夏風邪に葛根湯を飲むときの注意点!効果や副作用もチェック!

画像1気温が高くなり、梅雨のジメジメした季節になってくると流行りだすのが夏風邪で、そして夏風邪を引いたときに手軽に飲めて効果を発揮してくれるのが葛根湯ではないでしょうか。

そこで、夏風邪とは、症状や原因ウイルスなど、そもそもどのようなものをいうのか、また、葛根湯とはどういうものなのかをご紹介いたします。

また、夏風邪を引いてしまったときに葛根湯を飲む場合、その飲み方の注意点と効果、副作用も合わせてご紹介していきますね。

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そもそも夏風邪とはどういうもの?

夏風邪の原因となるウイルスは、そのほとんどがお腹の中で増殖するため、腹痛や下痢が主な症状になるせいか、夏風邪はよく「お腹の風邪」といわれますね。

そして、もう一つの特徴的な症状はのどの痛みで、空気が乾燥していないのにのどが痛みだし、咳や高熱などの冬に引く風邪と同じ様な症状が現れます。

その夏風邪の原因ウイルスはさまざまですが、主要なものにエンテロウイルス属のエコーウイルス、コクサッキーウイルスやアデノウイルスがあり、これらのウイルスは高温・多湿を好むので、梅雨時から夏にかけて活動性が増しこの時期に流行するそうです。

したがって、このように、腹痛・下痢・嘔吐・のどの痛み・咳・高熱などの諸症状を合わせて、一般的に夏風邪と呼んでいるそうです。

葛根湯とはどういうもの?

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葛根湯とはどういうものかというと、漢方方剤の一種でその構成生薬は、葛根(カッコン)・麻黄(マオウ)・桂枝(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・生姜(ショウキョウ)・大棗(タイゾウ)・甘草(カンゾウ)という7種類で構成されています。

葛根は日本では葛(クズ)と言った方がおなじみで、葛の根を用いて葛粉が作られていますので、葛きりや葛餅になっていたり、秋の七草の一つとしても有名ですね。

ですので葛根湯とは、葛根を中心とした合計7種類の生薬で構成されたものということになります。

葛根湯の飲み方の注意点と効果

葛根湯の飲み方はというと、漢方薬は基本的に白湯が推奨されており、食事とともに消化吸収されることで効能がより良く発揮できるという特徴があります。

ですので、薬のように食後に飲むのではなく食間に飲むか、それが難しいようであれば食前30分前に飲むのが正しい飲み方ですので、それが注意点となります。

そして、葛根湯にはどのような効果があるのかというと、その構成生薬ごとの効果をご説明していくと分かりやすいと思いますので、簡単に説明していきますね。

①葛根:解熱・発汗・鎮痛作用

②麻黄:咳や荒い呼吸を鎮める効果

③生姜:体を温める効果

④桂皮:発汗・発散作用

⑤芍薬:鎮痛作用

⑥甘草:炎症やアレルギー症状を緩和する効果

⑦大棗:構成生薬の薬理学的な衝突を抑える調整役

というような効果があることから、葛根湯は夏風邪の初期症状に効果があることがわかりますね。

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葛根湯の副作用

副作用が少ないといわれている葛根湯ですが、副作用がまったく無いわけでもありませんので、代表的なものをご紹介します。

主要なものとして、胃の不快感・嘔吐・吐き気・食欲不振・動悸・不眠・発汗過多・発疹・発赤・かゆみなどがありますが、重篤なものもありますのでそちらは注意が必要です。

葛根湯の副作用の重篤なものとして、甘草の摂りすぎによる浮腫(むくみ)や血圧の上昇、肌や白目が黄色くなる黄疸やひどい倦怠感、急な発熱や強烈な吐き気などの肝機能障害があります。

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そして最も注意が必要なのが、偽アルドステロン症といわれるもので、これは血圧を上昇させるホルモンのアルドステロンが増加していないのに、高血圧やむくみ、カリウム喪失などの症状が現れます。

これは医薬品によって引き起こされることが多い副作用で、初期症状として手足の震えやしびれ、筋肉のこわばりや痙攣がありますので、このような症状が出た場合は、すぐに病院で診察を受けるようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

夏風邪とは、高温・多湿を好むエンテロウイルス属のエコーウイルス、コクサッキーウイルスやアデノウイルスなどが起こすもので、その症状として腹痛・下痢・嘔吐・のどの痛み・咳・高熱などがありました。

そして葛根湯は、葛根(カッコン)・麻黄(マオウ)・桂枝(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・生姜(ショウキョウ)・大棗(タイゾウ)・甘草(カンゾウ)という7種類で構成されていましたね。

その構成生薬の効果からも分かる通り、正しい飲み方をすれば葛根湯は夏風邪の初期症状に効果を発揮してくれます。

ただ、副作用が少ないといわれている葛根湯ですが、まったく無いわけではありませんし、肝機能障害や偽アルドステロン症といった重篤なものには注意が必要です。

ご紹介したように葛根湯の特性や正しい飲み方をしっかり理解し有効活用して、夏風邪が早めに治るように心がけたいですね。

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