちゃんでも3kg前後として、45mg必要ということは、生まれたばかりの赤ちゃんでも約8万円必要ということになるのです。

そのため、1歳になれば、体重は10kg程度にはなりますので、投与量も150mgとなりますので、3倍の24万円必要となってきます。

いくら、保険適用となっても、24万円の2割負担ですから、4万8千円必要となり、シーズンで6回ですから、28万8千円必要となってくるのです。

保険適用外はもちろんのこと、保険適用されても、かなりの高額負担になることは間違いないでしょう。

したがって、乳幼児医療費支給制度の対象となっていない家族は投与に抵抗があるのは免れませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

RSウイルスの予防接種はいつから可能なのか、どのくらいの費用がかかるのかについてご紹介してきました。

RSウイルスは子どもが大きくなればなるほど心配がいらなくなる病気ですが、1歳未満の赤ちゃんに限って、インフルエンザよりもRSウイルスに感染した方が亡くなるケースが多いというデータもあります。

なので、RSウイルスの予防接種はかなり考えることですが、費用がかかりすぎることが大きな課題となっています。

ただ、風邪で休んでいるお子様のゼイゼイといった咳を聞けば、予防接種の投与をどうしようか悩むこともあると思いますので、乳児医療制度で無料になる地域にお住まいの場合は、医師に相談をして決めてあげると良いのではないでしょうか。

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