溶連菌の薬にメイアクトを使う時の注意点!5日間で効果はある?
「溶連菌」は39度程度の突然の高熱から始まり、喉の痛みや全身の発疹、舌が赤く腫れるなどの症状が出ると言われています。
そして、溶連菌の薬として抗生物質を10日飲むことが一般的とされていますが、「メイアクト」という薬の場合には5日分しか処方されないこともあるそうです。
ただ、抗生物質は、短い期間で飲むのを止めてしまうと菌が消滅しないという説もあるので、5日程度で終えて大丈夫なのか不安に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、溶連菌の薬にメイアクトを使う時の注意点や5日間で効果はあるのかについてをご紹介いたします。
目次
溶連菌の薬にメイアクトを使う時、5日間で効果はある?
まず、溶連菌の薬としては「サワシリン」などのペニシリン系の抗生物質が長らく使われており、今でもそのように治療する場合が多いそうですが、いくつか問題点もあるようです。
それは必ず10日間飲み続ける必要があり継続が大変なことと、下痢などの副作用が出ること、またごく稀に「ペニシリンショック」と呼ばれるアレルギー反応が出るケースが報告されたからです。
そのような問題点から、溶連菌の薬としてペニシリン系ではなく「メイアクト」などのセフェム系と呼ばれる抗生物質が使われ始めました。
その背景として、海外の研究結果では、メイアクトを5日間投与した結果、溶連菌に対する治療効果が得られたデータがあり、それが日本にも広まって来たと言われています。
そして、ペニシリン系の抗生物質に比べて、メイアクトは副作用が少ないため、近年では5日間分のメイアクトを溶連菌の治療薬として処方する医師も増えているそうです。
また、メイアクトは錠剤ですが、小児用にはドライシロップがありますし、高齢者などで錠剤を服用しにくい人には、大人の用量に準じた小児用顆粒を処方してもらえるようです。
溶連菌の薬にメイアクトを使う時の注意点はコチラ!?
メイアクトなどのセフェム系の抗生物質は、ペニシリン系よりも副作用が少ないと言っても、やはり薬ですので、全く無いとは言えません。
まず、過去にメイアクトなどのセフェム系の抗生物質を内服して、何かしらのアレルギー反応や副作用が出た経験がある人は使用を控えてください。
そして、ペニシリン系の抗生物質よりも比較的新しい薬になりますので、合併症を発症した場合にも効果があるのかは、事例が少ないため明確な答えがまだ無いようです。
また、価格もペニシリン系の抗生物質よりも少し高めであると言われていますが、ペニシリン系の半分の期間で治癒するならば、相対的に見れば高くはないかもしれません。
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メイアクトは、空腹時に飲んでも大丈夫?
抗生物質は「1日3回、必ず食後に飲む」というイメージがあり、慌ただしい日々では継続が難しいように思えますが、実は食後でなくても良いのだとか。
1日3回の内服で処方されている場合は、基本的には4~5時間、場合によっては3時間空ければ次の分を飲んでも良いとされています。
よく「空腹時に薬を飲んではいけない」と言いますが、これは胃腸を痛めてしまわないようにといった配慮なので、どうしても駄目なわけではないようです。
ただ、胃腸を痛めてしまうとお腹の調子が崩れてつらいので、よく抗生物質と一緒に処方される整腸剤を飲むようにした方が良いですね。
したがって、抗生物質は決められた期間に適量を飲み続けることが重要なので、医師や薬剤師に飲む感覚やタイミングについて相談してみると、途中で止めてしまうことを防げるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、溶連菌の薬にメイアクトを使う時の注意点や5日間で効果はあるのかについてご紹介いたしました。
溶連菌の薬としてはペニシリン系の抗生物質の方が長い歴史があるのですが、今後、メイアクトなどのセフェム系がスタンダードになっていくのでしょうか。
薬を飲む期間も5日間で済むなら、その方が良いですし、副作用も少ないと言われているので安心ですよね。
ただ、比較的新しい薬のため、やはり心配に思う人もいるでしょうし、その場合はペニシリン系の抗生物質を処方してもらってくださいね。
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